幻想的な”青’’に心酔!北海道を代表する絶景!
訪れる季節、天気、風などによって、さまざまな表情の違いをみせる美瑛の青い池。太陽の光の加減で、その”青”は何種類にも変化します。
コバルトブルーのように見えることもあれば、エメラルドグリーンのように見えることも。無風時には枯れた木々が水面に反射し、まるで鏡のよう。あなたはどの表情を見ることができるでしょうか。
ところで「なぜこんなに青いのか」気になりませんか?
答えは温泉地帯から湧き出る水と美瑛川にあります。アルミニウムを含んだ湧水が美瑛川の河川水と混ざり合うことにより、「コロイド」という物質が生成されます。そのコロイドが太陽光と衝突すると波長の短い青い光が散乱し、人間の目に届き、青く見えるのではないかと言われているのです。
知る人ぞ知る!晩秋から初冬のライトアップが美しすぎる
2014年の冬からはじまった夜のライトアップ。白や青の照明が青い池と木々を照らし、真っ暗な闇に幻想的な光景が生みだされます。池までの歩く道も青くぼんやり照らされ幻想的に。
目の前に広がるのは想像を絶する美しさ!青い照明は一層”青”を引き立て、白の照明に変わると、まるでモノクロのような世界を作りだします。
初冬、空気が澄み渡り、雪が舞う静寂な夜に見る光のエンターテイメント。期間限定のプレミアムな絶景です。
冬期間はライトアップ期間が終わると春まで見学はできなくなります。訪れる前にライトアップ期間を確認しましょう。
※写真は2015年11月7日〜2016年1月24日のライトアップ期間。
実は偶然に生まれた絶景!?
青い池は古くから観光地として有名だったわけではありません。もっと言うと存在すらしてなかったのです。
その歴史をたどると…。
1988年に十勝岳が噴火。火山災害による泥流から町を守るため、翌年の1989年にコンクリートブロックによる「えん堤」が造られました。そこに、背後に流れる美瑛川から水が流れ込み、偶然にも「池」ができてしまったことがはじまり。水浸しになった木々は枯れ、現在の景観を作りだしたのです。
たまたまできたにしてはあまりにも美しい光景に、写真家を中心に話題となり、その噂は瞬く間に日本全国、さらに世界へと知れ渡っていきました。
火山という自然現象と、その災害から守る為に人間が作り出した建設物が、これほどに美しく、かつ幻想的な景観をつくりだすとはいったい誰が想像したことでしょう。まさに偶然が産んだ奇跡の絶景なのです。
以外に知られていない「白ひげの滝」
青い池から更に3kmほど東へ行くとある「白金温泉」。約7軒の宿泊施設、日帰り温泉施設があるので、ここでしばし温泉につかるのもアリです。
この温泉郷にあるのが「白ひげの滝」。温泉街中心からほど近い美瑛川にかかる橋から眺めることができます。高さ約40mから流れ落ちる滝は見ごたえ抜群です。
滝の下を流れる美瑛川はもちろん”青”。青い池を見に来たらコチラもお忘れなく!冬期間の夜はライトアップもされているので一層美しくなりますよ。
青い池に行こう!アクセス方法は?
「青い池」がある美瑛町は旭川市と富良野市のちょうど中間あたり。札幌からは車で約2時間半。新千歳空港からは約3時間。
雪のないシーズンはレンタカーを利用をし、美瑛観光、富良野観光を楽しむのがゴールデンルートです。
美瑛町中心部からは車で東に約20分〜30分。白金温泉へ向かう道路の途中に大きな看板があるのですぐわかります。
車利用でなくとも、もちろん現地までのアクセス可能です。
JRであれば美瑛駅で降車後、すぐ目の前の通りにある旭川信用金庫の前にあるバス停から道北バス、白金温泉行きに乗車すればOK。ただし、バスは1日に5本しかないので利用の際は事前にきっちり時間を確認しておくことが重要です。自由に観光を楽しみたい方は、やはり車利用がオススメです!