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観光観光

2016.10.08

針葉樹と花々の共演が美しい
森のなかの別世界「真鍋庭園」

writer : 石渡裕美

1966年に日本初のコニファー(針葉樹)ガーデンとして一般公開をはじめ、自然を生かした25,000坪もの敷地を持つ真鍋庭園。これまで60年以上にわたって植物の成長の様子を見守って来た「植物園」的な性格も持っています。
真鍋庭園
園内にはコニファーと四季折々に見ごろを迎える花々、日本庭園や赤い屋根の洋館、小川や滝までが設えられ、まるでおとぎの国に迷い込んだかのようにワクワクしながら散策することができます。
四季折々に見ごろを迎える花々

時をかけて成長を続ける針葉樹と四季折々の花々

JR帯広駅から南へ車で約15分、庭園入り口の「ウェルカムアーチ」をくぐると、そこはもうおとぎの国のような別世界。園内には北国らしさを感じさせる針葉樹や100年以上前の開拓時代からの古木がどっかりと根を下ろすほか、春には明るくやさしい色調のクラブアップル類、夏には華やかなバラやハマナス、エゾアジサイ、秋にはハギ、ナナカマド、世界中から収集したメープルの紅葉が見ごろとなり、目を楽しませてくれます。
ウェルカムアーチ
おとぎの国のような園内

絵本のような洋館や大正天皇も訪れた建物も見どころ!

園内は日本庭園・西洋風庭園・風景式庭園で構成され、30~60分と所要時間に合わせた三つのモデルコースが用意されています。最短の30分コース(800m)は起伏が少なく、階段・飛び石もないため車椅子の方や体力に自信のない方でもOK!
三つのモデルコース
ゲートを入り、花々のトンネルのようなウェルカムアーチを抜けると、鯉が泳ぐ池や、明治・大正時代に当時の皇太子殿下が行啓された「真正閣」が出現。さらに進むと、ヨーロッパの絵本に出てきそうな「赤屋根の家」が見えてきます。これは先代オーナーの住まいだったもの。花に囲まれ、まるで日本ではないような小道を歩いていると、ところどころに可愛らしい休憩所も登場します。
鯉が泳ぐ池
赤屋根の家
可愛らしい休憩所

美しく整った庭園と自然豊かな風景の散策に大満足

成長の遅い植物を集めた「ドワーフガーデン」、色違いの品種を向かい合わせにした「リバースボーダーガーデン」など、手入れの行き届いた西洋式庭園は、家庭でのガーデニングの参考にもなります。紅葉の見ごろは10月!
ドワーフガーデン
一方、風景式庭園には地上6m50cmの展望デッキや札内川の伏流水をくみ上げる滝、はまなすの丘などがあり、豊かな自然に囲まれて散策すればゆったりと開放感あふれる気分でいっぱいです。
展望デッキ
札内川の伏流水をくみ上げる滝
ドワーフガーデンに咲く花

ユニークな「緑のモンスター」に会いに行こう

一般公開50周年を記念して新たに造られた「モンスターガーデン」には、「枝垂れ(しだれ)」と呼ばれる樹形を利用し、キリンや恐竜などを思わせる50体の緑のモンスターが。せん定によってかたどったのではなく、自然樹形でこんな形になるだなんて驚きです。見る角度によって何に見えるかが変わるので、ぜひいろいろな方向から観察してみましょう。
モンスターガーデン
庭園出口付近では「ハックルベリー・フィンの冒険」に出てきそうなツリーデッキを発見。急な階段を上ってデッキに出てみましょう。スリル満点の造りと眺望がなんとも楽しいのです!
ツリーデッキ

カフェやショップも充実、ファミリーで楽しめます!

開拓時代からここで暮らしているエゾリスの家族や小鳥たちが遊びに来ることもあるというカフェでは、十勝産小麦を使ったパンのサンドイッチ、パスタ、ソフトクリームなどが楽しめます。カフェの庭には、子どもが体を動かして遊べる大型遊具も!
カフェ
十勝産小麦を使ったパンのサンドイッチ
オリジナルグッズ、ガーデニンググッズ、苗木を販売するショップも驚くほど充実した品ぞろえ。国内では入手困難な園芸品種も多数あり、地方発送にも対応してくれます。
ガーデンセンター入り口
どっかりと根を下ろすコニファーに美しい花畑、赤い屋根のお屋敷と、まるで外国の絵本の世界のような真鍋庭園でとびっきりのひと時を過ごしましょう。

スマートポイント

  • 雨天時もしっとり美しい庭園ですが、散策路はほとんどが芝のため、足元にはご注意を。受付には傘や長靴の用意もあります。
  • 園内は飲食物持ち込みOK。お弁当やカフェで購入したサンドイッチを持って、ピクニック気分を楽しむのもオススメです。ペットの同伴もOK(建物内は不可)!
  • 1週間前までの予約で有料ガイドツアーも実施。1ガイド3,000円で30~60分かけ、園内のみどころを詳しく解説してもらえます。

ライターのおすすめ

カフェの「生ハムとマスカルポーネのサンド」はサクッとしたクロワッサンが絶品! ドリンク・サラダ付きで1,080円。ドリンクはコーヒーや紅茶、イタリアンソーダ(ラズベリー、パッションほか)などから選べます。

石渡裕美

東京下町から札幌に移住して早20年。北海道LOVE、特に日高・十勝・函館が大好きです。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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