冬はスキーやスノボー、夏はアウトドア系のアクティビティが盛んなリゾート地、ニセコ。駅前の綺羅(きら)街道は、商店が建ち並ぶニセコ町のメインストリート。その一角にあるのが、地元では知らない人がいない人気店「次郎長」です。
なぜ人気かといえば、海がないはずのニセコで、港町と比べても遜色のない新鮮な魚を出し、かつ魚が港町よりリーズナブルな価格だから。「ニセコだから魚はないよね」という先入観は捨てて、参りましょう!
グルメ
2017.03.12
海のないニセコの絶品居酒屋
魚屋直営の名店・次郎長!
writer : 千石 涼太郎
清水商店だから、次郎長なのだ!
「清水商店」と書かれた魚店の横に入口があることでもわかりますが、次郎長は魚屋さんがやっている居酒屋です。つまり、魚屋さん直営なのです。しかもニセコ町は、実は海の町である岩内まで車で30分と海に近いため、新鮮な魚が店頭に並ぶのは、不思議なことではないのです!
次郎長の名は「こわもての親父さんがやっているから」と思っている人もいるようですが、清水商店だから、次郎長なのです。入口には、清水次郎長らしく三度笠が!
はじめてなら、カウンターに座って魚を見たい!
カウンター席、テーブル席、2階のお座敷と、少人数から団体まで対応できる居酒屋ですが、魚好きならば、少人数でカウンター席に座り、ガラスケースのなかの魚を見たり、親父さんや奥さんにオススメを聞きたいところ。
その日のオススメは黒板に書いてありますが、そのなかでもとくにお得なものは、やはり聞いてみないと!なのです。
八角やソイなど、北海道ならではの魚を抑えたい!
北海道というと、ホッケを焼いて…なんて思うのは、素人さん。やはり、お刺身重視で食べたいのが、次郎長です。とくにいいのは、この三点。八角(トクビレ)、ソイ、しめサバ。八角は小樽や札幌でも食べられますが、この鮮度と味、値段の安さ(大きさによりますが、700円〜1,200円程度)は、まず他では味わえません。
続いて、北海道のタイとも呼ばれる手前の白身、ソイ。魚そのものは関東以北なら棲息しているはずなのですが、まったく味が違います。ぜひお試しを! しめサバも、脂のノリ、しめ方のほどよい感じがたまりませ〜ん!
冬なら、北海道で「タチ」や「タツ」などと呼ばれるタラの白子も、なまらオススメ! なまらというのは、「超」とか「めっちゃ」という意味。これをポン酢醤油でいただきましょう!
串物も充実、ニセコの夜は次郎長で決まり!
お刺身が売りの居酒屋ですが、地元客も多い次郎長は、串物も焼き魚も充実しています。秋のサンマは脂でパンパンになったのが登場、春告魚でもあるニシンも美味しい!
魚が焼けるいい匂いが漂うカウンターで、サッポロクラシックなど飲みつつ、旅の想い出を語り合う。そんな夜を楽しめるお店です。調理中が真剣で無口な親父さんですが、手が空けばニセコの話もしてくれます。ぜひ、話しかけてみましょう。
スマートポイント
- ニセコ町で、魚を食べたかったら、花吉という寿司屋か、次郎長です。
- スキーシーズンは混み合うこともあります。予約しておきましょう。
- ホテルからは、オンデマンドバスや季節によって近所まで巡回バスがありますが、タクシーも予約できるので、絶対に飲んだら運転しないこと。
ライターのおすすめ
小樽名物の八角ですが、この店を知ってからは「八角はニセコ!」と思ってしまうくらい次郎長の八角が美味しいのですが、ヤナギノマイなど、あまりお目にかからない白身も美味しい店なのです。
千石 涼太郎
北海道や旅、地域文化に関する書籍を多数上梓。「北海道新聞」、月刊誌「O.tone」等でエッセイ連載中です。
INFORMATION
スポット名 | 居酒屋 次郎長 |
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住所 | 北海道虻田郡ニセコ町字本通83 |
ジャンル | グルメ |
電話番号 | 0136-44-2521 |
料金 | 3,000〜4,000円 |
営業時間 | 午後6時〜午前0時 |
定休日 | 日曜日 |
駐車場 | 3〜4台 |
地図 | 42.8044462 |