お肌ツルツル! 上質な温泉でごゆるりと
「層雲峡温泉」があるのは道北の上川町。旭川市と北見市のほぼ中間に位置しています。旭川市からは車で約1時間30分。
札幌市からは車で約3時間の距離。旭川駅からバス利用でのアクセスも可能です。
層雲峡温泉の歴史は、幕末期にはじめて源泉が発見されたのがはじまり。やがて1900年代(明治時代)に入り、さらにいくつかの源泉が発見され、徐々に温泉宿がたち並んでいきました。「層雲峡」という名がついたのは1921(大正10)年。もともとアイヌ語で「ソウウンベツ(滝の多い川)」と呼ばれていたことが名前の由来となっているのです。
層雲峡で湧き出る温泉の泉質は、無色透明で刺激の少ない「単純温泉」。生活習慣病などにも効能があり、湯の花が見られる「硫黄泉」の2種類。美しい渓谷を眺めながらゆ〜っくり湯につかり、日々の疲れを癒しましょう。入浴後はお肌がツルツルになると女性にも好評ですよ。
欧米風の温泉街にモノクロのコンビニ!?
提供写真:層雲峡観光協会
温泉街には約15軒のホテル、民宿、ペンションなどが立ち並び、その中心はカナダの山岳リゾートを模した「キャニオンモール」。美しく整備され、ほかの一般的な温泉街とは一線を画した欧米的な雰囲気を醸し出しています。
温泉街にある2件のコンビニには、どちらも目立つ電光看板はなく、美しい温泉街や周辺景観に配慮し、外観を茶色で統一しているのも特徴的です。その珍しい雰囲気にコンビニ前で写真撮影をする人も少なくありません。
層雲峡温泉内「唯一」の公共温泉が素晴らしい
ホテルや民宿などの宿泊施設が立ち並ぶ温泉街の中、1軒だけ日帰り入浴専門の公共温泉があるのです。上川町が運営・管理している公共温泉「黒岳の湯」。
3階建ての建物で2階に大浴場、3階に露天風呂やサウナがあります。手入れの行き届いたとても綺麗な施設。
露天風呂から見える風景も申し分ありません! これだけ充実していて利用料は600円と良心価格なのです。
1階にあるレストラン「ビアグリル キャニオン」では、地元食材を使った料理が評判を呼んでいます。ニジマス料理や、道外ではなかなかお目にかかれないエゾ鹿料理など、通称”山のイタメシ屋”ならではの絶品料理を召し上がってみてはいかがでしょうか?
近隣には無料の公共駐車場もあるので、ドライブの途中にたちよりやすいのも魅力的。運転につかれたら層雲峡温泉「黒岳の湯」でひとっ風呂浴びましょう。
層雲峡特有の峡谷風景はなぜできたのか?
層雲峡温泉内であたりを見渡せば、周辺は断崖絶壁の切り立った崖だらけ。なぜこのような地形が生まれたのでしょう?
提供写真:層雲峡観光協会
時を遡ること約3万年前。大雪山の噴火により吹き出した噴出物が堆積し「溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)」、いわゆる「溶岩」となりました。やがて石狩川によって徐々に侵食されたり、冷やされることにより、現在のような柱状の断崖絶壁「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」が形成されたのです。
提供写真:層雲峡観光協会
温泉街の周辺は、その「柱状節理」の景観が特徴的。温泉街から北見方面は約6kmの場所にある「大函(おおばこ)」からの景観はとくに美しく、高さ200m前後の巨大な岩壁を眺めることができます。
また、石狩川沿いに約24kmも続く断崖絶壁には、いくつもの滝が流れ落ちています。中でも、日本の滝百選にも選ばれている「流星の滝」と「銀河の滝」は見事。層雲峡に訪れたなら必ず見たい絶景です。
四季を楽しむ層雲峡 紅葉は日本一早い!
北海道の最高峰である大雪山系の麓にある層雲峡は、四季の移り変わりが美しく、そして何より”早い”のが特徴的。
提供写真:大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ
日本でいち早く紅葉が見られることで有名な層雲峡。山の上部から色つきはじめ、温泉街の上にある黒岳ロープウェイやリフトで黒岳の5合目や7合目までいくことができます。燃えるような紅葉は一見の価値あり!
また初雪も早く、「黒岳スキー場」では11月からスキーを楽しむことができ、そのスキーシーズンは5月まで続くのです。
提供写真:層雲峡観光協会
毎年1月下旬〜3月下旬の厳冬期には(層雲峡は3月でもまだまだ真冬)、巨大な氷瀑と氷の芸術が美しい「氷瀑まつり」を開催。夜には7色の光でライトアップ。週末には花火も打ち上げられ、冬の夜空を彩ります。層雲峡を代表する冬のイベントなのです。