新千歳空港で人気のラーメンを
濃厚えびスープのえびそば一幻

甘エビの旨みがガツン！　クセになる味わいのスープ

「えびそば一幻　新千歳空港開店」は、本店同様、超が付くほどの評判店です。道内の有名ラーメン店が集まる北海道ラーメン道場のなかでも、とくに人気の店で、開店からほぼ途切れなく店の前に行列ができているほど。

特徴は、なんといっても濃厚な甘エビのスープ。惜しげもなく甘エビの頭を使い、えぐみが出ないように煮込んで仕込みます。「エビの量や仕込み時間は企業秘密。でも、エビみその旨みが最大限引き出せるように、丁寧に作っています」と長谷川佑太店長。仕上げに、自家製エビ油を加えることで、さらに味に深みが増すのです。

ラーメンが運ばれてきた瞬間から、エビみその香りがふわり。やや赤みのあるスープは、とろりとしています。ひと口すすると、ガツンとエビの旨みが口中に広がって、さらにふわ～っと香りが鼻に抜けていく程の濃厚な味わい。エビ好きならば、このひと口だけでトリコになるような美味しさなのです！

スープがしっかり絡むもちもち食感の特注麺

こだわりがあるのは、もちろんスープだけじゃありません。丼のなかの味を一体にするカギを握っているのが、昭和25年から続く札幌の製麺所・森住製麺に特注している麺なのです。

太さ、使用する小麦粉などなど、スープとマッチして、その味わいをさらに引き立てるように作られていて、好みに合わせて細麺（写真奥）、極太麺（写真手前）を用意しています。

沸騰した湯で１分ほど茹で上げたら、勢いよく湯切り。そのリズミカルな音が、ラーメンを待つ人の心を躍らせます。

北海道ラーメンには珍しく、麺は縮れのないタイプ。それでも、スープをしっかりと絡んで、エビだしの旨みを吸うので、噛むごとにエビの旨みが楽しめます。またもちもちとした食感も食べ応え十分ですよ。

特製トッピングでさらにオリジナリティーあふれる味に

ラーメンのトッピングといえば、チャーシューや煮卵が定番。一幻では、スタンダードなトッピングだけでなく、ユニークな特製の味も加えることで、店ならではの味を作りだします。

まずは丼の中央に載せられるエビ風味の天かす。これは、紅ショウガとエビの粉末をあわせて揚げて作っていて、紅ショウガのほのかな酸味とエビの豊かな風味が楽しめます。

このまま食べても、お酒のつまみになりそうなおいしさですが、スープに溶かせばエビの味わいをさらに深くしてくれる調味料的な役割も。

ラーメンの完成直前に加えられるのはエビ粉。だしに使った甘エビの頭を炒って細かく砕いていて、香ばしさとエビの風味がぎゅっと詰まっています。ラーメンを食べ進めながら少しずつと溶かすと、変化していく味を楽しめちゃいますよ。

もちろん定番トッピングも抜け目のない美味しさ！　チャーシューは、炊いた豚バラを自家製醤油だれにじっくり漬けて作ります。ほろりと軟らかなのに、最後にしっかり豚肉の旨みが感じられる絶品。

半熟のとろ～っとした黄身がたまらない味付け玉子も、口のなかが幸せになる味わいなのです！

まずはえびしお！　豚骨をプラスするコクのあるスープも

味は、えびしお、えびみそ、えびしょうゆの３種類からチョイス。またさらにスープも甘エビの頭でとった「そのまま」と、そのエビだしに豚骨スープを加えた「あじわい」の２種から選べます。「あじわい」はエビだしに、コクが加わったさらに濃厚な旨みが楽しめますよ。

一幻の味は初めてという方には、まず「そのまま」スープの「えびしお」をおススメします。「そのままえびしお（780円）」は、店の特徴であるエビの旨みがもっともストレートに感じられる一杯なのです。しおといっても、エビのだしで充分濃厚な旨みが出ているので、「あっさり味は苦手」という人もしっかり満足できるはずですよ。

ほかでは味わえない、濃厚で味わい深いエビスープが堪能できるえびそば一幻。甲殻類の旨みが好きな人なら、一度食べれば、この味のトリコになって、「並んででも食べたい！」と思ってしまうはずです。