愛され続けて64年!
札幌市といえば味噌ラーメン発祥の地。醤油しかなかったそれまでのラーメン界に革命をもたらしました。
そしてこの「札幌といえば味噌」というイメージを定着させるのに大きく貢献したのが、この元祖さっぽろラーメン横丁なのです。
もともと昭和26年に公楽ラーメン名店街として発足したこの横丁は、時代の変遷に合わせて食文化のニーズに適応しながら生き残ってきました。人間で言えば「時代の生き証人」ともいえる存在です。
昭和から平成の現在まで、店内にずらっと並ぶ国内外の有名人たちが書いた色紙は、その証とも言えます。
そこには「おいしかった」という本音の言葉が踊っています。
そんな入れ代わり立ち代わり様々なお客さんが全国、いや世界からやってくる唯一無二の横丁、それが昭和から歴史を重ねてきた元祖さっぽろラーメン横丁なのです。
ミシュランに載った店も! 本当においしい店々が集結!
入口には横丁の年表と案内板。薄暗い通りに並ぶ無造作に並ぶ店舗の看板と、むき出しの配管。ちょっと不気味な雰囲気が非日常感を高めていて、「ああ、自分は遠くの世界に観光に来ているのだな」という気分に浸れます。
意を決して横丁の通路に入ると、そこには道産子しか知らないような隠れた名店が名を連ねています。中には一蔵という何と「ミシュラン」に掲載になった店もあるんです!
また、各店様々な雰囲気を持っているのも特徴。豪華なメニューと綺麗なカウンターをばっちり取り揃えたオシャレなお店もあれば、500円というお手ごろな夜食用メニューを揃え、飲んだ後の締めに気軽に行きたくなるような空気感がある庶民的なお店もあります。
その時々の気分や懐具合を見てお店を決める事ができるのも横丁のメリットです。
横丁おすすめ店パート1! 「弟子屈ラーメン」
数ある横丁のお店の中で、地元の人から根強い人気があるのが「弟子屈ラーメン」と「味の華龍」です。
まずは、弟子屈(てしかが)ラーメン。
こちらは平成17年に横丁に初進出。
提供写真:弟子屈ラーメン
長時間煮込まれた深みとコクのあるスープと炙りチャーシューが特徴です。
横丁開店を機に独自開発した大人気の弟子屈味噌(820円)、第五回醤油名匠にて「しょうゆ使いの匠」として認められた魚介搾り醤油(800円)が人気。
一番のおすすめはずばり「北海道全部乗せ」(1,100円)。
地元産のカニ、ホタテ、コーンそしてバターがたっぷり乗った、見た目もおなかも大満足の豪華な一品です。
これは試してみる価値あります!
横丁おすすめ店パート2! 「味の華龍」
次にご紹介するのが味の華龍。こちらは創業が昭和40年!
横丁内で一番の古株で多くの著名人も訪れた、語り継がれる伝説の店です。
豚・鳥・野菜ダシのスープは、さっぱり系です。こちらのお店で人気なのがホタテコーンラーメン(1,300円)。
とても美味ですが、私がお薦めしたいのは、海鮮ラーメン(1,600円)です。
実に大きいタラバカニが最大の特徴で、そこにスープの旨味が染み付いていて実に旨い!
それに加え、たっぷりコーン、ぷりぷりのホタテという道産人気食材がそろい踏みの、ぜいたくな一品です。 是非一度味わってみてください!
たっぷり味わい尽くす人気グルメスポットの定番!
おいしい食材の宝庫・北海道の中でも、特にうまいものが集結する札幌すすきの。風俗街のイメージが強いものの最近は治安も上々で、歌舞伎町などよりはよっぽど安全です。戦後、京都をお手本に作られた碁盤の目状の通りは大変機能的です。
そして元祖さっぽろラーメン横丁はここを代表するグルメの聖地です。洗練されつつある街並みに突然昭和の空間が表れるので、はじめはおどろくかもしれません。店の看板の並びもトイレの配置も無造作で、東京の綺麗な環境に慣れた人は初めは戸惑うことでしょう。しかし慣れてしまえば、その混沌とした感じが癖になります。
お店には地元のお客さんも勿論来ますが、お店の方に聞いてみると、驚かされるのは外国人観光客の多さだそうです。何でも台湾、中国などのアジア圏では日本食ブームが起きているそうで彼らにとって日本の食文化は憧れなのだとか。
さぁ、あなたも北海道の味覚を存分に味わいに、横丁へ出かけてみましょう!