閑静な住宅街にあって存在感を放つ三角屋根の建物。「大改造!!劇的ビフォーアフター」にも出演した北海道の著名な建築家・倉本龍彦さんが、1972年に建てた自宅兼事務所です。そして、この3階建ての建物を生かして、サッポロ珈琲館 月寒店がオープンしたのが1990年。ご近所のコーヒー好きや建築好き、愛らしい建物のデザインに惹かれて女性客が訪れる人気店です。
1階はコーヒー豆やスイーツ、雑貨を売るショップで、2階から3階がカフェスペース。カフェはスイーツやフード類も充実していて、モーニングやランチタイムを楽しみに訪れる人も多くいます。
カフェ・スイーツ
2017.03.01
元は建築家自邸の素敵カフェ
サッポロ珈琲館 月寒店
writer : MAYO
外見は木造、中身は鉄筋コンクリート造という面白建築
札幌都心から新千歳空港に向かう国道36号線からアンパン道路に少し入った場所で、地下鉄東豊線・月寒(つきさむ)中央駅からもすぐというアクセスしやすい立地。建築当時に建築家が付けた作品名は長男の名前を取った「たくんち」で、1階が事務所、2階・3階が住宅になっていました。
下見板張りという方法で仕上げた外壁や煙突付きの三角屋根が、懐かしい雰囲気を醸す旧たくんち。一見すると木造ですが、実は鉄筋コンクリートでできています。そのことがよくわかるのが3階。鉄筋コンクリートの梁が三角屋根の形に沿って階段状にデザインされています。
さらに、格子に組まれた窓枠と連動するように梁の下に格子状の細工をほどこすなど、デザイン的な見どころが多いのも3階。広い窓ガラスから差し込む光で日中は温室のような雰囲気が楽しめ、薄暮からは青い光が美しいなど、時間によってさまざまに表情を変える空間は、さすが!の設計です。
夜の3階席はデートスポットとしても人気
建築的な見どころも多いカフェスペースは2階が完全禁煙で、3階は一部が喫煙席。テーブル席のほかに、窓に面したカウンター席が各階にあり、3階には大テーブル席とアットホームなソファ席があるなど、いろいろなシチュエーションに合わせて席を選ぶことができます。
また、夕暮れ時からはデートスポットとして利用するカップルも多いサッポロ珈琲館 月寒店。人気は3階奥のソファ席で、真っ先に埋まっていきます。また、5月頃から9月くらいまでの季節限定で設けている2階のテラス席も、超の付く人気席。わずか4席しかないので、座れたらラッキー!くらいの気持ちでチャレンジしてみましょう。
ワッフルやサンドイッチなど、フードのレベル高し!
札幌市内でチェーン展開するサッポロ珈琲館は契約農園で栽培した豆を使う、こだわりのコーヒー専門店であると同時に、スイーツやフードもかなりレベルが高いのが魅力。月寒店の人気メニュー、ワッフルには「ベリーワッフル(ハーフ)」600円をはじめ、キャラメルカフェ、アップルシナモン、小倉、チョコバナナなどが揃っています。
さらに、「デリサンドイッチ」540円〜は具材を6種類から選べて、パンもレギュラータイプかホットプレスか選択できるというバリエーションの豊富さ。
時間帯に合わせて音楽の選曲や照明の強さを変えるなど、メニューにも雰囲気づくりにも細やかな心づかいが見て取れるのが、サッポロ珈琲館 月寒店です。
スマートポイント
- 9時30分〜12時までの「モーニングセットメニュー」は、クロックムッシュまたはカプチーノ仕立てのフレンチトーストのいずれかを選択できて、コーヒーまたはカフェオレ付きで650円!
- 建築家のアイデアが詰まったデザインをゆっくり鑑賞、ゆったり時間を過ごすなら、比較的お客さんの少ない午後4時〜6時ぐらいが狙い目。
- 新千歳空港行きのバスには、最寄りの地下鉄東豊線・月寒中央駅の隣、福住駅のバスターミナルから乗れます。
ライターのおすすめ
ガラス窓から入る光をぜひ楽しんでください。おすすめは太陽が完全に落ちきる薄暮の時間帯。晴れていれば、青い光の美しい写真が撮れるので記念の1枚を!
MAYO
札幌生まれの札幌育ち。一時期、京都・東京で過ごす。北海道大好き、沖縄大好き、旅行大好き、キャベツ大好き。
INFORMATION
スポット名 | サッポロ珈琲館 月寒店 |
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住所 | 北海道札幌市豊平区月寒西1条7丁目1-1 |
ジャンル | カフェ・スイーツ |
電話番号 | 011-856-1105 |
料金 | 朝のコーヒー400円、午後のコーヒー500円、ケーキ399円〜(セット・ドリンク+345円) |
営業時間 | 午前9時30分〜午後11時 |
定休日 | 無休 |
駐車場 | 有 |
備考 | HP:http://www.sapporocoffeekan.co.jp/ |
地図 | 43.03042749999999 |