地球岬近くに穴場の安ウマめし
名物食べよっ！浜勝やきとり店

室蘭やきとりも豚丼も旬の刺身も、お昼からグルメを堪能

JR室蘭本線、終着駅の室蘭駅からひとつ手前が母恋駅。地球岬の最寄り駅でもあり、５月から６月上旬には桜並木の名所も近くにあります。ホッキガイが丸ごと入った駅弁の「母恋めし」でも有名。

母恋駅と地球岬をつなぐ母恋中央通から、一本西側の通りを進むと「浜勝やきとり店」の看板が見えます。地元ではもちろん有名なお店ですが、豚肉とタマネギを交互に刺した串に、からしをちょっと付けて食べる室蘭やきとりや、道産肩ロースを使用した豚丼、旬の刺身や名物メニューなど、お昼から食べられるとあって口コミが拡大。室蘭観光だけでなく、登別温泉や洞爺湖温泉帰りの観光客や団体客まで乗り付ける人気となっています。

50年継ぎ足しのタレをまとった串が５本！のやきとり丼

午前11時30分から午後２時まではランチタイム。名物の室蘭やきとりは単品でも頼めますが、お得で人気なのは焼鳥丼（750円）。焼鳥といっても鶏肉と長ネギではなく、豚肉とタマネギを交互に串に刺した室蘭ならではの「やきとり」です。

約50年もの間、継ぎ足して使っている秘伝のタレに、焼きながら二度漬けしたお肉は、焦げたところがカリッと香ばしく、口のなかで豚肉の旨みとタマネギの甘さがフワッと広がります。ちょっと濃い目の味なので、ご飯もどんどん進みますよ。お味噌汁とサラダ付き。


同じ値段の豚丼は、お肉がとっても柔らかでジューシー。良質な道産豚肩ロースを使うなど、素材にもこだわりを持っています。

洋食店仕込みの名物、大人気スナギモでパワーチャージ！

浜勝やきとり店で、「これを食べないと！」と地元でいわれている名物メニューが「スナギモニンニク」（単品600円）。いかつい男性が食べそうなイメージですが、意外にも、病院で働くナースさんたちに大好評。東京の洋食店で修業した二代目ご主人、濱田勝彦さんが腕を振るう、スナギモの概念が変わる味わいの一品。


鶏のスナギモは高たんぱくで低カロリー。それをニンニク、バターとしょうゆで和洋風に仕上げられたスナギモニンニクは、硬すぎず、柔らかすぎずの絶妙なコリコリ感。寒い季節や夏バテするような日は「元気になれる」と、このメニューを注文する人が多くいるとか。

洞爺（とうや）産のキタアカリを揚げたじゃがバターも人気のメニュー。外はカリッと、なかは甘さたっぷりのジャガイモが、最強のポテト王国、北海道にいることの幸せを感じさせてくれますよ。

旬のウニにボタンエビ、昼でも夜でも贅沢にいっちゃおう

浜勝やきとり店では、営業中に新鮮なお刺身を単品で注文できるのもポイント。ウニやホッキ、ボタンエビなど、ご主人が選りぬいて仕入れた旬の海鮮を召し上がれ。ドライバーでなければ、日本酒やビール、サワーもそろっているので旅飲みにもどうぞ。カウンターのほかに小上がりもあってくつろげますよ。お店には40人ぐらい入れます。



母恋は、1904（明治40）年に創業した日本製鋼所のお膝元として発展した町。地元で働く人たちに愛されてきた浜勝やきとり店には、小学校の子どもたちが作った壁新聞が張られています。そこには、「はまかつのやきとりは せかい一！」という文字が。そんな人情も感じられるお店で、やきとりやおすすめの海鮮をさかなに夜のお酒を楽しむのもいいですね。