北海道の冬のイベントとして外せないのが、千歳市の支笏(しこつ)湖で開催されている「千歳・支笏湖氷濤(ひょうとう)まつり」。新千歳空港から、バス1本で行けるアクセス便利な支笏湖は、水の透明度が高い湖としても有名です。その清らかな湖水を骨組みに吹き付けて作る氷のオブジェは、「支笏湖ブルー」と呼ばれる透き通った青色に輝き、見る人の心を魅了しています!
色とりどりのライトに照らされる夜の氷像はとてもロマンティック!カップルのデートコースにも人気のスポットですよ。開催期間中の土日祝日は花火大会も行われ、その迫力と美しさに、国内外から訪れる観光客の心をギュッと鷲づかみ♪会場をゆっくりと見て回れるよう、寒さ対策をしっかりとして出かけてみましょう!
季節特集
2020.01.16
支笏湖ブルーに輝く氷の祭典
千歳・支笏湖氷濤まつり
writer : 上坂 由香
湖の水と厳しい寒さで造るダイナミックな氷像!
札幌市内から車で約1時20分。新千歳空港からは、中央バス「支笏湖」行き(国内線28、国際線66乗り場)に乗車して約55分。終点で下車します。支笏洞爺国立公園の大自然に囲まれた支笏湖は、年間を通してたくさんの観光客が訪れる景勝地。湖畔からすぐの場所に「千歳・支笏湖氷濤まつり」の会場が設置されています。
ウエルカムゲートから、まるで湖のなかにいるような氷のトンネルをくぐって会場へ。入場時に、まつりの継続のために支援金300円程度を募っていて、こちらに募金をすると、素敵な夜景のポストカードと飲み物割引券がもらえます。
会場にはさまざまな大きさの氷像がおよそ30基。空高くそびえ立つ巨大な氷のタワーが目に飛び込んできて迫力満点!「支笏湖ブルー」の氷は、厚みをあるところがいっそう深い青色に見えてとても神秘的です。タワーの前では、記念撮影をしてくれるブースがあるのでぜひ利用してみて。
松の香りがする氷や、思わず溶かしたくなるオブジェも
ほんのりと松の葉の香りが漂い、息を飲むほど美しい緑のトンネルは、千歳市にある苔に覆われた渓谷の景勝地「苔の洞門」を、松の枝葉と氷で再現しています。「氷像は骨組みに1ヶ月。そこから24時間体制で1ヶ月間、湖水をかけ続けて氷を育てます」と語る、製作スタッフ。凍てつくような寒さのなかで「氷を育てる」という言葉は、ぐっと胸を打たれますね。
時間をかけてじっくりと凍らせた氷のなかに、支笏湖名産のチップ(ヒメマス)やブラウントラウトなどの魚が泳いでいる(?)「氷の水族館」は子どもたちに大人気。大人でも顔を近づけて見入ってしまうほど、生き生きとした泳ぎっぷりですよ!
赤い鳥居も鮮やかな「氷濤神社」は、氷の壁面には小銭がびっしり!指でこすって氷を溶かしたくなりますが(ダメですよ)、こちらでしっかりとお賽銭を入れてお参りしましょう。
寒さに負けず元気に氷で遊ぼう!
会場内でひときわ大きな歓声が響くのは、長靴のまま滑るチャイルドリンクやアイススライダー。無料でヘルメットを貸し出しているので、小さな子どもも安心して遊べます。アイススライダーは大人でも滑ることができるのでぜひチャレンジを! かわいい馬たちに乗れる引き馬の乗馬体験も人気。小さな子どもは大人と一緒に騎乗できるので、ぜひトライしてみて!
どれだけの水をかけてできたのだろうと見上げてしまう「ビックマウンテン」や「ブルーシャトー」も見どころのひとつ。北海道の風景画や写真が飾られていて、さながら氷の美術館といったところ。会場はもちろん、支笏湖まで一望できるオブジェの上は、絶好のフォトポイントに!これだけたくさんの氷の塊りに囲まれても、不思議と寒く感じないのは、氷の造形美に感動してしまうからかもしれませんね♪
ホットメニューにほっこり。湖畔の周辺も見どころも
キーン!と音がしてきそうな厳しい寒さのなかでいただくホットメニューの一番人気は、あつあつの「甘酒」。ここで登場するのが、支援金を入れた時にもらった飲み物割引券です。この券を出すと、100円分割り引いてくれますよ。そばやうどんなどの軽食もあるので、お腹のなかから冷えた身体を温めて。
湖畔の食堂や旅館では、支笏湖名産のチップ(ヒメマス)を使った寿司や姿焼きなどが味わえます。美人の湯で知られる温泉やホテルは、日帰り入浴もできるのでぜひチェックしてみて。山の自然や生態系などを展示しているビジターセンターも人気のスポット。森のジオラマや山で暮らす動物たちの剥製、生きたヘビやサンショウウオなども見ることができますよ。
湖畔から望む恵庭岳や樽前山など、支笏湖をぐるりと囲む山々の風景も見どころのひとつ。思わず深呼吸したくなる気持ちのいい大パノラマも、たっぷりと堪能してくださいね!
※こちらは、公開日が2017年4月9日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。
スマートポイント
- 新千歳空港からもアクセス便利な氷濤まつりですが、支笏湖畔は寒さがとても厳しいです。風を通さない防寒着や帽子、マフラー、手袋など寒さ対策をしっかりしてお出かけください。滑りにくい靴もお忘れなく。
- 札幌から車で行く時は、国道453号線を経由します。勾配のある冬の峠道は凍結して滑りやすくなっています。くれぐれも安全運転で。
- 氷濤まつり開催期間は、湖畔の旅館・ホテル宿泊する場合、札幌から片道500円で毎日運行の「名湯ライナー」が利用できます(支笏湖温泉旅館組合0123-25-2201)
ライターのおすすめ
寒い時こそ美しい氷のオブジェは、訪れた時間や光の角度によって、少しずつ趣きが変わります。写真撮影はのんびりと構えて。会場には臨時郵便局があります。旅先からポートレートや手紙を出すのも素敵ですよ。
上坂 由香
5年に1度くらいしか風邪をひかない体質を自慢していたら、普通に歩いていただけで膝の半月板を故障。足腰の弱まりを痛感している今日この頃。
INFORMATION
スポット名 | 千歳・支笏湖氷濤まつり |
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住所 | 北海道千歳市支笏湖温泉 |
ジャンル | 観光 |
電話番号 | 0123-23-8288(支笏湖まつり実行委員会) |
料金 | 協力金 300円 |
営業時間 | 開催期間は1月下旬~2月中旬 午前9時~午後10時。 ライトアップは午後4時30分~午後10時。 |
定休日 | 開催期間中はなし |
駐車場 | あり(乗用車無料) |
備考 | HP:http://hyoutou-special.asia/#p04 開催時期は年によって異なります。 詳しくは公式ウェブサイトにてご確認ください。 |
地図 | 42.77406080000001 |