天然の酵母で作る優しいパン
ベーカリー＆カフェぐずぐず

およそ30種類のバラエティー豊かな天然酵母パン

札幌の中心部から国道230号線を使って中山峠を経由、または国道５号線か道央道を使って小樽経由で倶知安町へ。サンモリッツ大橋を渡り、最初の信号機が目印です。

ベーカリー＆カフェぐずぐずは、清水聡さんと恵美さんご夫妻が、2009年に開業したパン屋さん。店名の「ぐずぐず」は、「開店まで何かと時間がかかってしまい、ぐずぐずしてしまったのが由来です」と微笑む恵美さん。店を開くまでの大変さがこの「ぐずぐず」のなかに込められ、一度聞いたら忘れられない可愛らしい店名になりました。


アットホームな雰囲気の店内には、約30種類のさまざまなパンが並び、おいしい香りを漂わせています。ぐずぐずのパンは、清水さんが育てたオリジナル酵母と、「白神こだま」という２種類の天然酵母で発酵させ、添加物などを入れずに焼き上げています。

天然酵母で作るパンはほんのり甘くしっとりとやわらか

ぐずぐずのパンに使われている「白神こだま」とは、青森県と秋田県の県境にある世界自然遺産「白神山地」で発見された天然酵母の名称。オリジナル酵母と「白神こだま」の２種類は、パンの種類によって使い分けています。


天然酵母で発酵させたパンは、添加物なしでもしっとりとやわらか！ 全粒粉を使った味わい深い食パンやカンパーニュなどのハード系のパンにも使われ、ほんのりと素朴な甘みのある味わいに。シナモンやチョコバナナ、メロンパンなどの菓子パン系にも「白神こだま」を使っています。

焼き上がりの時間が書かれた看板をチェック！ 午前２時からパン生地をこねはじめて数時間…。真夜中から仕事をするパン屋さんのご苦労を垣間見ると、ますますじっくりと味わって食べたくなりますね！焼き立てのパンが食べたい人は、開店時間の11時頃にあわせて行くのがオススメですよ。

窓からの景色が絵画のように見えるくつろぎのカフェ

店内には居心地のいいカフェスペースがあるので、パンを買ってそのまま座って食べたり、ケーキセットでお茶を楽しんだりと、思い思いの時間を過ごせます。夏の晴れた日には、テラス席で食事をするのも気持ちがいいですよ！



大きめの窓から見える白樺の林は、まるで絵画のように目にも鮮やか。自然豊かなニセコの景色は、訪れる人の目を楽しませ心を癒します。ゆっくりと眺めているだけで、旅の疲れもすぅ～っと消えるかもしれません。カフェにはキッズコーナーもあるので、小さな子ども連れでも安心して食事ができます。

ドイツ生まれのパンケーキやパンが選べるサンドイッチが好評

鉄鋳（てっちゅう）製のフライパンに乗った「ダッチベイビー」は、ドイツ生まれのパンケーキ。フライパンではなく、オーブンで焼き上げるのが特徴です。熱伝導のいい鉄鋳で焼くと、外側はサクサク！なかはモチモチの食感で、ふんわりとメイプルやバナナの甘さが広がります。一度食べたらクセになるパンケーキです。「バナナと自家製キャラメルソースのダッチベイビー」（800円）は人気のひと品。ぐずぐずの近くにある農場「山の畑」で放し飼いされた鶏の新鮮な卵を使っています。


サンドイッチは、５種類のパン（食パン、全粒粉パン、バケット、カンパーニュ、フランス食パン）から好きなものを選び、８種類ある具材をチョイス。カンパーニュに「スモークサーモンとクリームチーズのサンド」（950円）は、アボカドやレタスも挟んであって食べごたえのあるボリューム！ お腹いっぱいになりますよ。サンドイッチの値段はパンの値段で決まるシステム（900円～1,000円）。また、自家製の天然酵母で発酵させた、モチモチ食感のパンピザも好評です。

地元の人は外国人？　そんなニセコならではのパンフも

店内の入口には、ニセコ町や倶知安町を中心としたニセコエリアの情報を紹介した素敵なパンフレットが置かれています。町をそぞろ歩けば外国人に出会う！というだけあって、オーストラリアなどの国からやって来る移住者の多い場所。ニセコに住む外国人にも親切なパンフレットですね。メニューや案内板の英語表記を見ているだけでも、ここはどこの国だったかな？と、ちょっぴり不思議な外国気分も味わえますね。


地元のひとに親しまれ、ニセコ周辺を訪れる観光客や移住してきた人たちにも愛されるベーカリー＆カフェぐずぐずの天然酵母のパン。「おいしいもの」はみんな大好き！ 世界をつなぐ、幸せの架け橋になっています。