札幌の有名なアーケード街・狸小路(たぬきこうじ)は、明治の頃から続く歴史ある商店街。その狸小路2丁目にある「ビヤホールライオン狸小路店」は、北海道に現存する一番古いビヤホール。100年以上も前から、札幌の街を見守ってきた歴史あるお店です。
日本ではじめてビールを醸造した「開拓使麦酒醸造所」が前身の、サッポロビール直営店ということもあり、ライオンで味わうビールのおいしさはまさに本物!ビール党にはたまらない人気スポットなのです。バラエティー豊かなおいしい料理とともに、サッポロビールが誇る「極上の一杯」をご堪能あれ!
グルメ
2017.05.25
100年続く老舗で極上の一杯
ビヤホールライオン狸小路店
writer : 上坂 由香
狸小路とともに歩んだ歴史と復活したライオン男爵
地下鉄大通駅とすすきの駅を結ぶ地下街ポールタウンから3丁目の出口を上がってすぐ。狸小路2丁目にある「ビヤホールライオン狸小路店」は、1914(大正3)年創業の老舗。北海道は「日本のビール発祥の地」ということもあって、その歴史を知れば知るほど、伝統の味にのどを鳴らしてみたくなりますね。
現在の建物は1960年に建て替えられた3代目。欧風の白壁と屋根が特徴的な2階のベランダには、ビールジョッキを持った外国人風のおじさんが! 実はこの方「ライオン男爵」という立派な名前のからくり人形。正午から1時間ごとに動き、ビールを飲み干しながらコミカルに話します。しばらく動かない時期もありましたが、2014年、創業100周年を記念して復活! 再び通りを歩く人の目を楽しませている、人気者の男爵さんです。
「ビヤホールライオン狸小路店」伝統のこだわりとは?
木のぬくもりとレンガの温かみを基調とした落ち着く店内。ソムリエエプロンをつけたホールスタッフの手際よいサービスも、老舗ならではといったところでしょうか。レトロ調のメイド服を来たスタッフも、ビヤホールの雰囲気を醸し出しています。
ここでぜひとも味わってほしいのが、「一度注ぎ」のサッポロ生ビール黒ラベル樽生。いまの主流は、ビールを注ぎ終わった後に泡をのせる「二度注ぎ」が一般的ですが、ライオン伝統の「一度注ぎ」は、泡を作りながら一気に注ぎきるという匠の技。こうしてできた自然の泡はシルクのようにきめが細かく、余計な雑味が少ないスッキリとしたビールに。「泡まで本物!」の飲みやすいビールになるのです♪
趣きのある明治時代のラベルは、いま見ても繊細で素敵なデザイン。昔のお父さんたちは、このラベルを眺めながら、至福ひとときを味わっていたのでしょうね!
北海道のビールにはやっぱりジンギスカンが合う!
こだわりの「一度注ぎ生ビール」に合うメニューといえば、やっぱりジンギスカン。人気メニューの「ジンギスカン御膳」(1,150円)は、やわらかいラムを秘伝のタレで味付けた逸品です!
パリッ!と歯ごたえのあるジューシーな「ビヤホールウインナー」(750円)も人気のおつまみ。コクのある上品なおいしさで評判の「琥珀エビス」は女性に人気がある美しい色彩のビールです。
また、本格的にジンギスカンを食べたい人は、同ビル4階の「山小屋ジンギスカン麦羊(ばくよう)亭」、3階は「お座敷個室しゃぶしゃぶのあぐら」と、お肉好きさんにはうれしいお店もラインナップ!
長く愛され受け継がれる伝統のビールのうまさ
「ビールは、温度やガス圧などで毎日コンディションが変ります。樽の保管や炭酸の微調整など熟練の技で品質管理を行っています」と語る支配人の松原一彰さん。札幌麦酒株式会社として日本のビール作りをはじめた頃から受け継がれる、徹底したおいしさの追求はいまも脈々と続いています。
日本でもっとも歴史のあるブランド「サッポロラガービール」(600円)は、昭和生まれの人にはお馴染みのラベル。しっかりと深みのある味わいに「やっぱりこれだね!」という根強いファンもいるとか。大正時代から続く老舗「ビヤホールライオン狸小路店」で、ゆっくりとおいしいビールを味わってみませんか?
スマートポイント
- 小さなお子さん連れの方は、個室のある3階の店の方がのんびりとくつろげます。おいしいビールは1階のライオンで扱っているものがそのままありますのでご安心を!
- 土日祝日は混みあいますので、事前に席を予約をした方が確実です。
- 狸小路は商店街で老舗のお土産店やも多く、散策をしながら買い物するのにピッタリ! アーケードは1丁目から7丁目まで。8丁目以降にアーケードはありませんが、レトロな風情にあふれている穴場的スポットです。
ライターのおすすめ
ビールが好きな人は、主力銘柄のサッポロ生ビール黒ラベルや北海道限定のクラシック、琥珀色に輝く琥珀エビス、明治時代に発売された日本で最も歴史のあるサッポロラガー(瓶)など、飲み比べてみるチャンス!
上坂 由香
5年に1度くらいしか風邪をひかない体質を自慢していたら、普通に歩いていただけで膝の半月板を故障。足腰の弱まりを痛感している今日この頃。
INFORMATION
スポット名 | ビヤホールライオン狸小路店 |
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住所 | 北海道札幌市中央区南2条西2丁目7 狸小路2丁目 |
ジャンル | グルメ |
電話番号 | 011-251-1573 |
料金 | 1,000円~2,000円 |
営業時間 | 月曜~土曜は午前11時30分~午後10時(L.O.午後9時30分) 日曜祝日は午前11時30分~午後9時30分(L.O.午後9時) |
定休日 | 年中無休 |
駐車場 | なし |
地図 | 43.057681 |