1988年創業の「らーめん山頭火(さんとうか)」は、“旭川ラーメン”を全国的にメジャーにした人気店。ただし、旭川では少数派のクリーミーな豚骨スープの塩味が有名です。お客さんの半分くらいは「しお」を頼みますが、「しょうゆ」や「みそ」にも根強いファンがいます。
本店は遠方からの観光客が多く訪れる一方、地元客にも変わらず愛され続けています。2016年春からは、さらにインパクトのある待望の新メニューが登場。これまでにない新しい味わいを、ぜひ創業の地でお試しあれ!
グルメ
2016.05.08
世界に羽ばたく青いどんぶり
「らーめん山頭火」旭川本店
writer : 石田 美恵
青唐辛子入り、さわやかエスニック味
新登場のメニューは、「青唐辛子仕立ての豚骨しお」(900円)。豚骨と野菜、干魚をじっくり煮出した白湯スープに、青唐辛子でエスニックな辛みをプラス。さわやかな風味がスープにピタリと合います。
そのほか、ホロリと崩れるやわらかチャーシュー(たっぷり3枚)、ニンニクの芽、フライドオニオン、長ネギをトッピング。計算されつくした絶妙なハーモニーは、さすがの技!
4月中旬からは、カップラーメンでも販売しています。こちらは全国のセブンイレブンでどうぞ。そのほかのメニューは、比較的シンプルなラインナップです。
コロンと厚みのある青いどんぶりは、スープが冷めないようにと創業時に考案されたもの。いまも全店で使われています。
スープは全店一から手作り、基本を守り、丁寧に
現在、山頭火の店舗は、国内外合わせて50以上にのぼります。一番の特徴となるスープは、すべての店で一から手作り。もちろん本店はその原点であり、変わらぬ味を守り続けています。
長時間かけて仕上げたスープは、再沸騰させると旨味や香りが飛んでしまうので、ほどよい温度でどんぶりへ。麺は旭川ラーメンに多い多加水麺で、ゆで時間には細心の注意を払います。こうして完成する一杯は、まろやかでやさしい味わい、最後の一滴までスープを飲み干すお客さんが多いのも納得です。
タイ料理で「ピッキーヌー」と呼ばれる青唐辛子は、ほんの少しでもピリっとくるので少量で充分、スープとの相性も抜群なのです。
海外ファンにも地元ファンにも、ほっと落ち着ける場所
最近は、アメリカ、カナダ、香港、シンガポールなど海外の店でファンになり、「いつかは北海道の本店に!」という外国人客が増えました。それと同時に、長年の地元ファンからも愛され続けているのが、本店の大きな特徴です。
スタッフのみなさんの優しい笑顔と心づかいが、居心地のよさを生み出しています。また、スッキリした“ラーメン店らしいたたずまい”も、ほっと落ち着ける雰囲気を作っています。女性一人で入りやすいことも魅力の一つ。
どんなお客さんもさりげなく包み込み、世界中にファンを広げる山頭火。新メニューも加わって、ますますパワーアップ中です。
スマートポイント
- ランチタイムは、俵おにぎりと漬物各種がサービスとなります(午前11時〜なくなるまで)。
- 高校生までは学割で、すべてのラーメンが各100円引きとなります。
- 熱いのが苦手な方には、麺のみ冷やして食べやすくする猫舌サービスがあります。
ライターのおすすめ
「青唐辛子仕立ての豚骨しお」はマイルドなスープにさわやかな刺激がプラスされ、忘れられない味わい。最初によく混ぜてから食べましょう! 唐辛子は追加もできますが、危険なので増やしすぎないように。
石田 美恵
札幌出身。料理本編集者として東京の出版社に勤めたのち札幌にUターン。海藻と羊肉、鮭、お寿司が好きです。
INFORMATION
スポット名 | らーめん山頭火旭川本店 |
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住所 | 北海道旭川市1条通8丁目 ささきビル1F |
ジャンル | ラーメン |
電話番号 | 0166-25-3401 |
料金 | しお・しょうゆ・みそ 各820円 |
営業時間 | 午前11時〜午後10時(L.O.午後9時45分) |
定休日 | 年末年始(12月31日、1月1日) |
駐車場 | なし |
備考 | HP : http://www.santouka.co.jp/ |
地図 | 43.764814320729805 |