そばの生産量日本一を誇る北海道。蕎麦屋も数多くあるなかで、1889(明治22)年の創業以来、いまも変わらず地元の蕎麦好きたちに愛されているのが、札幌市の中心部にある「酒とそば まるき」です。
店名にあるとおり、北海道産そば粉を使った蕎麦はもちろん、酒呑みにうれしい酒の肴もそろった江戸前スタイルの老舗店。昼はお得なセットメニューも豊富で、夜は季節のおすすめメニューもずらり。もちろん蕎麦屋ならではの逸品もそろっていますよ!
グルメ
2016.09.14
明治22年創業の老舗蕎麦屋
酒とそばまるきで粋なひととき
writer : 高島ユカ
100年以上続く老舗ながら気軽に入れる店がまえ
札幌市の中心部、地下鉄大通駅とすすきの駅の間にある狸小路アーケードの2丁目からほど近いしゃれたビルの1階にあるのがまるきです。
店内は意外とこぢんまりしていますが、実は地下にも席があるのでご安心を。創業100年以上の歴史を誇り、北海道でも最古参の蕎麦屋の1軒で、現在五代目がのれんを守っています。建物自体は1990年に建てられたモダンな造りで、老舗の敷居の高さは感じません。観光客でも一見でも気軽に入れる雰囲気なのがうれしいですね。
北竜町産そば粉の江戸前二八そばは喉越しがイイ!
蕎麦好きならまずは真っ先に味わいたいもりそばは580円。北竜(ほくりゅう)町産「キタワセ」を、石臼挽きにしたそば粉を使う二八そばは自家製麺。「ひきたて・うちたて・ゆでたて」をモットーにしています。つゆは創業当時から継ぎ足してきたかえしに、かつおの厚削りと薄削りからとったダシを加えた江戸前風のからつゆです。
種もので定番人気なのが、天ぷら1,240円。冷たいほうがお好みの方は、野菜もり1,180円や海老天もり1,390円をどうぞ。温かいもの、冷たいもの合わせて常時25品以上がそろいます。
カキやアスパラなど北海道ならでメニューを見逃すな!
定番メニューのほかに、季節ごとに道産の旬食材を使った季節メニューもあるので見逃せません。季節感たっぷりの月替わりそばは、毎年時期になるとそれ目当てで通う常連客も多いとか。初夏には、シャキっとした食感とみずみずしいさわやかさが特徴のアスパラ、冬にはぷりぷりでうまみがギュッと凝縮したカキがとくに人気です。
ランチタイムは、そば単品はもちろん、炊き込みご飯のついたセットメニューも豊富です。また昼間から日本酒や肴のオーダーもOKなので、旅先の昼酒にもぴったりです。
焼き海苔やそば田楽でしぶ〜く地酒を一杯!
地下のフロアはぐっと照明も落とされ、落ち着いた空間です。こちらではぜひ夜のメニューを楽しみたいですね。昼メニューにプラスして、本日のおすすめや酒の肴など、一品料理もぐんと増え、全国の地酒も充実しています。
蕎麦屋で酒を飲むのに欠かせない肴のひとつ、焼き海苔550円は、特注の炭焼き用の器で登場。木箱のなかの器に炭を入れ、自分で海苔を炙りつつ楽しめる粋な演出です。
そば田楽やそば味噌、そばずしと、江戸の蕎麦文化を感じさせるメニューもひととおり。そのほか道産食材を使った一品料理もずらり。知床鶏の焼き鳥や、サロベツ産鴨の鴨抜きなどもオススメです。北の大地で江戸前蕎麦を味わってみてはいかが?
スマートポイント
- ランチの人気は、天ぷらに炊き込みご飯と蕎麦がついた天ぷらセットや天丼セット。いずれもボリュームたっぷりです。
- 酒好きなら地酒に酒肴や蕎麦がついた昼酒セットや、夜の晩酌セットがオススメ。地酒はぐいのみで400円からとリーズナブルです。
- 狸小路2丁目と3丁目の間の通り沿いにあるので、大通駅からすすきの駅までの地下街を通り、狸小路を抜けると便利です。
ライターのおすすめ
二八にしては白っぽい蕎麦は、からつゆに合うよう細めに打って喉越しをよくしているのも特徴です。
高島ユカ
生まれも育ちも北海道の生粋道産子フリーライター。まだまだ知られていない北海道の魅力を伝えていきたいです。
INFORMATION
スポット名 | 酒とそば まるき |
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住所 | 北海道札幌市中央区南2条西2丁目8 カドレビル1F |
ジャンル | 蕎麦 |
電話番号 | 011-221-4328 |
料金 | 昼1.000円〜1,200円、夜3,000円〜3,500円 |
営業時間 | 午前11時30分〜午後3時、午後5時〜午後10時 |
定休日 | 月曜日 |
駐車場 | なし |
備考 | HP:http://mado-sapporo.jp |
地図 | 43.0576555135288 |