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観光観光

2017.04.11

北海道立オホーツク流氷科学
センターで流氷ワールド体感!

writer : 金子 美里

流氷観光を楽しめる場所として知られるオホーツク海に面した街・紋別市。そんな「流氷の街・紋別」を象徴する施設が、道の駅を兼ねた北海道立オホーツク流氷科学センターです。
北海道立オホーツク流氷科学センター
ここでは、流氷が生まれる仕組みやオホーツク海の環境を学べるだけじゃなく、-20℃の極寒の空間で本物の流氷に触れたり、流氷の天使・クリオネも見られちゃいますよ。直径15mのドームシアターでみる流氷の映像も迫力満点! 気軽に立ち寄れる道の駅で、ひんやーり、楽しい流氷ワールドを思いっきり満喫しませんか?

幻想的な冬の海の景色をつくる流氷について知ろう!

北海道の北東、オホーツク海に面した紋別市。冬には流氷の景色を楽しめる「流氷の街」としても知られています。札幌や旭川から高速バスが1日4便運行しているほかに、市内には羽田空港からの直行便があるオホーツク紋別空港があるうえに、女満別空港も近いので東京からのアクセスがとっても便利な場所ですよ。
大きなホッキョクグマ
オホーツク流氷科学センターは、流氷やオホーツク海の環境について学べるうえに、一年中流氷の世界を体感できる施設。玄関を入って、正面の大きなホッキョクグマがお出迎えを受けたら、さっそく展示室へ足を進めましょう! 
展示室
展示室では、流氷が生まれる仕組みや、流氷が北海道のオホーツク沿岸まで広がっていくようすなど、展示を見れば流氷の基礎知識を学べます。
流氷観測船AST001(アルキメディアン・スクリュー・トラクター)の実寸大レプリカ
さらに、ガリンコ号の祖先ともいえる流氷観測船AST001(アルキメディアン・スクリュー・トラクター)の実寸大レプリカも。実際に運行している貴重な映像も見られます。流氷の海をダイナミックに進む姿はカッコいいですよ。

実験でワクワク! 500匹を超えるクリオネにうっとり!

展示室は見て学ぶ展示だけではありません。実験などで、氷点下の世界を楽しく学べちゃいます。目の前で形などが変わっていくようすをみると、自然や流氷の不思議を肌で感じられますよ。例えば、この過冷却観察装置も楽しい実験の一つ。蛇口から細く流れているのは、0℃以下の水です。
過冷却観察装置
流れ落ちる水と下から伸びたつらら
過冷却された水が、0℃の氷にぶつかると流れ落ちる水はすぐさま氷になって、下からつららがあっという間に伸びてきて、びっくりしちゃいますよ! 
そのほかにも、流氷の赤ちゃんが誕生するようすが見られる氷晶発生装置や、竜巻に触れる装置など、興味深い実験や体験がいっぱいです。
クリオネハウス
展示室一の見どころは、なんといっても「クリオネハウス」。この水槽には、紋別の海から採取された流氷の天使・クリオネがなんと通年100~500匹も泳いでいます。
水のなかを羽ばたくように泳ぐようすはキュート! 近年新種と認定された個体も泳いでいるので、じっくり眺めて2種の違いを観察してみよう。

いよいよ「厳寒体験室」へ! -20℃の世界を体感

展示室で流氷のことを学んだあとは「厳寒体験室」へ! 入り口に用意された防寒ジャケットや長靴、手袋などを装着して寒さ対策をしたら、いよいよ-20℃、極寒の世界へ向かいましょう。
濡れたタオル
この寒さのなかでは、濡れたタオルもシャボン玉もあっという間にパリパリに凍ってしまいます! 
凍ったシャボン玉
凍ったシャボン玉は、掌に載せることもできちゃいますよ。濡れタオルは、体験室の入り口に用意してありますし、シャボン玉は受け付けのスタッフから受け取りましょう。入室のとき忘れずに持ち込んでくださいね。
室内を進んでいくと、本物の流氷とシロクマやアザラシのはく製が展示されたスペースへ。
流氷の断面
厚さおよそ1mある流氷の断面をよく見ると氷の層ができています。これは流氷が、氷の板が折り重なって凍って成長していくために生まれる模様です。触ってもOKなのでサラサラとした流氷の感触も確かめて。はく製にも触れられるので、握手したり寄り添ったりして記念写真を撮るのも楽しいですね。

クリスタルの中の魚たち!? 流氷水族館の美しさに感動

「厳寒体験室」には、オホーツク海に生息する生き物を展示する流氷水族館もありますよ。ここに展示されるのは、クリオネやプランクトンなどの小さな生物から、チョウザメなどの大型魚類まで、120~130点。しかも、その展示方法がとても特徴的なのです。
流氷水族館
生き物が、一種類ずつ個別の氷のなかに展示されているんですよ! 水槽代わりの氷はまるでクリスタルのように透明で芸術的な仕上がりです。これは、センターの職員が、15年ほどかけてコツコツと一つずつ作り上げたもの。
アイロンがけ
細かなゴミや空気が入らないよう、煮沸した水をゆっくりと時間をかけて凍らせ、表面が滑らかになるよう、最後に低温でアイロンがけをして仕上げます。透明度が高くて歪みのない氷のケースに入った魚たちが並ぶ様子は、普段は体験できない-20℃の空気と相まって、どこか幻想的な雰囲気ですよ。

喫茶スペースでご当地メニューのホワイトカレーをパクリ!

北海道立オホーツク流氷科学センターは、道の駅にもなっています。有料の展示室だけでなく、自由に休憩できるスペースのほか、オホーツク海を眺めながら食事やお茶が楽しめる北海道オホーツク村も併設。気軽に楽しめて、のんびりできちゃう施設になのです!
ホワイトカレー
ここでぜひ味わいたいのは、ホワイトカレー900円です。ご飯の上に、にょきっと立っているのは、紋別名物のカニ爪のオブジェを模したもの。ガリンコ号をかたどったニンジンが、地元産のホタテで表現した流氷の海を進んでいくようすをお皿のなかで表現しています。スパイシーながらまろやかな味わいのホワイトカレーをかけて、紋別ご当地メニューをパクリと頬張っちゃいましょう。
外観
ほかにも、直径15mのドーム型スクリーンで迫力いっぱいに流氷の世界を体感できるドームシアター(全天周映像ホール)などなど、北海道立オホーツク流氷センターで、流氷の海の世界を全身で感じよう!

スマートポイント

  • オホーツクタワーや流氷砕氷船ガリンコ号の乗り場、カニの爪のモニュメントなどが近く、徒歩で観光名所を巡れます。
  • さまざまな体験や実験は、年齢を問わずに楽しめるものばかり。ファミリーで訪れてもみんな一緒に、学べて体感できますよ。
  • 羽田直通便があるオホーツク紋別空港から車で約10分とアクセス抜群。流氷が訪れる2月には同センターを含む観光施設の集まるガリヤ地区と主要ホテルを結ぶ観光バス(200円)が運行します。

ライターのおすすめ

−20℃の世界を体感できる「厳寒体験室」は楽しいだけじゃなく神秘的。とくに流氷水族館ははっとするほど美しさです。オオカミウオや八角など北海道らしい魚介がじっくり見られるのも楽しいですよ。

金子 美里

フリーランスライター。地元情報誌の編集として勤めたのち独立。現在は観光情報誌や旅行雑誌などに執筆。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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