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観光観光

2020.01.23

冬こそ出合える海の生きもの
知床海獣ウォッチング

writer : 阪田 裕子

“知床の冬”と聞いてイメージするものはなんですか? シーンと静まり返り、厳冬という言葉がふさわしい流氷に閉ざされたオホーツク海。そのなかで生き物たちがイキイキと暮らす賑やかな海があるんです。
海を泳ぐ海獣
北海道の東北に位置し、海域22,300haも世界自然遺産に登録されている知床半島。北側よりも流氷がやってくるのが遅い根室海峡側の羅臼(らうす)町では、トドなどの海獣やオオワシ・オジロワシを観察できる船が出港していて、冬でも知床の動物に出会うプランが充実しています。
船からの景色
根室中標津(ねむろなかしべつ)空港から知床半島を目指し、車でわずか約1時間10分で到着の夢の国。知床の野生動物ワンダーランドへ足を伸ばしてみましょう!

冬季限定! 知床の海獣ウォッチングといえばトド

トドたちが海遊する姿を驚く近さで観察できる知床海獣ツアーは、羅臼町市街地から標津町方面に約10分、麻布(あざぶ)港から1月は夜明け前6時30分出港です。国後島から昇る日の出を拝めるという、おまけ付きなのも魅力的! 早起きしがいがあります。
朝日
完全防寒に身を包み、忙しく働く漁師さんたちの仕事を眺めながらいざ出港! 海面に近くダイナミックなクルーズを体験できる小型ボートで、頬を切るような風に吹かれ約15分、観察ポイントに到着。「ヴォ~ヴォ~」と吠えるような鳴き声はまさに海獣! 携帯のカメラ動画で声も録音できる大迫力の至近距離に大興奮必至です。
トドの集団
トド
数頭から数十頭の雌とハーレムを形成する雄のトドは大きいもので体長約3m、体重約1tもありアシカ科最大種。そんな巨体が陸からも見られるような場所で右へ左へ、上へ下へ。まるで私たちを翻弄するかのように泳ぐ姿を、多い時は60頭ほどの群れで観察可能です。
船から撮影

オホーツク海に浮かぶ、おにぎり頭の正体はアザラシです

羅臼では1月末ごろから3月にかけて散歩中にアザラシが見える。これは嘘のようでホントの話。流氷のまだない時期、海面からひょっこり突き出たおにぎりを見つけたら、それはきっと彼らです!
アザラシ
海面から頭を出すアザラシ
道の駅知床らうすから標津方向に伸びる歩道を歩けば、冬から春にかけてウニ漁、夏には昆布漁師さんたちが昆布を採り、干す様子を見ることができます。
スカッと晴れ渡る日には、国後島岸壁の岩肌までもが見渡せるほど空気が澄み、めちゃくちゃ気持ちイイ!
見渡す限り青い景色
シノリガモ、クロガモ、スズガモなどいろんな海鳥たちをのんびり観察しながら歩くこと片道約15分。海岸散歩終点あたりが、アザラシウォッチングポイント!ウニ漁師さんを横目に、知らんぷりして浮かぶアザラシの姿はなかなかシュールです。
流氷がある時期では、オオワシ・オジロワシをメインに観察できる観光船から、氷上のアザラシが見られる可能性もありおススメです。

見て、体験したあとのお楽しみはこれ!

海獣ウォッチングを堪能したあとは、道の駅知床らうすから国道334号線を知床峠方向に向かって北上すること約5分。羅臼岳麓にある羅臼ビジターセンターに立ち寄るのがおススメ!羅臼の海で流氷に閉じ込められ死亡したシャチの骨格標本を筆頭に、さまざまな剥製やオホーツク海の流氷がもたらす海の恵みなど、知床に関する解説は見ごたえ十分です。
トドの剥製
そんななかでもぜひトドの剥製を見てみましょう。海上では全身を見ることが出来なかった彼らの体の大きなこと! トドクイズなども設置してあり、彼らのことが楽しく学べます。
温泉
羅臼ビジターセンターから数分の熊の湯も外せないお楽しみ! 秘湯という言葉がピッタリの白濁した硫黄泉で温まれば、観察で冷えた体が喜ぶこと間違いなし。ああ…幸せはとても身近にあるんです。
雪が積もった山々「

※こちらは、公開日が2017年3月26日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。

スマートポイント

  • トドウォッチングツアーなどの観光船は予約必須。漁場を荒らすトドの駆除がはじまる前の1月上旬まではトドの警戒心が薄く、近くで観察できておススメ。
  • 船に乗る場合は、ウインタースポーツをする格好よりワンランク上の対策をするイメージで、防寒はしっかりと行いましょう! 靴のなかに入れるカイロや、酔い止め薬も用意すると安心です。
  • 道路はスケートリンクのように凍っている場合もあり。滑りにくく、暖かい靴を履きましょう。

ライターのおすすめ

真っ白に雪を被った羅臼岳は神々しい美しさ。羅臼市街地を流れる羅臼川沿いから羅臼岳を眺め、海岸沿いを散歩しながら海鳥を見るルートがおススメ。

阪田 裕子

暑過ぎる関西に嫌気がさし、大自然と涼しさを求めて北海道に移住。今まではバックパッカーとして重い荷物を背負って旅をしていましたが、今は手に入れた車(道民必須アイテム)で車中泊をしながら旅をするのが目標です。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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