窓から見える大パノラマが素敵
長沼のcaféインカルシ

長沼町で景色のいいお店といえばインカルシ

新千歳空港から車で約30分、札幌からも１時間ほど。豊かな自然が広がる長沼町は農業が盛んな田園地帯。名湯で知られる「ながぬま温泉」から山側に少し上がった場所にあるのが「長沼のcaféインカルシ」。インカルシとは、アイヌ語で「見晴らしの良いところ」というだけあって、ロケーションの素晴らしさにまずは感動します！




店内はアンティーク調の落ち着いたディテールに、外国製の赤い薪ストーブが素敵なアクセント。安らぎのある上質な家具が並び、そこに座るだけでふんわりと心がほぐれていきます。晴れた日は、小鳥のさえずりが聞こえるテラス席で、お茶をするのもいいですね！ 夏から秋の季節は、近隣の農家からズッキーニやカボチャなど、とれたての野菜が届くこともあって、時々ですが店内で販売もしています。

自家焙煎のコーヒーと日替わりパンを味わいながらくつろいで

「この素晴らしい景色に魅せられて、札幌から移住してきたんですよ」と話すのは、お店をひとりで切り盛りする原優子さん。写真にうつっている「本日のおすすめコーヒー」は、ちょっと珍しいパプアニューギニア・シグリ農園のストレートコーヒー。AAランクのコーヒー豆を使い、マイルドで香り高いフルーティーなテイストです。



地元の人やリピーターが楽しみにしているのは、優子さんが毎朝焼く日替わりのパン。「自家製パンの盛り合わせ」（350円）は、牛乳でこねたレーズンパンにライ麦パン、気まぐれパン（日替わりパン）の３種類。素朴な味わいのパンとコーヒーは、シンプルでありながら、どこかホッとする組み合わせですね。
地元で採れた野菜を使った「自家製ピザ」（950円）も好評。サクッと薄めのピザ生地にチーズと野菜がたっぷりとのって、トマトソースの風味がやさしく広がるおいしさです！

夏も冬も訪れたい長沼の表情豊かな風景

店内でひときわ目を引く赤い鋳物の薪ストーブ。薪割りはご主人の仕事です。広い庭の片隅やストーブの横にさりげなく置かれたたくさんの薪は、お洒落なオブジェのように見えますよ。冬になると、ストーブの上でコトコトと煮込まれたロールキャベツやチキンの煮込みなどが、冬の限定メニューに加わります。

広大な大地がすっぽりと雪に覆われる冬の長沼も「本当にきれいで、ぜひ見ていただきたいですね」と、優子さん。あたたかい煮込み料理のランチを味わいながら、冬景色を眺めるのもいいですね。



インカルシのメニューは、コーラと紅茶以外はすべて自家製というこだわり。「自家製ジンジャーエール」（600円）も、安心、安全なものを口にしてほしいという優子さんのやさしさが伝わってきますね。四季折々の絶景が見渡せるインカルシ。時間とともに少しずつ変わっていく雲の形や空の色を楽しみながら、上質なひとときを過ごしてみてください。