新千歳空港から車で約15分、道央自動車道からは苫小牧東ICを降りて6~7分の場所に、日本でも有数の「野鳥の楽園」で有名なウトナイ湖があります。国内では四番目にラムサール条約にも登録されたこの湿地一帯は、ハクチョウやカモ類、ガン類など渡り鳥の中継地として知られ、バードウオッチングのための自然散策路も整備されています。
湖に隣接した道の駅ウトナイ湖は、レストランやテイクアウトコーナーの飲食や特産品などが充実。ウッディな館内は両面がガラス張りで開放感にあふれ、窓越しに広がる湖の眺めも抜群です。駐車場からはすぐ湖岸にも出られるので、ハクチョウなどの野鳥に出会えるチャンスも。「ウトナイ湖生まれ」の苫小牧市公式キャラクター、とまチョップもあちこちで“発見”できますよ。
観光
2019.12.09
白鳥も棲む野鳥の楽園が
目の前に!道の駅ウトナイ湖
writer : タカハシアキコ
アクセス良好、貴重な自然が残るウトナイ湖へ
国道36号線沿いにある道の駅ウトナイ湖は千歳空港から車やバスで15分、本州との航路を結ぶフェリーターミナルからも車で20分とアクセスが良く、登別温泉や室蘭方面への旅行で立ち寄るのにも便利です。施設のそばに広がるウトナイ湖は250種類以上の野鳥が確認され、ハクチョウなどを身近に見られることで人気を呼んでいます。
建物の入口で迎えてくれるのは、かわいらしい「とまチョップ」の石像。苫小牧市の姉妹都市、中国・秦皇島(しんのうとう)市から贈られたパワーストーンだけあって「頭を3回なでると願いがかなう」といったうわさもあるとか。苫小牧漁港近くにある海の駅ぷらっとみなと市場にも、同じ石で造られたぴんころ地蔵があります。
見通しの良い館内はテーブルやカウンター席も広々としていてくつろげる雰囲気。その周りには評判のグルメや、地場農家の新鮮野菜、地元の特産品をそろえたお店もあります。折りたためる長靴など、自然散策用のグッズもそろっています。
苫小牧名物の豚まんをほお張りながら湖の景色を満喫
窓から抜群のロケーションが望めるカウンター席には、無料で使える双眼鏡が置いてあります。道の駅とほぼ隣接した場所には「ウトナイ湖野生鳥獣保護センター」もあります。こちらで湖の野鳥や動植物の展示を見学した後に、自然観察路を散策するのもおすすめです。
小腹が空いたら、養豚農家の直営店プレジールで苫小牧名物の「B1とんちゃんの豚まん」(350円)を食べてみて。ストレスをかけずにじっくりと育てた豚のお肉は、ほお張るとジュワッと旨みがしみ出てきます。B1とんちゃんしゅうまい(5個入り300円)や自家製のほっきご飯(800円)も人気です。
鮮やかなグラデーションのフルーツソーダ「ウトナイ湖の夕日」(300円)とセットで頼めば、50円引きの600円。ほかのお店でも、苫小牧産のホッキが入ったたこ焼き風の「北寄玉」(8個入り450円)や、ホッキライスバーガー(400円)などがあります。
こんなに近くで? 高確率でハクチョウに会える
建物の外に出れば、そこはもう視界いっぱいに広がるウトナイ湖。秋から早春にかけては、飛来したハクチョウやカモ類、ガン類などの渡り鳥が湖で過ごしている姿が見えます。
「この湖には、四季を通してすみついているハクチョウたちもいるんですよ。体のどこかにケガをしていたり、渡りの体力がない鳥たちです」と、話すのは道の駅ウトナイ湖の駅長、西村さん。
ハクチョウたちは人慣れしているのである程度近づいても大丈夫ですが、野生なのでエサをあげたり、驚かせるようなことはしないでくださいね。
カラフルな押しずしも! 見逃せない北海道グルメ
館内は食事メニューも充実。なかでも海鮮パークで軽妙なトークのご主人が作る押しずしはテイクアウト用にもぴったりです。テーブルで食べる場合はお味噌汁が付きます。
カニやホッキ、サンマ、サケなど色とりどりの押しずしが入った「玉手箱」(1,080円)。ほかにも、すし飯が入ったかに玉丼(750円)が人気ですが、なんと同じ値段で、すし飯を2倍にも3倍にも増やしてくれるというご主人心意気のサービスも。ただし、完食することが条件です。札幌在住のグルメタレント、アンジェラ佐藤さんは4kgを平らげたとか。
ほかにも、ノーザンホースパーク直営のラポ・ラポラ食堂では提携農場のそば粉を使った二八そばが味わえます。ホッキと野菜のかき揚げそば(850円)は特に好評。テイクアウトできるジンギスカン焼きそば(500円)もありますよ。
限定白鳥まんじゅうにとまチョップのお水はいかが?
農産物コーナーではトウモロコシやカボチャなど地元農家さんの直売野菜が並んでいます。ミニトマトの詰め放題(300円)は甘くてお得と評判で、館内やドライブ中の車内で食べるという人も。
お土産や特産品を扱う「アンテナショップ ミール」で売っている白鳥まんじゅう(100円)はここだけの限定品。地元の和菓子屋さんが作るおまんじゅうのなかには、酸味と甘みがマッチしたハスカップの手作りあんが入っています。
とまチョップ水のペットボトル(100円)もお手頃価格で大人気。苫小牧市の水は国内でも有数のおいしい水としてお墨付きもあります。十勝産のジャージー牛ミルクと苫小牧近郊で獲れたハスカップがコラボした、とまチョップの「のむヨーグルト」(300円)も濃厚で爽やかな味わい。館内の商品は数多く充実しているので、ハクチョウ見学の後は館内をゆっくりと見て回ってみるのも楽しいですよ。
※こちらは、公開日が2017年1月12日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。
スマートポイント
- JR苫小牧駅や新千歳空港からは、道南バスがおよそ1時間おきに出ています。「ウトナイ湖」で下車すればすぐの場所にあるのでアクセスも便利です。
- 自然観察路は「ハクチョウの小径」「キツツキの径」など名付けられていて、いずれも片道10分足らずで散策を楽しめます。急な雨が降った時は道の駅でビニール傘を購入しても。
- 建物の道路を挟んだ向かいには、よいとまけで有名な三星のウトナイ店があります。和洋菓子のほかケーキやパン各種も売っています。
ライターのおすすめ
国道36号線沿いにありながら、貴重な北の野鳥や草花を身近に親しめるスポット。お天気が変わりやすい北海道ですが、悪天候の時はカウンター席で湖や木々の景色を眺めながらまったりとしてみるのはいかが。
タカハシアキコ
北海道移住歴20年。亜熱帯の血を持つ寒がりライター。お手ごろで魅力的なモノやスポットを発掘すべく歩き回っています。
INFORMATION
スポット名 | 道の駅ウトナイ湖 |
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住所 | 北海道苫小牧市字植苗156-30 |
ジャンル | 観光 |
電話番号 | 0144-58-4137 |
営業時間 | 午前9時~午後6時(11月~2月は午後5時、GWとお盆期間は午後7時まで) |
定休日 | 年末年始 |
駐車場 | あり |
備考 | HP : http://www.michinoeki-utonaiko.com/ |
地図 | 42.698910499736996 |