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季節特集季節特集

2020.01.28

街全体が温かい灯りに包まれる
氷灯りの街もんべつ

writer : 金子 美里

オホーツク海に面した港町・紋別市。流氷の町として知られていて、北海道らしい冬の景色を満喫できる町として、とくに冬には多くの観光客が訪れます。毎年2月はじめに開催される、幻想的な冬のイベントが氷灯り(ひあかり)の街もんべつです。
幻想的な冬のイベントが氷灯り(ひあかり)の街もんべつ
期間中はアイスキャンドルとイルミネーションの光が、夜の紋別の街を温かく包んでロマンチックな光景に。キラキラの光に飾られた紋別の街を歩いてほっこり温かい気分になっちゃいましょう!

手作りアイスキャンドルが真冬の紋別をほんわか照らす

札幌や旭川から直行の高速バスが運行している紋別は、市内にオホーツク紋別空港があるほか、女満別空港も利用できるので、道内だけでなく道外からのアクセスも便利な観光地です。流氷の町としても有名で、流氷砕氷船ガリンコ号Ⅱで海上からの流氷観光のほか、オホーツクタワーでは海中のようすも楽しめて、海のいろいろな表情にワクワク!
キャンドルの光に彩られる市街地
氷灯りの街もんべつは、流氷のシーズンの紋別をほっこり温かい光で飾るイベント。2月初旬の約10日間、市街地がキャンドルの光に彩られて、ロマンチックな雰囲気に思わずうっとり。
手作りしたアイスキャンドル
市内約60カ所のお店や一般家庭の周囲を飾るアイスキャンドルは、市民がバケツや風船を使って手作りしたもの。北海道ならではの冬の寒さが生み出した氷のクラフトは、ゆらゆら優しく揺れるロウソクの炎でキラキラと輝いてとってもきれい! 眺めていると、心が自然と癒されていくのがわかります。

点灯式は楽しい! きれい! がいっぱい

イベントのメイン会場になるのは、紋別の中心街にある、お土産物や生鮮を扱う施設「氷紋(ひょうもん)の駅」の駐車場です。開催初日の午後5時からは、この場所でオープニングセレモニーの点灯式が行われます。
メイン会場「氷紋(ひょうもん)の駅」
かわいらしい雪像
雪で作られた特設ステージには、手作りアイスキャンドルがずらりと並ぶほか、かわいらしい雪像も飾られていますよ。
一斉に火を灯されるロウソク
点灯式には、イベントの実行委員会の人々や、ご当地キャラクターのほか一般市民も参加して、一斉にロウソクに火を灯します。
ほんのりオレンジ色のステージ
キャンドルの明かりが灯ると、薄暗かったステージがほんのりオレンジ色に染まって、見ていると、ほんわかと温かな気持ちになってきちゃいますよ。
ステージ上からまくお餅やお菓子
点灯が終わったら、セレモニーのクライマックスともいえる餅まきの時間です! ステージ上から、紅白のお餅や駄菓子などがまかれます。これを楽しみに式に参加する市民もいて、会場は大盛り上がり。楽しそうな歓声が会場いっぱいに響いて、思わず興奮! テンションがあがりますよ。
お餅などは、約5,000個も用意されているので、持参した袋をいっぱいにして帰る人も。マイバックを持っていけば便利ですよ。

イルミネーションのキラキラが街をさらに華やげる

アイスキャンドルの灯りとともに、市内を飾るのはイルミネーションのキラキラ! 商店やホテル、公共施設、街路樹などが、流氷を思わせる青と白の幻想的なイルミネーションで彩られます。
市内を飾るのはイルミネーション
青と白の幻想的なイルミネーション
メイン会場の氷紋の駅周辺や、バスターミナルはとくにイルミネーションが集中していてきれいですよ。キャンドルの温かい光と、透明感のあるイルミネーションの輝きに包まれていると、夜の街歩きがロマンチックなときめきの時間に変わります。

ほかにも、ガリンコ号Ⅱの乗り場である海洋交流館や、北海道立流氷科学センターなども光で飾られて、人でにぎわう昼間とはまったく違った雰囲気に。
アイスキャンドルが楽しめるのは2月のおよそ10日強ですが、イルミネーションは、12月~2月までと開催期間が長いのもうれしいですね。
イルミネーション写真展
バスターミナルのあるオホーツク交流センター1階では、イルミネーション写真展も開催されているので、どこでどんなイルミネーションが見られるのかをチェックして、回ってみるのもいいですよ。

キャンドルとイルミネーションをたどって紋別の夜の街歩き

光の装飾が施される市内のお店や施設などは、アイスキャンドルで約60カ所、イルミネーションで約30カ所。そのほとんどが、中心市街地に集中しています。光をたどりながら、ゆっくりと夜の紋別の街歩きが楽しめるのも、このイベントの魅力ですよ。
夜の繁華街・はまなす通り
夜の繁華街・はまなす通りは、道路の両脇に点々と並べられたアイスキャンドルの光と、ネオンサインが輝いて、風情あふれる光景です。体が冷えてきたら、気になるお店に入って、おいしいお酒や料理で体を温めるのもいいですね。
ロマンチックな氷灯りの街
北海道の2月といえば、一年でもっとも寒い時期。冬の冴えた空気に、キャンドルの灯りやイルミネーションがキラキラと映えて、とてもきれい。氷灯りの街もんべつの美しい灯りで、旅の夜をロマンチックに過ごしちゃいましょう。

※こちらは、公開日が2017年12月29日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。

スマートポイント

  • 流氷まつりの開催やあいすらんど王国の開国時期とも重なっているので、あわせていろいろなイベントを楽しめます。
  • メイン会場のある氷紋の駅は、紋別の特産物やお土産なども売っている商業施設。お土産ショッピングができるほか、併設する天然温泉「紋太の湯」を満喫するのもOK
  • 期間中はガリンコ号Ⅱの乗り場やオホーツクタワーなど観光施設が集まるガリヤ地区へのシャトルバスがおよそ1時間に一本運行しています。上手に活用すれば、観光がスムーズになりますよ。

ライターのおすすめ

メイン会場の「氷紋の駅」が立つ場所には、平成元年まで名寄本線・紋別駅がありました。入り口近くに、当時をしのばせる駅名標やSLの車輪なども展示されているので、鉄道ファンならぜひ立ち寄ってみて。

金子 美里

フリーランスライター。地元情報誌の編集として勤めたのち独立。現在は観光情報誌や旅行雑誌などに執筆。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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