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観光観光

2017.01.14

「日本の夕陽百選」に選ばれた
絶景の夕陽スポット、黄金岬

writer : 石渡裕美

北海道でのニシン漁の歴史は江戸時代にさかのぼり、留萌でのニシン漁は1844(弘化元)年に、礼受(れうけ)に佐賀家漁場が開かれたのがはじまりと言われています。以来、ほかの北海道日本海岸の漁村同様、留萌でも1950年頃までニシン漁が盛んに行われてきました。
その当時にニシンの見張り台が置かれていた黄金(おうごん)岬。名前の由来は、海に押し寄せたニシンの群が夕陽を浴びてキラキラと光り、辺り一面が黄金色に包まれたからと言われます。
黄金岬
現在、留萌で往時のようなニシンの大群を見ることはできませんが、荒々しい奇岩に打ち寄せる波の力強さ、水平線に沈む夕陽の美しさは息を吞むほど。2000年に千望台とともに「日本の夕陽百選」に選出された絶景が望めます。
「日本の夕陽百選」に選出された絶景

提供写真;NPO法人留萌観光協会

力強い波と奇岩のコントラストが見事な日本海の絶景

札幌から北へ、日本海岸を「オロロンライン」(国道231号線)を進むこと3時間弱、JR留萌駅からは車で約10分の黄金岬。海岸線には柱を積み重ねたようにゴツゴツした「カンラン石玄武岩柱状節理」の黒々とした奇岩が連なり、その力強い景観は「これぞ日本海!」を実感させてくれます。
観覧石玄武岩柱状節理
岬は「黄金岬海浜公園」となっていて、岬のシンボルともいえる「波濤(はとう)の門」がお出迎え。独特の地形からこの付近一帯は波の激しいことでも知られており、スコットランドのウイック、インド南部のマドラスと並んで「世界三大波濤」に選ばれているのです。
高波・強風厳重注意の看板
また、2014年にフジテレビ系で放映されたドラマ「若者たち2014」で森山直太朗さんが歌った主題歌「若者たち」の作曲者・佐藤勝は留萌市の出身。それにちなんで、岬には「若者たち」の歌碑もあります。
歌碑「若者たち」

神々しいほどの夕日に冬のけあらし、夏は磯カニ釣りも!

ここの素晴らしさは何といっても夕景! 海浜公園のある黄金岬は「日本一の落陽」とも称されるほどの絶景スポットなのです。荒々しい奇岩の向こうに広がる雄大な日本海に、オレンジに輝きながら沈んでいく夕陽は言葉を失うほどの美しさ。公園のオブジェ「波濤の門」がアクセントとなり、ここにしかない景観を作りだします。
日本一の落陽
厳冬期には「けあらし」と呼ばれる気象現象も見られます。シバれる(=寒さの厳しい)朝に、凍結しない海面や川面に白く立ち上る霧のことで、その美しさは幻想的でさえあります。
けあらし

提供写真;NPO法人留萌観光協会

夏には「磯カニ釣り」スポットとしても人気です。海の家ではエサ販売や道具レンタルも。釣ったカニはやさしく海に返す「リリース」がルールです。
磯カニ釣りの様子
バケツに入った磯カニ

提供写真;NPO法人留萌観光協会

周辺スポットも充実。海水浴場や資料館も訪れて

海浜公園だけでなく、黄金岬の周辺には見どころ・訪れたいスポットが多数あります。岬の上の高台にあり留萌の歴史や文化に触れられる「留萌市海のふるさと館」や、穏やかな砂浜が続き子どもでも安心して海水浴ができる「ゴールデンビーチるもい」。
ゴールデンビーチるもい
留萌市海のふるさと館
どちらからもどこまでも広がる水平線が眺められ、繰り返し打ち寄せる波をみているうちに、日ごろのストレスも波間に消えてゆくのが感じられます。

巨大テトラポットや優美なデザイン灯台も必見です!

さらに岬の北の方へと足を延ばし、留萌港を訪れればそこには世界最大級の巨大テトラポットの群れが! まるでガリバーの世界の小人になったような気分が味わえます。防波堤の高さも、留萌の波の高さ・強さを物語っているようです。
世界最大級の巨大テトラポット
港には、全国的にもめずらしいブロンズ製のデザイン灯台「波灯(はとう)の女(ひと)」もあり、足を延ばしてみる価値大アリです!
波灯(はとう)の女(ひと)
北海道の自然の美しさ、力強さ、そして厳しさをダイレクトに伝えてくれる黄金岬。ぜひ訪れて「飾らない北海道らしさ」を感じてみてください。

スマートポイント

  • 岬の上の高台にある「留萌市海のふるさと館」で駐車場入り口にも「本日の日の入り時刻」が掲示されています。夕景見学の参考にしましょう。
  • 留萌観光協会のホームページでは「黄金岬」「ゴールデンビーチるもい」のライブカメラ映像を配信。美しい夕焼けも見られます!
  • 夏季には、岬前の道路を隔てた向かいに海の家や飲食店がオープン。「黄金岬キャンプ場」「ゴールデンビーチるもい」ではキャンプもできます。

ライターのおすすめ

黄金岬海浜公園の「若者たち」歌碑そばにはハマナスの花壇があり、夏には濃いピンクの花が愛らしい姿を見せます。歌碑前に立つとメロディが流れるので、森山直太朗さんになり切って熱唱しちゃいましょ。

石渡裕美

東京下町から札幌に移住して早20年。北海道LOVE、特に日高・十勝・函館が大好きです。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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