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カフェ・スイーツカフェ・スイーツ

2015.12.18

路地裏のレトロなビルにひそむ
ちっちゃなハリネズミ珈琲店

writer : 金子 美里

ハリネズミの置物
ハリネズミ珈琲店は、裏通りのレトロな雑居ビルにある隠れカフェ。
温かでおしゃれな北欧風の空間で、丁寧に淹れたコーヒーと手作りのケーキを楽しめます。
街中に静かにたたずむ、ちっちゃくてかわいい隠れ家でほっこりした時間を過ごしませんか。
※2019年3月末、入居ビルの取り壊しのため営業終了。(移転先未定)

OYOYO通りの隠れカフェ ハリネズミ珈琲店

大通公園がほど近い中心街を一歩入った細い小路。OYOYO通りと呼ばれる路地裏は、冒険心をくすぐるちょっぴり怪しげな雰囲気が魅力です。
ハリネズミ珈琲店は、この通りにあるレトロなビルの中にあります。
リネズミ珈琲店
目印はビルの前に立つ小さなスカイブルーの看板。
かわいいハリネズミのイラストに誘われて薄暗い階段を上ると、その先には明るくおしゃれな空間が。
スカイブルーの壁と寄木で作った特徴的なカウンターが温かで優しい雰囲気を作りだし、足を踏み入れただけでほっと心が休まります。
店内
「小路やこのビルのレトロな雰囲気から、扉を開けて別世界に入ってきた気分になってもらえたら…
と思って店づくりをしたんですよ」と店主の及川淳さん。
落ち着ける隠れ家のようなこのカフェでは、読書などをしながらのんびりと過ごしていく人が多いそう。
確かに、コーヒーの香りに包まれて、窓から入る温かな光を浴びていたら時が経つのも忘れてしまいます。

ネルドリップコーヒーの香りと旨みに癒される

店主の及川さんは、札幌市内のさまざまなコーヒー店で20年近くもキャリアを積み、技術を磨いてきました。
店では、注文を受けてから豆を挽き、ネルドリップで一杯ずつ心を込めてコーヒーを落とします。
しっかりと蒸らしたコーヒー豆は、細く湯を注いでいくとネルドリップの中でこんもりと膨らみ、同時にアロマのような心地いい香りを漂わせるのです。
店主の及川さん
美味しい珈琲
「蒸らしがコーヒーの味を決めますから、一番気を使います。
雑味や苦みが出ないように淹れ方も豆の個性に合わせて微妙に調節します」と及川さん。
希望を伝えれば、コーヒーの濃さを好みに合わせてくれるのもうれしい。
妻の博子さんが手作りする優しい味わいのケーキと合わせて食べれば、コーヒーの旨みはさらに広がります。
手作りケーキ
ケーキセット(800円)はガトーショコラ、チーズケーキ、シフォンケーキなどから選べます。

おいしい一杯は、北欧デザインのかわいいカップで

丁寧に淹れられたおいしいコーヒーは、ぜひお気に入りのカップで飲みたいもの。
カウンターの奥には、さまざまなデザインのカップが並んでおり、お願いすればお好みのもので飲み物を提供してくれます。
「当初は、同じデザインでそろえようかとも思ったのですが、いろいろ見ているうちに一つに絞るのが惜しくなってしまって」。
北欧やアラビア製の食器
北欧やアラビア製のものを中心に、シンプルでかわいらしいデザインは見ているだけでも心が躍ります。
自分用の一つを選ぶだけでも目移りしてついつい時間がかかってしまいそう。
カップだけでなく、照明などのインテリアも北欧調で温かくまとめられた空間に気持ちも和みます。
カウンターや窓越しの席、モスグリーンのソファ席など、こぢんまりとした店ながら座る所によって異なる雰囲気を味わえるので気分に合わせた場所を探してみては?
気持が和む空間

営業は午後11時まで。お酒の締めにはコーヒー。

日曜日以外は、午後11時まで営業しているハリネズミ珈琲店。
お酒の後の締めにコーヒーを味わうこともできます。また、ちょっと飲み足りないなという人のために、ビールやスパークリングワインなども用意。
昼間の明るく開放的な雰囲気とは違い、夜は洗練された大人の時間を提供してくれます。
ネオンの街を見下ろしながら、ゆったりと過ごす静かな時間は、北海道旅行の印象的な思い出になるはず。
2種のブレンドコーヒー
コーヒーはフレンチ、マイルドの2種のブレンド(各550円)と本日のストレートコーヒー(650円~)を用意。
スタッフ
外の街並みとは一線を画す落ち着ける空間は、教えて自慢したいような、自分だけの秘密にしておきたいような、あなたにとって、とっておきの隠れ家になるでしょう。

スマートポイント

  • 一人や少人数でゆっくり時間を過ごせるカフェです。
  • 昼と夜で違った雰囲気を味わえるので、時間帯を変えて訪れるのも楽しいです。
  • 周囲にも個性的な店が多いので、ありきたりの観光では満足できない、ディープな街歩きをしたい人にはオススメです。

ライターのおすすめ

寄木で作ったカウンターはおしゃれで居心地もいいです。及川さんがコーヒーを淹れる手元を見るにも特等席になっています。

金子 美里

フリーランスライター。地元情報誌の編集として勤めたのち独立。現在は観光情報誌や旅行雑誌などに執筆。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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