青く静かなオーシャンビュー
至福のひとときをマウニの丘で

大きな窓からは手が届きそうな海の景色が広がっています

札幌の中心部から国道５号線を北に向かい、国道231号線を経由してさらに北上すると石狩市に入ります。石狩浜海水浴場に向かう道道225号線を左折して石狩浜海水浴場へ。そこからさらに進むと、砂丘の上にぽつんと一軒のお店が見えてきます。

浜の景観にとけ込むウッディな建物の１階は鮭料理専門店の「石狩鍋あいはら」。見晴しのよさそうな２階部分が「マウニの丘」です。マウニとはアイヌ語で「ハマナス」のこと。お店の周辺に広がる石狩砂丘では、６月初旬から７月下旬頃までハマナスの花が咲き誇り、訪れる人の目を楽しませています。


店内に入ると、大きな窓から見える日本海の美しさに息を飲むほど！広々とした空間の中央にはグランドピアノ、ラタンの椅子や大きなソファーが並び、どの席に座っても海が見えるレイアウトになっています。少し離れた場所で静かに佇む灯台が、まるで絵画のように見えるカウンター席はカップルにピッタリですよ。

マウニの丘で人気を集めるゆったりソファー席

お店に入ったら、まずメニューを注文するシステム。「マウニの丘」は、バリエーション豊かなパスタメニューが中心です。お会計を済ませてから番号札を持ち、お好みの席へどうぞ。


65ある席のなかでもオススメなのが、海に向かって座れる大きなソファー席。座り心地の良さはもちろん、目の前に広がる海のパノラマを心ゆくまで眺められるとあって、三つあるソファーは、それぞれにリピーターの予約が入るほどの大人気です！

丸く見える水平線の彼方に、時々すぅ～っとやって来る貨物船やウミネコの姿、時とともに少しずつ変わる海の色…。「テトラポットなどの人工物がない石狩浜は、時間を忘れていくらでも眺められる不思議な魅力があると思います」と語る代表の中澤琢さん。東京都出身の中澤さんが、心から惚れ込んだ風景でもあるのです。

絶品の自家製のスモークサーモンがたっぷりのパスタが人気

色鮮やかに盛り付けられた「スモークサーモンのサラダパスタ」は、薫り豊かな自家製スモークサーモンがたっぷり！ 生の紅鮭を使い、電子スモーク機で丁寧に燻しているので、市販されているものとは全く違うフレッシュなおいしさ！ ほどよい厚みもあって、シンプルなサラダパスタの味によくあう逸品です。

ホロホロととろけるチキンが乗った「マウニカレー」は、マイルドな辛さで優しいおいしさ。どちらのメニューも７種類のドリンクが選べるセットでどうぞ！（スモークサーモンのサラダパスタとドリンクセットは1,620円、マウニカレーやそのほかのパスタは1,372円）

ちょっぴり和風のスイーツでほっこり気分

のんびりとしたくつろぎタイムに、ブレンドコーヒーやカフェオレ、紅茶（ダージリンとアールグレイが選べます）などと一緒に、ケーキセット（886円）はいかがでしょうか？ ショーケースのなかのケーキは日替わりで数種類。アップルパイや大人のガトーショコラなどもありますよ。


雪のように真っ白な「ふんわり抹茶」は、抹茶のスポンジ生地に抹茶のムースと小豆を重ね、やわらかい求肥（ぎゅうひ）で包んだ和菓子のようなケーキ。コーヒーや紅茶によくあう甘さ控えめのおいしさで、旅の疲れも自然にほぐれていきます。お天気のよい日は、店内からテラスに出て、手が届きそうな海の景色と潮風を満喫してみて。

映画のロケ地になったカフェであのワンシーンが蘇る

広々とした自然に恵まれ、ストーリーの邪魔になるものがない石狩の浜辺は、たびたび映画のロケ地にも使われ、古くは「喜びも悲しみも幾年月」（1957年上映）など数多くの名作が生まれました。西田敏行さん主演の「星守る犬」（2011年上映）で、三浦友和さんとのワンシーンで共演したシャンデリア、ハッピーの犬小屋はそのまま保存されています。


大泉洋さんや松田龍平さんが出演した「探偵はBARにいる」では、この建物がニセ右翼の養成所「則天道場」に使われました。屋根の上の乱闘シーンを撮影した小屋は、店内からもよく見え、ロケ地めぐりを楽しむ映画ファンも訪れています。

自然豊かな石狩のロケーションと洗練された店内の雰囲気が魅力の「マウニの丘」。またいつか映画やドラマの舞台になるかも…そんな思いをめぐらせながら、静かなひとときを楽しむのもいいですね♪