冬の北海道は、各地でたくさんの雪まつりが開かれますが、なかでも有名なのが「層雲峡(そううんきょう)温泉氷爆まつり」。北海道を代表する温泉、道北の上川町、層雲峡で毎年1月から3月にかけて行われています。
約2ヵ月がかりで作る巨大な氷のオブジェが、厳冬期ならではの壮大な景色を見せてくれます。夜はライトアップが美しく、さらに幻想的な世界に。
氷の長いトンネルは、まるでオーロラに囲まれたような不思議な空間です。あちこち歩いて身体が冷えたら、甘酒やホットワインで温まりましょう。それでも寒いときは、あったかい温泉へGO!ですよ〜。
観光
2019.10.08
層雲峡温泉氷爆まつりで
氷と光の幻想的な世界へ!
writer : 石田 美恵
渓谷の温泉郷に出現する巨大な氷の世界
上川町の層雲峡は、旭川駅前バスターミナル7番乗り場から、層雲峡行きのバスで約2時間、日本で一番広い国立公園、大雪山国立公園にある温泉郷。およそ24kmも断崖絶壁がつづき、北海道を代表する観光地の一つです。
「層雲峡温泉氷爆まつり」は、もう40回以上続いているおまつりで、層雲峡の冬の風物詩。会場は、ホテルや旅館のあるエリアから歩いてすぐ。石狩川の河畔で行われ、特設階段を降りていくと、入口に到着します。やや急なので、すべらないように気をつけて。
まずは、目の前に現れる巨大な氷の壁にびっくり! 巨大な氷像は、木材で作った骨組みに糸をたらし、連日連夜、霧状の水を吹き付けて、少しずつ大きくしていくそうです。寒いなかたいへんな作業ですね。
氷の神社に、氷の酒場もあります
広い会場にはいろいろな氷像があり、年によっても違うので、何回来ても違う雰囲気が楽しめますよ。大きな氷柱の真ん中に、ぽっかり空いたハートは、記念写真にもピッタリです。
こちらは毎年定番の「氷爆神社」。鳥居をくぐっていくと、氷の社殿に珍しい氷のご神体があります。おさい銭を投げてうまく氷に張り付くと、受験合格などの御利益があるのだとか。
氷の椅子やテーブルでお酒が飲める「北の氷酒場」も(土・日のみ営業)。旭川の酒蔵、高砂酒造の地酒がそろっていて、氷のドームでしぼった大吟醸「一夜雫(いちやしずく)」が人気です。
夜は7色の光がきらめいて、ますます幻想的!
そのほか、珍しいアイスクライミング体験や、雪まつりには欠かせない雪のすべり台、ステージの太鼓演奏や餅まきなど、多彩な催しが行われています。いろいろ遊んでちょっと疲れたときは、売店内のテーブル席でひと休み。
外は氷点下の寒さでも、建物内はストーブでホカホカです。北海道産アップルワインのホットワインに手作りソーセージ、おしるこ、甘酒、ラーメン、そばなど、あったかメニューがならび、冷えた体が温まります。
そして、見逃せないのが夜の幻想的な景色。期間中毎日、日没から午後10時まで、7色のライトアップで会場全体が光り輝きます。昼とはひと味違うロマンチックな世界を、ゆっくり満喫しましょう!
※こちらは、公開日が2017年4月8日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。
スマートポイント
- 期間中はほぼ毎日、午後8時30分ころから花火の打ち上げがあります。ライトアップに花火がプラスされ、さらに見応えアップ! 冬の花火を楽しみましょう。
- 会場は寒いので、防寒体制は万全に。風があると体感気温がぐっと下がります。ゆっくり楽しむには、できるだけ暖かい服装で出かけましょう。
- 期間中、札幌から層雲峡まで片道1,000円のお得な「層雲峡氷爆湯めぐりライナー」が、旭川空港からは無料送迎バスが運行しています(要予約・宿泊者限定。詳しくは層雲峡観光協会にお問合せください)。
ライターのおすすめ
道内の雪まつり、氷まつりのなかでは、かなり歴史ある氷爆まつり。昼と夜では景色が一変するので、時間があればぜひ両方ともお出かけください。もちろん層雲峡の温泉も満喫しましょう〜!
石田 美恵
札幌出身。料理本編集者として東京の出版社に勤めたのち札幌にUターン。海藻と羊肉、鮭、お寿司が好きです。
INFORMATION
スポット名 | 層雲峡温泉氷爆まつり |
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住所 | 北海道上川郡上川町層雲峡 |
ジャンル | 観光 |
電話番号 | 01658-5-3350(層雲峡観光協会) |
料金 | 協力金300円 |
営業時間 | 開催時間 14時~22時 |
駐車場 | あり |
備考 | HP:http://www.sounkyo.net/hyoubaku/ |
地図 | 43.7251493 |