静かな住宅街のなかに建つ「茶廊法邑(さろうほうむら)」は、2004年にオープンしたカフェ&ギャラリー。2棟並んだ赤い三角屋根が印象的な建物です。駐車場に面した側は、コンクリートのモダンな塀が続いていて、お店の入口はその奥にあります。
2007年に札幌市の都市景観賞を受賞し、この建築を見るために遠くから訪れるお客さんもいるそうです。設計は北海道出身の建築家、中山眞琴さん。
ランチには、北海道産の野菜をたくさん使ったヘルシーな「箱膳」が人気です。お腹がいっぱいになったら、ゆっくりアート鑑賞はいかがでしょう? お腹も心も満たされますよ。
カフェ・スイーツ
2017.03.03
カフェ&ギャラリー茶廊法邑で
ヘルシーランチとアートを満喫
writer : 石田 美恵
ゆったり上質、ぜいたくなカフェ空間
茶廊法邑は札幌駅から車で約15分、東区の住宅街にあります。細い路地のような、迷路のような通路を通り、店内入口へ。お客さんはちょっとドキドキ、期待が高まります。
なかに入ると、中央にカウンターがあり、右手がギャラリー、左手がカフェのテーブル席になっています。外から見るより、ずいぶん広々と感じられます。
カフェスペースは高い天井に白い壁、下のほうがガラス張りになっていて、やわらかな光が差し込みます。ちょうど庭の草木が美しく見え、まるで静かな森のなかにいるよう。人通りがまったく気にならず、お客さんはのびのびリラックス。
石を彫った手水鉢(ちょうずばち)があったり、季節の花が生けてあったり、さりげなく素敵な演出があちこちに。時間をゆっくり楽しみたくなる、ぜいたくな空間です。
野菜いっぱい、愛情たっぷりの日替わり「箱膳」
オーナーの法邑美智子さんが、「食やアートを通じて人が交流できる場をつくりたい」とスタートした茶廊法邑、一番の人気メニューは「箱膳」です。ごはんとみそ汁、日替わりの主菜、煮物やサラダなどに、コーヒーか紅茶がついて1,200円。
カボチャや大根、青菜など、野菜がたっぷり入っていることが特徴で、「ふつうのお母さんが作る家庭料理ですよ」という法邑さん。毎朝6時には厨房に入り、野菜を刻んだりコトコト煮たり、下ごしらえをはじめます。家族の健康を考えるように、愛情を込めて手間ひまかけて作るヘルシーな料理は、どれも心がなごむ味わいです。
食後はコーヒーと一緒に「元気どら焼き」(140円)はいかが? かわらしいタヌキのキャラクターは法邑さんのオリジナルで、「狸小路きみこ」という名前です。
つぶあんと抹茶あんの2種類があり、写真は抹茶あん。お土産にもいいですね。
食事のあとは、アートで心も満腹に
お腹がたっぷり満たされたら、ギャラリーに移動してアート鑑賞を楽しみましょう。ギャラリーは2週間に1度展示が変わり、見学は無料。同じ建物のなかですが、カフェとはひと味違う静かな空間に、心が落ち着きます。
絵画や写真、書、建築、造形など、いろいろなジャンルの作品が並ぶので、思わぬ出合いがあるかもしれません。運がよければ、作家さんが会場にいることも。
カフェスペースにも、作品が展示されていることがあります。お茶を飲みながらのアート鑑賞もぜいたくですね。
カウンター横の壁にも、大きな日本画が飾ってあります。「お客さんがやすらぎの時間を過ごして、いろいろなことを考えられる場所になったらうれしい」と法邑さん。アートに囲まれたゆったり空間で、日常を少しはなれて、豊かな時間を過ごしてみませんか?
スマートポイント
- 建築もインテリアもおしゃれで落ち着いた雰囲気で、上質なくつろぎの時間を過ごすことができます。
- 「箱膳」のほかにも、「鮭ごはん」や「そぼろごはん」のプレート(各1,000円)などもありますので、お好みでどうぞ!
- ギャラリーの展示スケジュールは、公式サイトに掲載されています。事前にチェックして行くと、より楽しめます。
ライターのおすすめ
野菜をたくさん使った「箱膳」は、いろんなおかずが並んで、とくに女性に人気。「ヘルシーで、ちゃんとしたごはん」が食べたいときに、おすすめです。
石田 美恵
札幌出身。料理本編集者として東京の出版社に勤めたのち札幌にUターン。海藻と羊肉、鮭、お寿司が好きです。
INFORMATION
スポット名 | 茶廊法邑 |
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住所 | 北海道札幌市東区本町1条1丁目8-27 |
ジャンル | カフェ・スィーツ |
電話番号 | 011-785-3607 |
料金 | ランチ1,000円〜1,200円 |
営業時間 | 午前10時〜午後6時 |
定休日 | 月曜日・火曜日 |
駐車場 | あり |
備考 | HP:http://houmura.jimdo.com/ |
地図 | 43.08031940000001 |