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グルメグルメ

2016.02.03

味付きジンギスカンの王道
まつじん札幌駅前店!

writer : 千石 涼太郎

1956年、滝川市に松尾羊肉専門店として開業した松尾ジンギスカンは、高度成長期、空知(そらち)管内を中心に絶大な人気を得て、次第に北海道全域にジンギスカンを普及させた老舗です。
ジンギスカン1
その松尾ジンギスカンが、札幌駅から大通駅まで続く、チカホ(地下歩行空間)の開通を見越して、札幌の中心地に出したお店が、ここ札幌駅前店。内一おしゃれな店舗には女性客も数多く押し寄せます。
幌駅前店
アクセスがいい立地でありながら、リーズナブルな価格。旨味たっぷりの味付きジンギスカンが食べられ、もちろん食べ放題、飲み放題も!
店内
ランチにするか、それともディナータイムでゆっくり食べ放題か、ちょっと迷うところですが、どちらにしても「THE北海道!」を感じ美味しい時間になること間違いなし!です。

焼き過ぎ厳禁、ミディアムレアで!

羊肉を特製タレに漬け込む松尾ジンギスカンの製法。これは昔は臭味があった羊肉を野菜や果物の旨味で消し去り、醤油ベースのたれで旨味を引き出すために生み出されました。綿羊から食肉専用種に変わったラム(幼羊)やマトン(成羊)は、臭味もなくやわらかくなっていますが、このつけだれによって熟成されることで、さらに旨味を増しています。
ジンギスカン4種盛りセット
おすすめは2989(ニクヤク)ジンギスカン4種盛りセット。特上ラム・ラム・ラムハツ・マトンの4つのジンギスカンが、セットになっていて、これにライス、みそ汁、うどん、さらに、ドリンク1杯がついて、2,989円!生ビールなどアルコールがチョイスできるのもうれしいところです。
野菜と肉を鍋に乗せてくれているお店の人
鍋が温まったら、野菜を載せて肉をのせ、たれを野菜にかけて、しばしの時間、焼けるのを待ちます。初心者はお店の人にのせてもらいながら教えてもらいましょう!
野菜にたれをかける
肉の端の色が変わってきたら、すかさず裏返す。すでに食欲がわいてくるいい香り! 肉は裏返ししてから、焼き過ぎてはいけません。まつじんの肉はミディアムレアが一番なのです。熱々をガツン!といきましょう。

サイドメニューも充実のまつじん

まつじんに入ったら、とにかく脇目もふらず最初から最後まで、ずっとジンギスカン一本勝負!というのが王道かもしれませんが、昨今は羊肉を使ったサイドメニューなどいただきつつ、ジンギスカンも!という粋な人が増えています。

オススメのサイドメニューは、ラムのたたきカルパッチョ。厳選された高級ロイン(ロース)をあぶったたたきに、パルミジャーノチーズがトッピングされた逸品です。
ラムのたたきカルパッチョ
肉好きにはラムチョップを使ったラムステーキ!がっつり旨い! 食べごたえあり! ラムの旨味がしっかり味わえ、ワインやビールが飲みたくなり、幸せな気分になるのです。
ラムステーキ
塩ラムステーキ
下は札幌駅前、南1条店限定の塩ラムステーキ。どちらも1本ずつ注文することができるので、1本ずつ注文するのもオススメです。

〆はうどんで決まり!これがまつじん!

ランチなら2989(ニクヤク)ジンギスカン4種盛りセットが、オススメですが、夜はやっぱり食べ放題を楽しみたい!まつじん札幌駅前店の食べ放題メニューは3種類。
1,マトンジンギスカン食べ飲み放題4,000円(100分)
2,ラムジンギスカン食べ飲み放題4,500円(100分)
3,ラムリブロースジンギスカン食べ飲み放題5,000円(100分)
三つの違いは、ラムリブロースを選べばマトンもラムも食べられ、ラムを選べばマトンも食べられるので、多くの種類を食べたい人は、ラムリブロースを選びましょう。
〆はうどん
さて、しばしジンギスカンに興じていると、食べたくなるのが、炭水化物……つまりご飯や麺類です。食べ放題メニューにはうどんが含まれていて、ラムやマトンを焼き終わった鍋に、たれとともにうどんを投入!これが味付けジンギスカン定番のシメ。ラムやマトンの肉汁と脂とたれが染み込んで、うどんがなまら(とても)旨くなるのです!
玉子
肉を食べるときも、うどんを食べるときも玉子を薬味にすると、すき焼きのような味で、さらに美味しくなります。ジンギスカンを食べるときにも玉子をつけても美味しいので、ぜひ、すき焼き風の食べ方もお試しあれ!
すき焼き風の食べ方

鍋を眺め、お土産を買って帰りましょう

呼び出しベル
その昔、七輪で焼いていたジンギスカンも、現在のまつじんでは呼び出しベルがついた親切設計のガスコンロテーブル。
年代別の鍋
店内に飾ってある年代別の鍋の数々。七輪、ガスと変わったコンロによって、鍋がどう変わったのか、飾られた鍋を見るとわかります。その時代、その時代で美味しく焼くための工夫を見ると、ジンギスカンがまた一層、愛おしくなるのではないでしょうか。
お土産用のジンギスカン
お土産用のジンギスカンは、新千歳空港などでも売っていますが、店内にはオススメしたいマトンも売っています。ご家族やお友達にも、本場の味を持ち帰ってみてはいかがでしょうか?
店先
いまでは地元滝川の給食にも登場するまつじんのジンギスカン。
看板の前で微笑む松尾吉洋社長は、これからも伝統の味を守り続けると同時に、2015年12月には新千歳空港のフードコートにも出店するなど、多くの観光客に喜んでもらえる店へと発展させていくのです。

スマートポイント

  • 食べ放題のほかに、4種のジンギスカンが楽しめる2989(ニクヤク)ジンギスカン4種盛りセットは、まつじんならではのリーズナブルなセットです。
  • 空いているのは、午前11時の開店時間直後。12時近くなると混み合うため、早めに入りましょう。ディナータイムは予約したほうが無難です。
  • 塩ラムステーキは南1条店と札幌駅前店だけ。ジンギスカン以外のメニューにもチャレンジしてみましょう。

ライターのおすすめ

醤油をベースに、リンゴとタマネギなど秘伝の手法でつくったたれに漬け込んだ上質のラムが人気ですが、ジンギスカンファンにはマトン(1歳以上の羊の肉)を味わっていただきたいと思います。昨今、ほかではなかなか食べられません。

千石 涼太郎

北海道や旅、地域文化に関する書籍を多数上梓。「北海道新聞」、月刊誌「O.tone」等でエッセイ連載中です。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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