2012年公開、原田知世さん・大泉洋さん主演の映画「しあわせのパン」の舞台にもなった月浦地区。洞爺湖を見下ろす静かで小高いこのエリアに、「glass cafe gla_gla(グラスカフェ グラグラ)」があります。
オープンしたのは2002年。店内には北海道を代表するガラス作家であるオーナー・高臣(たかとみ)大介さんの繊細で澄み切った作品の展示・販売を行っていて、タイミングが合えば、工房で制作風景の見学もできます。
お土産
2016.12.11
洞爺湖を見下ろすガラス工房
グラスカフェ グラグラ
writer : 石渡裕美
美しい自然に囲まれ洞爺湖を見下ろすガラス工房
洞爺湖温泉街から車で約20分、映画「しあわせのパン」のロケも行われたブドウ畑を通りすぎ、やや急な坂道を上った先に現れる木の温もりあふれる建物が「gla_gla」です。店でもロケが行われ、映画のなかで作品が使われたのを記憶している人も多いことでしょう。
オーナーの高臣大介さんは気取りのないひょうひょうとした人柄で、一本ゲタがトレードマーク。「宙吹」という技法で、無色透明、温かみを感じさせる柔らかな曲線のガラス作品を作り出します。「燃える男はロック!」「何かのフタ」「棒が一本あったとさ」など、ユニークな作品名も印象的です。すべての作品が手作りの一点物というのも魅力ですね。
お花を生けるのに便利な「花止め」(2,160円~)もgla_glaの人気作! 剣山と似た用途で花を固定でき、小さな野の花も自由自在、表情豊かに生けることができます。
くすみなく輝くガラスたちに見とれる心豊かなひと時を
自然光あふれる店内で、透明で美しい作品の数々を眺めているだけで、心のなかまでどんどん澄んでいく気持ちに…。高臣さんの作品は一切色を使いませんが、スタッフの手による女性らしくやさしい色合いの作品もあります。こちらにもまた一味違った魅力がありますね。
美しい風景やガラスが奏でる音色、ドリンクも楽しめる!
大きな窓に面したカフェスペースでは、外に広がる自然いっぱいの風景を眺めながらステキな器で日替わりのジュース、ビールなどが楽しめます。料理提供はありませんが、スタッフの皆さんは周辺情報にも詳しいので、相談すれば気軽にオススメのお店を教えてくれますよ。
店の奥にあるドアから屋外に出ると、木々や草花が茂るナチュラルな庭に。木に吊るされたガラスのオブジェが風に揺れ、ぶつかり合って奏でる澄んだ音色にうっとり。遠く洞爺湖の景色を見下ろして過ごす時間はまるで別世界にいるようです。
貴重な吹きガラス体験や手軽な彫刻体験も楽しもう
工房ではガラスに文字やイラストを刻む「ガラス彫刻体験(ペーパーウェイト1,600円・グラス2,700円。所要10~30分)」、スタッフの指導のもとでグラスや小皿などのガラス作品を作る「吹きガラス体験(1人4,300円。所要約30分。予約がベター)」も可能です。
どちらも初心者でも世界でたった一つの自分だけの作品が作れ、最高の思い出作りになりますよ。タイミング次第では、高臣さんやスタッフの作業風景の見学もできます。
美しい風景のなかにたたずむ居心地バツグンの工房&カフェで、美しい作品に囲まれ、ゆったりと心安らぐ時間を過ごしてみてはいかがでしょう。
スマートポイント
- 吹きガラス体験は、1~2名ずつ作業を行うので、グループで体験する場合、待ち時間に彫刻体験をするのがオススメ。彫刻・吹きガラス両方を体験すると500円引きになります。体験は予約がベターです。
- 吹きガラス体験は、初心者でもまったく心配はいりませんが、動きやすくて汚れても気にならない、できれば天然素材の服装で出かけましょう。だいたい6歳以上であれば参加可能で、一人だと不安なお子さんは保護者と一緒に体験ができます。
- 作品は地方発送もOK。プロならではのしっかりした梱包で送ってくれるので安心です。ホームページからの購入もできます。
ライターのおすすめ
グラスや食器、オブジェなど、100点以上の見本を参考に、オーダーにも対応してくれます。世界唯一のオリジナル作品を作ってもらえるので気軽に相談してみましょう。
石渡裕美
東京下町から札幌に移住して早20年。北海道LOVE、特に日高・十勝・函館が大好きです。
INFORMATION
スポット名 | glass café gla_gla(グラスカフェ グラグラ) |
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住所 | 北海道虻田郡洞爺湖町月浦44-517 |
ジャンル | 体験 |
電話番号 | 0142-75-3262 |
料金 | 1,000~20,000円 |
営業時間 | 正午~午後5時、土曜日・日曜日・祝日は午前11時~午後5時 |
定休日 | 不定休 |
駐車場 | 10台 |
備考 | HP : http://glagla.jp |
地図 | 42.6019595 |