函館市の元町エリアは、歴史ある建物が多く情緒あふれる雰囲気で、のんびりお散歩するにはもってこいの場所。まるたま小屋は、元町のレトロな街並みに溶け込むかわいらしい古民家カフェです。
メインメニューは、手作りの焼きピロシキ。具材に道産のエゾシカ肉などを使っていて、北海道らしい味が楽しめます。店内にずらりと並ぶ、ロシアや東欧のかわいらしい雑貨たちに乙女心もくすぐられますよ。街歩きの途中に立ち寄って、ほっこりひと息ついちゃおう。
カフェ・スイーツ
2017.11.02
古民家カフェのまるたま小屋で
焼きピロシキをパクリ!
writer : 金子 美里
観光スポット・元町の雰囲気にぴったりのかわいいカフェ
八幡坂や旧函館区公会堂など、函館の見どころが集まる元町エリア。明治時代に建てられた教会など、歴史的建造物が多く残されていてレトロで異国情緒あふれる街並が魅力の観光スポットです。
街の雰囲気を味わいつつ、のんびりお散歩していると、函館ロープウェイの乗り場にも近い日暮し通りに、木造平屋の風情ある建物がひっそりと立っています。
丸太をイメージした看板には「まるたま小屋」という、キュートな文字。
マトリョーシカが描かれたのぼりも、これまた心ひかれるかわいらしさです。
好奇心をそそる外観に誘われて、カラカラと引き戸を開けて店内に入ると、ピロシキの焼ける香ばしくて美味しそうな香りがふわり。ここは、焼きピロシキやボルシチが味わえる、レトロなカフェなのです。
古民家を利用した建物で、ほっこり、のんびり
時代を感じさせる木の床と、白い壁に囲まれた店内は、どこかほっと落ち着ける空間。それもそのはず、この建物は築80年を越える民家を改装して作り上げたものなのです。函館の空間アーティストが協力して作り上げたというだけあって、手作りの温もりにあふれていながら、どこかおしゃれな雰囲気も。
イメージしたのは、ダーチャというロシアの東屋。ダーチャは、週末になると、地域の人々が集まって、おしゃべりしながらのんびり過ごすコミュニティースペースのような場所です。誰でもが気軽に立ち寄って、楽しく過ごせるお店にできたら……という店主の思いが込められています。
すりガラスがはめ込まれた欄間や、床の間を活用したテーブル席の空間など、店内のあちこちに、民家だった頃の面影が残されていて、不思議と懐かしい気持ちになってきますよ。
窓辺に設置されたカウンター席からは、元町の街並みが見おろせます。函館らしい景色を眺めながらぼんやりしていると、時間が経つのも忘れてしまいそうです。
アツアツの焼きピロシキを頬張って思わず笑顔
メインメニューは、店内で焼き上げる焼きピロシキ(200円~300円)です。ピロシキといえば、揚げたものが日本ではお馴染みですが、本場ロシアでは、焼いたものが一般的。まるたま小屋では、パンの酵母から作り、店オリジナルの味を提供してくれます。
アツアツに温めて出される焼きピロシキにかぶりつくと、もっちりとした生地のなかからは、北海道産の玉ネギや、函館に隣接する厚沢部(あっさぶ)町で作られたエゾマイタケ、知床産のエゾシカ肉など道産食材を使った、滋味あふれる味わいの具が!
あっさりと食べやすいので、あっという間に一個ぺろりと食べられちゃいますよ。函館近郊の七飯(ななえ)町産のリンゴを使ったおやつのような一品や、紅鮭を使ったものなど、7~9種類の味から選べるのもうれしいですね。
ボルシチも店自慢のメニュー。こちらにも、道産ビーツやジャガイモなどを使用して、北海道を感じる味に仕上がっていますよ。じんわり体に染み込むようなやさしい味に、思わず幸せのため息がもれちゃいます。焼きピロシキとボルシチやドリンクを合わせたお得なセットメニュー(600円~)も用意されていますよ。
店内にずらりと並ぶキュートな雑貨に心うきうき
レトロで温かな雰囲気の店内には、壁やテーブルなどいたるところにキュートで、ほっこり温かみのある雑貨がさまざま並んでいて、かわいいもの好きの女子たちのテンションを上げてくれますよ。
扱うのは、マトリョーシカをはじめ、ロシアやウクライナなど東欧の雑貨たち。どれも、カラフルで素朴な柄がなんともいえずかわいくて、眺めているだけでもほっこり笑顔に。カップやグラスなど食器もそろっているので、おうちで使いたくなる一品に出合えるかも!?
ちょっぴり高級感のあるヴィンテージものも飾られていて、目を楽しませてくれますよ。ほかにも羊毛や木工のオリジナル雑貨もそろっています。
元町の街並みに馴染む、レトロでかわいらしいまるたま小屋。落ち着ける店内で、かわいい雑貨たちに囲まれて、焼きピロシキに舌鼓をうてば、また街歩きを楽しむ元気も湧いてきちゃいますよ!
スマートポイント
- 函館聖ヨハネ教会や聖ハリストス正教会など元町の観光スポットも歩いてすぐ。函館山ロープウェイの乗り場も近いので、元町散策のひと休みに便利です。
- 焼きピロシキは、テイクアウトもOK。天気のいい日は、元町公園などから景色を眺めつつかぶりつくのもいいですね。冷めても美味しく味わえるように作られているので、持ち帰ってホテルで夜食にしても〇。
- 函館のタウン情報が載ったフリーペーパーや書籍も扱っているので、のんびりカフェタイムを味わいながら、観光の計画を立てるのもよし。
ライターのおすすめ
店の脇にのびる細い坂道を降りると、姉妹店のまるたまスクエアが。古い建物を利用した店舗で、イベント会場になるなど食事もできる情報発信基地になっています。市民と交流して隠れ名所などを教えてもらえるかも!?
金子 美里
フリーランスライター。地元情報誌の編集として勤めたのち独立。現在は観光情報誌や旅行雑誌などに執筆。
INFORMATION
スポット名 | まるたま小屋 |
---|---|
住所 | 北海道函館市元町2-3 |
ジャンル | カフェ・スイーツ |
電話番号 | 0138-76-3749 |
料金 | 200円~1,000円 |
営業時間 | 午前11時~午後6時 |
定休日 | 火曜日・水曜日 |
駐車場 | なし |
備考 | facebookページ |
地図 | 41.76217159999999 |