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観光観光

2016.08.06

【閉館】すべてが美しい雪の美術館は「アナと雪の女王」の世界

writer : 石田 美恵

※2020年6月30日閉館

雪の美術館外観
旭川市にある「雪の美術館」は、雪の美しさや神秘をテーマにした美術館。夏でも本物の雪や氷を感じることができ、どこを見てもステキで絵になる美しさです。
雪の美術館入り口
1991年に開館し、国内外から多くのお客さんが訪れていますが、さらに、映画「アナと雪の女王」が大ヒットしてから、「アナ雪の世界と似ている!」と訪れる人が急増しました。あなたも雪のお城で、アナやエルサになりきってみませんか。

らせん階段を降りてファンタジーの国へ

62段のらせん階段
雪の美術館は、旭川を一望する高台にある「北海道伝統工芸村」の一角にあります。美術館はなんと地下18mの場所にあり、雪の結晶をイメージした62段のらせん階段を降りていくと、下から冷気が流れてきて、気分が盛り上がってきます。
「氷の回廊」ゾーン
入口を入って最初にあるのは、「氷の回廊」ゾーン。通路の両側に、ガラス1枚隔てて、本物の氷の壁が続いています。氷の側はマイナス15度、通路側はプラス10度。夏も冷房ナシでこの気温なので、いつもヒンヤリいい気持ち。
スノークリスタルミュージアム
「スノークリスタルミュージアム」では、美しい雪の結晶の写真や映像がたくさん見られます。これらの写真は、北海道の大雪山で約6,000枚も撮影したなかから、とくに美しい200点をセレクトしたもの。雪の結晶は、一つとして同じ形のものがなく、じっくり見ても飽きません。

デティールまで、とにかく雪、雪、氷!

雪の美術館では、展示品だけでなく、壁やドア、床にもぜひ注目しましょう。細かいところにも工夫がたくさんあって、いろいろな発見ができます。
キラキラ光る壁
キラキラ光る壁は、寒い日だけに現れる「ダイヤモンドダスト」をイメージし、ガラスを細かく砕いて吹きつけています。
ドアのガラスについている結晶
ドアのガラスについている結晶は、すべて手彫りなので、よく見ると少しずつ形が違います。本物の結晶と同じですね。
霜柱をイメージした彫刻
こちらは、霜柱をイメージした彫刻。北海道民なら、霜柱をザクザク踏みしめる感覚が浮かんできます。
大理石の床の大きな六角形
大理石の床にも大きな六角形が。こちらの大理石はすべてギリシャから取り寄せた本物だそう。

「アナ雪」気分でお姫様体験!

そして、思わず息を飲むスケールなのが「音楽堂」です。天井には7人の画家が描いたという巨大な「北の空」が広がり、足元には地下水をくみ上げた小川が流れています。川のせせらぎが高い天井に響き、とっても涼やか。
音楽堂
ドレス
ここでは、コンサートや講演会のほか、1日1組限定で結婚式も挙げられます。館内にはレストランもあるので、披露パーティもOK。ステキな思い出ができそうですね。
結婚式はしないけれど、こんな場所でドレスが着られたら…と思う方も多いはず。そんな夢を実現できるのが、「お姫様体験」です。
お姫様体験
100着以上あるドレス
100着以上あるドレスから、お好きな一着を選び、写真撮影もしてもらえます(1人3,000円)。「アナと雪の女王」公開以来、ブルー系のドレスが大人気なんですって。

ステキなカフェでひと休み。お土産も充実です

ドレスを着たあとは、カフェレストラン「スノーナ」でひと休み。アンティークの家具や調度品がそろう店内で、優雅なひとときが過ごせます。チーズケーキにも雪の結晶がついていますよ。
カフェレストラン「スノーナ」
チーズケーキ
お帰り前にはミュージアムショップも忘れずに立ち寄りましょう。ここにも雪をイメージしたアイテムがいっぱいです。
ミュージアムショップ
かわいい食器は、地元の陶芸家の作品。旭川市は家具やクラフトづくりが盛んで、旭川在住の作家も多いんですよ。
かわいい食器
雪のないシーズンにも、思いっきり雪を満喫できる美術館。キラキラ輝く神秘の世界で、お姫様気分を楽しみましょう!
美術館外観

スマートポイント

  • お姫様体験は、ドレス1着+写真撮影で3,000円、プラス1,000円でアクセサリーやティアラも借りられます。王子様体験(男性用)もあります。
  • カフェレストランだけの利用もできます。その場合は入館料は不要。ランチタイムは、パスタやカレー、オムライスが人気です。
  • 「優佳良織工芸館」や「国際染織美術館」と合わせて見学すると、入館料がお得になる共通券があります(料金は基本情報参照)。

ライターのおすすめ

美術館の外観は、ヨーロッパのお城のように趣深く、なかに入ると、シャンデリアや階段、家具、調度品などすべてが美しく繊細で、別世界に迷い込んだ気分です。雪の美しさと神秘に、すっぽり包まれてください。

石田 美恵

札幌出身。料理本編集者として東京の出版社に勤めたのち札幌にUターン。海藻と羊肉、鮭、お寿司が好きです。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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