「生姜ラーメンみづの」は、北海道グルメとして人気の旭川ラーメンのなかでも定評のあるお店の一つ。創業は昭和40年代、いまは二代目の水野夫妻がお店を切り盛りしています。看板メニューは、もちろん「生姜(しょうゆのみ)」(700円)。
すりおろしたショウガを、スープにたっぷり混ぜていますが、すくってみても、その存在はわかりません。でも一口すすってみると、フワーッと広がるショウガの風味。体も心もあったまる旭川の名店です。
グルメ
2020.01.30
ショウガスープが染み渡る
生姜ラーメンみづの
writer : 石田 美恵
シンプルながら奥深い味わいは、また食べたくなる一杯
お店はJR旭川駅から1.4kmほど、緑豊かな常盤公園の近くにあります。ご主人の水野龍司さんは、「なんの変哲もないラーメンです」といいますが、これこそが人気の秘密。ネギ、メンマ、チャーシューとシンプルな具材が、とんこつスープの味を引き立てます。
麺は旭川では少数派のストレートで、つるっといけます。分量はあまり多くないので、たっぷり食べたい人は大盛りがおすすめ。
チャーシューは、脂身の少ない豚の「内もも」の部位を使用。メンマは食べやすく、食感が良くなるように、手で細く裂いています。これらはすべて、先代から受け継いだ味と技です。
いつでも、何度でも食べたくなるホッとするおいしさは、小さな子どもからお年寄りまで、幅広い年代に愛されています。
決め手のショウガは、丸々と大きなものを、たっぷりと
味の決め手となるショウガは、日本一のショウガ産地・高知県産の大きくて上質なものを取り寄せて使っています。辛みだけでなく甘みもあり、ピリピリしない、まろやかな味が特徴。
お客さんの9割は「生姜」を注文するので、4kgを10日ほどで使いきってしまうそう。下ごしらえがたいへんですね。このショウガをすりおろし、スープを注ぐ直前に加えます。
しょうゆダレとショウガを、どんぶりに合わせます。一人前にピンポン玉約1個分、たっぷりが基本です。
スープを注いで軽く混ぜます。ちなみに、みそ、塩にショウガ入りがない理由は、「合わないから」とこれまたシンプルです。
麺を入れ、具材を盛りつけます。「ラーメンは生き物だからね」と水野さん。できたてのアツアツを、素早くいただきましょう。
水野夫妻の「あったか笑顔」も人気の秘密
店内は、水野夫妻のニコニコ笑顔がほんわかと広がって、いつも居心地よい空気が流れています。お二人は厨房での息もぴったり。
何も言わなくても、淡々と作業が進んでいきます。「作っているのはラーメンだけど、売っているのは旭川の文化」というのが、先代の口癖だったそうですが、いまもその心意気は変わりません。
一度訪れたら忘れられない、ホカホカのおいしさと居心地のよさを味わいに、足を運んでみませんか。
※こちらは、公開日が2016年9月11日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。
スマートポイント
- 気さくな水野夫妻の人柄が表れたお店は、女性一人でも入りやすい雰囲気です。
- おろしショウガたっぷりのスープは、辛すぎず、ショウガの風味がほどよく効いて身体が温まります。一緒にライスを頼み、ごはんにかけても美味。
- チャーシューは、脂身が少なくさっぱりと食べやすいのが特徴。脂っこいチャーシューが苦手な人でも大丈夫です。
ライターのおすすめ
濃厚なスープがお好きな人は、バターラーメンがおすすめ。月見ラーメンもグルメなら一度は挑戦したい味。「生姜」の次に、ぜひ食べてみてください。
石田 美恵
札幌出身。料理本編集者として東京の出版社に勤めたのち札幌にUターン。海藻と羊肉、鮭、お寿司が好きです。
INFORMATION
スポット名 | 生姜ラーメンみづの |
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住所 | 北海道旭川市常盤通2丁目 |
ジャンル | ラーメン |
電話番号 | 0166-22-5637 |
料金 | 生姜(しょうゆのみ)700円、しょうゆ・塩各600円、みそ700円 |
営業時間 | 平日:午前10時30分〜午後3時、午後5時〜午後7時 日曜日:午前11時〜午後5時30分 ※スープがなくなり次第終了 (※営業時間は目安です。くわしくは電話でご確認ください。) |
定休日 | 不定休 |
駐車場 | なし |
地図 | 43.77529209795796 |