利尻島にある鴛泊(おしどまり)港フェリーターミナルは、本土最北の宗谷岬で知られる稚内市や、お隣の礼文島を船でつなぐ玄関口です。このフェリーターミナル周辺に多くの宿泊施設やお店が集まっています。また、1kmほど先には島で唯一のコンビニエンスストア、セイコーマートもあります。
ガラス張りが多く開放的な建物のなかは、きっぷうりばや待合スペースだけでなく、名物のうにめし丼が食べられる食堂や、窓越しに利尻富士(利尻山)を眺めながらくつろげるカフェ、名産品からアウトドアグッズまでがそろった土産物店と充実。パソコンが使えるインターネットカウンター(有料)もありますよ。旅の観光拠点としても便利な鴛泊港フェリーターミナル、まずは館内を回ってみましょう!
観光
2017.08.31
稚内と礼文を結ぶ海の玄関口
利尻島鴛泊フェリーターミナル
writer : タカハシアキコ
利尻島北部の港、「海の駅おしどまり」にリニューアル
鴛泊フェリーターミナルは、利尻島北部に位置する鴛泊地区にあります。2014年には「海の駅おしどまり」としてリニューアル。ボーディングブリッジが造られたことでフェリーに直接乗り降りができるので、雨や雪の日も安心ですね。
鴛泊港に就航しているのは、稚内港から利尻島、また香深港(礼文島)とを結ぶハートランドフェリー。なお、礼文島航路は、季節運航で利尻島西部の沓形(くつがた)港からも1日1便が往復するのでご注意を。チケットを予約している人は、きっぷうりばで発券手続きを出発20分前(車の場合は40分前)までに済ませましょう。2等席は当日、きっぷうりばの窓口で40分前までに購入を。
きっぷうりばのある1階とフェリー乗降口のある2階には、座り心地の良い待合用のチェアが並んでいます。海が見渡せる、2階窓側の席がとくにおすすめですよ。
インフォメーションで利尻の観光情報を手に入れよう!
ガイド本やウェブサイトの情報は変わっていることもあるので、1階の案内所で“いま”の情報を集めておくのが確実です。利尻富士へのトレッキング、絶景やグルメめぐり、高山植物めぐりなど、目的に合わせて教えてくれますよ。路線バスや季節運行の定期観光バス、ハイヤーを使いたい人も、まずはこちらで聞いてみましょう。
案内所では、本物のウニの殻を使ったレアなペーパーウェイトやトートバッグなども販売しているのでお見逃しなく! 来島記念の無料スタンプコーナーも、いくつかの種類があるのでお気に入りを押してみてはいかが?
名物のウニが食べられる食堂やカフェ、PCコーナーも
お腹が空いた人や、ちょっとくつろぎたい人は2階へGO! 全国ご当地どんぶり選手権で2年連続グランプリの「うにめし丼」で有名な食堂丸善は、夏季のウニ漁中に食べられる生うに丼も人気です。
そのお隣には、TSUKI CAFE(ツキカフェ)が。こちらで豊富な種類のコーヒーや紅茶を片手に、青い海と利尻富士を窓越しに眺めながら贅沢なひとときを過ごしてみて。
同じフロアには有料のインターネット接続カウンターが設けられているので、大きな画面で調べ物やちょっと仕事をしたい人にも便利。スマホユーザーは、無料Wifiもあるのでご安心を。小さな子ども連れにうれしい、キッズコーナーもあります。
お土産はテレビで話題の利尻昆布ラーメン、それとも?
1階のお土産物店は、スペースは小さいながらも商品が充実。利尻昆布などの定番土産はもちろん、マツコ・デラックスがテレビ番組で1位に選んだ袋入りの利尻昆布ラーメンもぜひおすすめ。昆布を練り込んだ乾麺に、利尻のとろろ昆布が別添で入った実力派ラーメンです。アウトドアに最適な利尻山ソックス、シンプルでおしゃれなキャップやTシャツなども人気。高山植物の種も売っていますよ。
フェリーターミナルの向かいにも、名物のウニ丼やラーメンが食べられるさとう食堂や磯焼亭、お土産物店やレンタカー、レンタサイクル・バイク店が並んでいます。
漁から帰った船にオオセグロカモメやウミネコが鳴き、北の風情が味わえる鴛泊フェリーターミナル。歩いて10分ほどの入口からは、景色を見下ろせるペシ岬海岸やペシ岬展望台への遊歩道も続いています。さあ、利尻富士がそびえ立つ道北の島、利尻島を存分に楽しんでくださいね。
スマートポイント
- 貸し自転車はフェリーターミナル向かいの「レンタサイクル・バイク雪国」で。不在の場合は窓にある電話番号へ連絡をすれば来てくれますが、悪天候などで閉店の場合も。泊まる宿によっては無料レンタルもあります。
- 海の駅おしどまりを含む利尻島内の飲食店やお土産物店は、季節や時間などによってクローズしていることもあります。6~8月中旬の観光シーズン以外にお目当てのお店に行く時は、事前に確認をした方が無難です。
- 全国でもレアな利尻島限定の乳酸飲料「ミルピス」。製造・販売しているミルピス商店は島の西側にありますが、鴛泊港フェリーターミナルから右端向かいの「くみあいストアー」でも買えますよ(観光シーズンのみ)。
ライターのおすすめ
下船後、または乗船前に海の駅おしどまりの建物裏に回ってみると、迫力あるフェリーの姿が間近に見られます。港から見える利尻富士やペシ岬、海に浮かぶ漁船の眺めも気持ちがいいですよ!
タカハシアキコ
北海道移住歴20年。亜熱帯の血を持つ寒がりライター。お手ごろで魅力的なモノやスポットを発掘すべく歩き回っています。
INFORMATION
スポット名 | 鴛泊港フェリーターミナル(海の駅おしどまり) |
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住所 | 北海道利尻郡利尻富士町鴛泊字港町235 |
ジャンル | 観光 |
電話番号 | 0163-82-1121 |
営業時間 | 午前7時30分~午後6時30分、季節や店舗によって変動あり |
定休日 | 無休(店舗はクローズ期間あり、オープン期間中は不定休) |
駐車場 | あり |
地図 | 45.241358 |