旅のよりみちスポットに最適!
1994年に開館した「千歳サケのふるさと館」。改装による休館期間を経て、2015年7月に「サケのふるさと 千歳水族館」
としてリニューアルオープン。水槽の数も増え、より一層美しいアクアリウムに。サケの遡上時期だけでなく、1年を通して楽しめるようになりました。
すぐそばには千歳川が流れ、川沿いの周辺散策がとても気持ちが良い。「道の駅サーモンパーク千歳」の敷地内にあるので、
ショッピングや食事も楽しめるのです。
JR千歳駅から徒歩10分とほど近く、北海道の空の玄関口である新千歳空港から車で約10分。札幌からは約60分とアクセスも良く、“旅のより道”に最適なオススメスポットです。
支笏湖の水中を再現した神秘の世界に感動
館内はまるで水の世界にいるような幻想的な雰囲気。まず目に入ってくるのは高さ5m幅12mの巨大水槽!
美しくライトアップされた大迫力の水槽の中には、サケや幻の魚イトウ、大きなチョウザメが優雅に泳いでいます。なぜサケやイトウの中にチョウザメ?と思うかもしれませんが、かつてチョウザメは北海道の河川にも遡上していたのです。現在も道内の海で捕獲情報があり、特に最近は増えているのだとか。
その先にあるのが「支笏湖大水槽」。直径約7mの大きな円型水槽の中には千歳市が誇る神秘の湖「支笏湖」の世界が再現されています。美しい支笏湖ブルーとたなびく緑の水草を背景に、銀色に輝くヒメマスが泳ぐ姿は圧巻の美しさ。
「時間が許すかぎり眺めていたい」そんな風に思わせるほど美しいのです。
魚にタッチ!ふれあい体験も
大水槽以外にも楽しい水槽や演出がたくさん。千歳川ロードというゾーンには、まるで千歳川の源流から下流まで見ているように、それぞれの流域に生息している魚たちを観察できます。
体験ゾーンのタッチプールでは、チョウザメとのふれあい体験やミニチュアのインディアン水車が回る流水水槽などもあります。
観察していると、時々水槽にいるウグイが、水車に捕獲されたりすることも。「あっ…」と思いますが大丈夫。実際の水車とは違いまた水槽へ戻り、元気良く泳ぎます。
千歳周辺に生息している魚でけでなく、世界の淡水魚も展示されています。かわいい魚や動きがユニークな魚、ちょっとこわい魚など、今まで見たことのないような魚や生物にも出会える場所なのです。
2Fの展示・学習ゾーンでは、サケと人、そして北海道や千歳との関わりをわかりやすい映像やパネルで解説されています。感動の裏側にある“学び”も忘れずに。
サケの遡上を目の当たりに!大自然に生きる命に感動
地下1Fには千歳川を直接のぞく世界初の水中観察窓があります。春はサケ稚魚の旅立ち、夏にはオレンジに色づいたウグイの産卵などを観察。
そしていよいよ秋になると、約4年間海を旅してきたサケたちが生まれ故郷であるこの千歳川に帰ってきます。遡上のピークになると観察窓から見える川の中はサケでいっぱい!冬の訪れとともに少しづつ減っていきますが、オスとメスが寄り添いながらゆっくりと泳ぐ姿や、時々、力尽きて死んでいくサケの姿なども見られます。自然の川を舞台に四季折々に繰り広げられるドラマは感動の一言です。
秋の風物詩インディアン水車…実はあのタレントの!?
水族館の裏側へ行くと千歳川が流れています。秋になると毎年多くのサケが帰ってくる千歳川。
8月下旬〜12月中旬になると、捕魚車(ほぎょしゃ)通称「インディアン水車」によるサケの捕獲がはじまります。
インディアン水車によるサケの捕獲は、ふ化事業に用いるサケの親魚を捕獲するため。要するに食べる為の“漁”ではなく、サケを増やす為の“捕獲”なのです。
日本で最初にサケの人工ふ化、放魚による増殖事業を1888(明治21)年に開始したのがここ千歳川。
そしてその立役者となったのが「伊藤一隆」(いとうかずたか)。なんとタレントの「しょこたん」(中川翔子)の“ひいひいおじいさん”だというのだから驚き!
つまりインディアン水車を日本に初めて、ここ千歳市に持ってきたのがしょこたんの“ひいひいおじいさん”なのですね。今やすっかり千歳川の秋の風物詩となっています。
道の駅で絶品グルメ!限定お土産も
水族館を満喫した後は、すぐ横にある道の駅サーモンパーク千歳で食事やショッピングも楽しみましょう。
地元野菜を使用したビュッフェや窯焼きピザ、千歳のサケをイメージした鮭節ラーメンなど、“千歳ならでは”の絶品グルメを味わうことができるほか、支笏の伏流水をそのままゼリーにした「支笏の水ゼリー(600円)」など“ここでしか買えない”お土産も手に入りますよ。
北海道の空の玄関口である新千歳空港のすぐ近くにある「サケのふるさと 千歳水族館」。
北海道の旅のはじまりや旅の終わりに、是非立ちよってみてはいかがでしょうか?
※こちらは2016年3月22日に公開された記事となります。更新日は上部にあります。