クセになる豚骨スープの旨み
つるやのラーメンを堪能

歴史を感じるレトロなたたずまいのラーメン専門店

北海道三大ラーメンにも数えられる旭川ラーメン。数あるラーメン店のなかでも高い人気を誇る名店の一つが、 つるやです。創業は1972年、現在は三代目がのれんを守っていて、長年足繁く訪れるファンも少なくありません。

JR旭川四条駅から徒歩５分ほどの場所にある店舗は、店名のロゴや名前の入った赤いひさしなど、レトロなたたずまいがどこか魅力的ですね。赤いのれんをくぐって、さっそく店内に入ってみましょう！


カウンターと小上がりもあるシンプルで歴史を感じさせる店内は、いかにもラーメンの名店という雰囲気です。おいしいラーメンが味わえそうな、期待感が高まってきますね！

コクと後味のよさが同時に味わえる豚骨スープ

つるやのラーメンの旨さの秘訣は、クセになる味わいのスープ。豚骨をコトコトと煮込んで継ぎ足しながら、じっくり仕込んでいます。丁寧に作り上げたスープは、豚骨らしい濃厚な味わいをしっかり残しつつ、臭みのないすっきりとした後味で、ついついレンゲがすすむおいしさなのです。


トリコになる味のスープには、中細のちぢれ麺がぴったりとマッチします。旭川市で長く続く加藤製麺に特注するこの麺は、加水率が低め。

コシが残るように適度に茹でた麺は、もちっとした食感が楽しめるだけじゃなく、スープがしっかり絡んで、ラーメンのおいしさを引き立ててくれますよ。

大迫力のルックスも人気「みそ野菜チャーシュー」

旭川ラーメンといえば、「醤油」というイメージがありますが、この店ではみそ味も人気。とくにボリュームたっぷり、見た目の迫力も満点のみそ野菜チャーシューメン（1,050円）は、ファンの多いメニューです。


豪快な量やトッピングも魅力ではありますが、おいしさの一番の秘密は、ピリ辛がおいしいみそだれ！　

スープをすすると、深みのあるまろやかな合わせみその味に加えて、唐辛子の辛みがぴりっと口に広がります。やや辛めなので最初はちょっぴり驚きますが、このぴりりとした刺激とおいしさでどんどん箸が進んでしまいますよ。

チャーシューの下に隠れた野菜も、絶妙の炒め具合。もやしのシャキシャキ感や、大きめに切った玉ねぎの甘みが、スープの旨さをひきたててくれるので、食べ進めるほどこのメニューのおいしさにハマっちゃいます。

厚切りのチャーシューには肉の旨みがぎゅうと凝縮！

そして、やっぱり堂々と５枚もトッピングされたチャーシューは、みそ野菜チャーシューメンの主役ともいえる存在です。うれしいのは、なんといってもこの分厚さ！　約1.5㎝の厚さにカットされていて、見るからにおいしそう。

さっそく味わってみると、味がしっかり染み込んだ肉は、程よい歯ごたえもあって、でも軟らか。軟らかくてキメの細かい豚のもも肉を使っているので、肉本来の旨みが感じられる仕上がりになっています。

時間をかけて積み重ねてきた、つるや独特の味わい深いラーメンは、旭川市民だけでなく、道内各地のラーメン好きの心をがっちりつかみ、多くのファンを持っています。わざわざこの味を楽しみに足を運ぶ人もいるほどの人気ぶり。旭川を訪れて、つるやのラーメンのおいしさを体験しないなんて、損ですよ！