100種のボルト人形に会える
ボルタ工房見学と製作体験！

明治時代からの歴史がある鉄のまち、輪西町ボルタ工房へ

室蘭は、1872（明治５）年に開かれた港を中心に、明治後期から製鉄や造船などの工場が立ち並ぶ「鉄のまち」として知られてきました。なかでも新日本製鐵所（現在は新日鐵住金）の門前町として栄えてきた輪西（わにし）エリアは、労働者の胃袋を安くおいしく満たした室蘭やきとり発祥の地でもあります。

その輪西商店街のなかに、ライムグリーンの明るい壁が目立つボルタ工房があります。JR室蘭本線では、室蘭駅から三つ目の輪西駅から徒歩６分。車なら、登別室蘭ICから国道36号線経由で20分ほどです。なかへ入ると、ボルタくんがお出迎えしてくれますよ。

100種類のユニークなボルタ＆ガラス越しに見学も

工房内はスタッフがボルタを作っている様子を窓越しに見学できるほか、100種類のナンバーが付いたボルタ人形たち（650円～）も展示されています。工房で買うと、オンラインショップよりもお安めなのもうれしいところ。


ドジで飽きっぽいけど、音楽のセンスは人並み以上というキャラクターのボルタくん。ギターやベースの音楽系ボルタはもちろん、サイクリングや野球をしているボルタから、うたた寝やトイレ中のボルタまで、すべてボルトとナット、そしてドーナツ型を平たくしたようなワッシャー（座金）で出来ているというから驚き！　ほかにも女の子のナッティちゃんや、カッコいい武将ボルタ、ボルタとナッティの二人がカップルになったシリーズもあります。

製作体験は１名からOK、マイボルタを作っちゃおう！

ボルタ工房では、ボルタ作りの体験も１名から予約制で受け付けています。作業は主にハンダ付けですが、親切なスタッフが教えてくれるので初心者でも安心。持ち物は不要で、身に着ける手袋やマスク、エプロンなどもすべて用意してくれます。


初めての人は、三つの完成形から好きなポーズを選べます。「元気もりもり」「バランス」「ツルのポーズ」と、どのボルタもユニークで迷ってしまいそう。

レアなオリジナルボルタも。お気に入りを探してみて

手足になるボルトをペンチで曲げて、フラックスと呼ばれる化学溶剤を接着する部分に塗り、ハンダごてで溶かしたハンダを付けて材料同士をくっつけます。まったく工具を触ったことがない人でも、サポートしてもらえるので大丈夫ですよ。




接着させた部分もハンダごてでなめらかにしたら、洗剤の入ったお湯に入れてブラシでこすりながら洗浄、汚れを落として完成です。お風呂に浸かっているようで、思わず愛着が湧いてきそう。さあ、自分だけのボルタが完成です！

所用時間は40分から１時間ほどで、2,160円の製作体験。完成後には体験修了証も発行されます。次回にこの修了証を提示すると（１年以内）、体験料金が１割引になって難易度の高いポーズのボルタに挑めるそう。ボルタ工房には、ここだけでしか手に入らない、生産数の少ないオリジナルボルタなども売っているので、ぜひお気に入りとの出会いを求めて、足を運んでみてくださいね。