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お土産お土産

2016.12.08

北海道土産ド定番の総本山
わかさいも本舗洞爺湖本店

writer : 石渡裕美

イモはまったく使っていないのに、まるでサツマイモのような見た目と食感! 1930(昭和5)年の発売以来、北海道民にこよなく愛されている和菓子が「わかさいも」。北海道民で「知らない人はいない!」と言っても過言ではありません。
いもてん
家庭のお茶請けや北海道のお土産としても親しまれ、スーパーや土産物店などでも目にするこのわかさいもの本店が洞爺湖畔にあります。わかさいもを揚げる「いもてん」の実演販売も行い、GWには1日5,000人が来店する人気スポットです。

イモよりイモらしい! イモを使わない「焼きイモ」

北海道で「芋掘り」と言えばジャガイモ掘り。寒冷な気候のため、サツマイモの栽培はほとんど行われていないのです。その北海道で「イモよりもイモもらしく、イモを使わずに焼きイモを」と考えたのが、わかさいも本舗創業者の故・若狭函寿(わかさはこす)。
わかさいも本店写真

提供写真:わかさいも本舗 

黒松内駅前の和菓子屋の息子で、店の名物を作りたいとの思いで研究を重ねた職人だったといいます。原型となる「焼きいも」の発売は1923(大正12)年、のちに洞爺湖の美しさに魅せられて洞爺に移転しました。
わかさいも
わかさいもの主な原料は洞爺湖周辺産で最高級の大福豆。自家製のあんはホクホクの食感でムッチリした舌ざわりです 道南産の金糸昆布で芋の筋を演出しています。皮もイモらしく、うすーい仕上げ。表面には卵醤油を塗って、こんがり香ばしく焼き上げています。和菓子に醤油を使用したのはわかさいもが日本初と言われているんですよ。

洞爺湖畔、窓からの景色も美しい洞爺湖本店

北海道土産としてもあまりに有名なわかさいもですが、その本社と工場は洞爺湖町にあり、本店も洞爺湖温泉街にほど近い湖畔にあります。道南バス洞爺湖温泉ターミナルからは徒歩3分ほど。さっそく店内に入ってみましょう。店内湖側は一面大きなガラス張りで、洞爺湖が一望できる明るく開放的な雰囲気です。
お土産にも
看板商品のわかさいもは5個入り540円から20個入り2,160円まで各種サイズがそろいます。春の「桜チョコ」、秋の「リンゴチョコ」、バレンタインの「ホワイト&ブラックチョコ」ほか、季節限定の味も魅力的です。
看板商品のわかさいも
秋「リンゴチョコ」

わかさいもを揚げちゃった! 衝撃の銘菓「いもてん」

本店を訪れたらぜひ味わいたいのが「いもてん」。そのままでもおいしいわかさいもに特製の衣をつけ、白絞油でサックリと揚げたものです。サツマイモの天ぷらを思わせるように、甘さがまろやかになり、あんがコックリして、生の(?)わかさいもとはまた違ったおいしさです。実演販売も行っていて、揚げたてが楽しめます。
銘菓「いもてん」
実演販売
大きなガラス窓に面したカフェコーナーではセルフサービスで手ごろにドリンクが味わえるほか(各130円)、北海道生乳たっぷりのソフトクリームも。サクサクした食感とジャガイモの風味が楽しいじゃがッキーと、なめらかなソフトクリーム、チョコのおいしさが一体となったチョコじゃがッキ―ソフト(350円)は本店限定。ここでしか味わえないおいしさです。
カフェコーナー

季節限定品も豊富。訪れるたびに新たな楽しさが!

わかさいも以外にも「わかさいも本舗のおいしいまんじゅう」「じゃがッキ―」などの商品が並びます。秋限定で、毎年これを楽しみに訪れるお客さんも多いという「スイートポテト」ほか、季節感豊かなケーキ・洋菓子も豊富なので、訪れるたびに違った商品に出合える楽しみがあります。
チョコじゃがッキー
様々な菓子
2階は、ガラス張りの窓の外から洞爺湖の風景を眺めながら食事ができる「和食レストラン仙堂庵」となっています。
レストラン
創業者・若狭函寿も愛した洞爺湖畔の雄大な景色を眺めながら、楽しく買い物や食事ができる洞爺湖本店。洞爺湖散策の休憩やちょっと気の利いたお土産さがしにも、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう。
わかさいも本舗洞爺湖本店

提供写真:わかさいも本舗

スマートポイント

  • 「いもてん」の実演販売を行っているのは洞爺湖本店と登別東店(登別市中登別町96-6)のみ。午前9時~午後4時は注文をすると、その場で揚げてくれます。それ以外の時間にもいもてん販売は行っています。
  • 地ビール・地ワイン・お土産の販売コーナーもあります。地方発送対応可。旅行途中でのお買い物にも便利です。
  • 店の前には「手湯」があります。保温効果の高い塩化物泉で、手がポカポカに温まるのでぜひお試しを。

ライターのおすすめ

わかさいもは牛乳に浸して食べるのもオススメ。まろやかでクリーミーになり、そのまま食べるのとは一味ちがったおいしさです。コーヒーにもよく合いますよ。

石渡裕美

東京下町から札幌に移住して早20年。北海道LOVE、特に日高・十勝・函館が大好きです。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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