1974年開業の余市葡萄醸造所の敷地内に、2011年にオープンした「余市ワイナリー」。地元・余市産の契約農家のブドウを中心にした地ワイン造りに取り組んでいます。醸造所ではワインの瓶詰めや醸造風景をガラス越しに自由に見学できるほか、洒落た雰囲気のショップやレストラン、カフェ、ギャラリーも併設。余市郊外の広々とした空間で、ゆったりとした一日を過ごせます!
観光
2017.10.15
試飲にカフェ、レストラン!
田園風景を望む余市ワイナリー
writer : 石渡裕美
広々とした自然のなかのワイナリー、醸造風景の見学もOK
札幌から車で約1時間20分、JR余市駅からなら7分ほどの位置にある余市ワイナリー。周辺に田畑が広がる自然豊かな立地です。ワイナリーを訪れたからにはまずは醸造風景の見学から! 早速、醸造所に向かいましょう。事前申込みなどは必要なく、自由に見られるのもうれしいですね。
醸造棟に入ると、生のブドウともワインとも少し違う独特の香りがふわっとお出迎え。ガラス越しに熟成中の樽や大きな冷却装置が並ぶ様子に思わず見入ります。タイミングによってはスタッフがきびきびと働く様子も見られるんですよ!
お隣の瓶詰貯蔵棟では高速の機械によって、ワインが瓶詰めされていく工程が見られます。リズミカルにどんどん瓶が流れて行くのを見るのはとても楽しく、時間を忘れてしまいそう。
限定品も並ぶワインショップ。試飲でお気に入りの一本を
醸造所の見学後はワインショップへと参りましょう。華やかな香りのバッカスや濃厚な味わいの樽熟ピノノワールなどここでしか買えない限定品も含め、約10種類のワインが並びます。試飲もできるんですよ。いろいろ飲み比べてお気に入り一本を探したいですね。
ちなみに一番人気は「樽熟ツヴァイゲルトレーベ」(2,972円)。フレンチオーク樽で長期熟成させたこだわりの赤で、どっしりとした風格を感じさせるフルボディです。
余市ワイナリーのワインの特徴は、余市産ブドウへのこだわり。寒暖差が大きくフルーツの名産地として知られる余市町。町内5軒の契約農家で真心を込めて育てられたブドウで造るからこそ、ここだけでしか味わえないおいしさのワインができるんですって。店内では日本清酒で造る日本酒「千歳鶴」や「寿みそ」も手に入ります。
ワインと食事が楽しめるレストランで本格的味わいに大感激
レストランの名物は道産広葉樹の薪を使って石窯で焼くピザや、道産牛赤身のハンバーグ、 道産小麦のパスタなど。目移りしてしまいそうに魅力的なメニューばかりですが…。欲張りさんにオススメなのは、ハンバーグとソーセージ、牛肉の赤ワイン煮込みが一度に味わえる「余市スペシャル」(2,138円)!
肉の旨みがギュッと詰まったハンバーグはふっくらとして肉汁もたっぷり。ホロリとほどけるような食感の赤ワイン煮込み、口のなかでプリッと弾けるソーセージは、もちろんワインとも相性抜群。重厚で華やかな味わいの樽熟ツヴァイゲルトレーベ(グラス702円)と合わせていただけば…。もう最高に幸せ!
すべてのお料理には、ドリンク・スープ・サラダ・パンのバイキングがつくのもうれしい限り。自家製パンは香ばしくて小麦の風味が生きていて、どんどんワインが進みます!
ワイン味のソフトクリームも味わえるカフェ&ベーカリー
カフェでは自家製ワインを使ったソフトクリーム「ナイアガラソフト」(370円)を味わいたい! さっぱりとした牛乳の風味とフルーティーなナイアガラの風味が一緒になったおいしさはまさに「ここでしか味わえないオンリーワン」。女性はもちろん、男性ファンも多いんですって。余市産リンゴのジュース(280円)などソフトドリンクもあります。甘みたっぷりで酸味とのバランスもよいジュースは、大人でも一度でトリコになってしまう味わいですよ!
店内で焼くパンも約10種類。余市産リンゴたっぷりのアップルパイにサックサクのクロワッサン…。イートインも持ち帰りもOKなので、買って帰ってホテルでワイナリー訪問の余韻を楽しむのもいいですね。
アートも楽しめ見どころいっぱい、魅力もいっぱい!
余市ワインがさらにすごいのは、なんとアートまで楽しめちゃうこと。ギャラリーでは、北海道の作家を中心に絵や写真などの作品を展示しています。2~3カ月のサイクルで内容は変わりますが、どれもワインや食事の余韻を楽しむのにふさわしく、心を豊かにしてくれますよ。
美しい自然に囲まれ、ワインやグルメ、アートまで楽しめる余市ワイナリー。旅の思い出をより彩りあふれるものにしてくれることうけ合いです!
スマートポイント
- ベーカリーのパンがすべて焼きあがるのは11時過ぎ。パン狙いの方はこの時間をめがけて行くのがオススメです。
- 余市にはほかにも魅力的なワイナリーが点在。また、駅前のニッカウヰスキー余市蒸溜所、道の駅・スペースアップルよいちなど、見どころ豊富なので、一日かけてゆっくり巡ってみるとよい思い出になります。季節によってはフルーツ狩りも楽しみです。
- JR余市駅前南側に余市観光協会があり、周辺観光の案内にも親切に乗ってくれます。札幌・小樽から余市へは高速バス(北海道中央バスのニセコ号・いわない号・しゃこたん号)も便利。1時間に1~2本の便があるのでチェックしてみて。
ライターのおすすめ
JR余市駅から余市ワイナリーまで歩くと30分くらい。散歩がてらのウォーキングも楽しいですよ。
石渡裕美
東京下町から札幌に移住して早20年。北海道LOVE、特に日高・十勝・函館が大好きです。
INFORMATION
スポット名 | 余市ワイナリー |
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住所 | 北海道余市郡余市町黒川町1318 |
ジャンル | ワイナリー |
電話番号 | ショップ・ギャラリー:0135-21-6161、レストラン:0135-23-2205、カフェ&ベーカリー:0135‐22‐3375 |
料金 | レストラン:1,000~3,000円、カフェ:300~500円 |
営業時間 | ワイン工場見学:午前10時~午後4時30分、ショップ午前10時~午後5時、ギャラリー:午前10時~午後4時30分、レストラン:午前11時30分~午後4時(ランチLOは午後2時30分。以降はピザ、ドリンクのみ)、カフェ&ベーカリー:午前10時~午後4時 |
定休日 | 5、11~12月は火曜日、1~4月は火・水曜日、6~10月は無休。ほか不定休あり。 |
駐車場 | 無料(30台) |
備考 | 11~3月はギャラリー休館 HP : http://yoichiwine.jp |
地図 | 43.16929764692453 |