日本百名山斜里岳の麓にある人口約4,000人の町、清里町の札弦(さっつる)に道の駅パパスランドさっつるはあります。パパスとはスペイン語でじゃがいものこと。じゃがいもは町の特産品で、日本初のじゃがいも焼酎はここで生まれました。
阿寒湖や摩周湖から、知床半島へ向かう観光ルートは、休憩ポイントが多くはありません。温泉やレストランなどゆっくり休める道の駅は、旅人にとってなくてはならない場所なのです
観光
2019.11.08
天然温泉とじゃがいも焼酎の里
道の駅パパスランドさっつる
writer : noccoshi design.
無料がいっぱい!清里オリジナル商品もいっぱい
知床半島の南西にある道の駅パパスランドさっつるへは、女満別空港から東へ車で約一時間、屈斜路湖や摩周湖から約40分でアクセスできます。斜里岳が一望できる足湯、入口横にはドッグラン、敷地の隣には芝生が整えられたパークゴルフ場は道具のレンタルもあり、これらがすべて無料で利用できてしまうのです!
直売所では野菜のほか、加工品が盛りだくさん。農家のパン屋「麦香房」のパン、ハスカップのジャム、じゃがいも「インカのめざめ」を練り込んだアイスクリームや、手作りの豆腐など、どれも地元産の材料を使ったものばかりです。
色鮮やかな「北海道清里ドレッシング」は、ハスカップとブルーベリーの酸味が肉料理などにもよく合います。清里産小麦100%の「生ひやむぎ」「生うどん」は、観光客にも好評でリピート注文する人もいるほどです。取り扱いは道の駅とAコープきよさと店の2カ所のみ、ここでしか買えない一品です。
豊かな土地と斜里岳の水から生まれたじゃがいものお酒
ひときわ目を引くのは、ずらりと並んだ焼酎のボトル。じゃがいもを原料にした、「北海道清里」は町の看板商品です。琥珀色の「樽」は、オーク樽で熟成したウイスキーのような芳醇な香りが特徴。アルコール度数44度の「原酒」「原酒5年」は濃厚な味わいで、芋焼酎ファンはもちろん、個性的なお酒が好きな人にもおすすめの1本です。いずれも産地ならではの特別価格で購入できてお得です。
ミニボトル3本セット、一升瓶や道の駅の限定ボトルもありますので、お気に入りの一本を見つけましょう。
焼酎を閉じ込めたボンボンは道の駅だけの限定商品。焼酎になじみがないという女性にも人気です。アルコール分が入っているので、運転前や運転中は食べないように気を付けましょう。
天然温泉がある道の駅は知床周辺ではここだけ
天然温泉付きの道の駅は、北海道でも数は多くありません。パパスランド温泉は、午前10時~午後9時まで営業しているので、他の温泉施設が閉館している時間帯は迷わずここへ。390円(大人)の入浴料金も嬉しいポイントです。
泉質はナトリウム一硫酸塩、塩化物泉。効能は、神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性など。無色透明のさらりとしたお湯で、入った後は肌がつるつるに。浴槽は、温度の違う二つの内湯と打たせ湯、露天風呂があります。
洗い場は仕切り付きで、小さいこどもと一緒でも安心です。温泉からあがった後は、休憩室に用意された、清里の美味しい水を飲みながらゆっくりくつろぎましょう。
「オホーツク清里虹色うどん」で7色の味わい
お腹が空いたらレストランパパスへ。一番人気のメニュー「オホーツク清里虹色うどん」は、清里産の小麦(きたほなみ)、水、長いもにこだわったご当地グルメ。店内で打った細麺のうどんと、長いもを7種類の調理法で楽しむ「わんこうどん」です。
斜里岳の形に並んだ器を左下から順に、和風の温つゆ、コンソメ塩味の冷つゆで食べ進めます。竜田風長いもカツ、ダシ醤油味のステーキ、きんぴら、カレー、梅味長いもソーメン、キムチ、ごま油味のとろろの7種類。清里の観光名所、コバルトブルーの神の子池を模した青い皿は、山わさび付きの長いもチップス。少ない量に見えて意外にお腹がいっぱいになります。
知床周辺を周遊するときは、拠点の一つとして道の駅パパスランドさっつるをチェックしておくことをおすすめします。人だけではなく犬までリフレッシュできる、まさにオアシスのような道の駅です。
※こちらは、公開日が2017年10月16日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。
スマートポイント
- 道東はコンビニや公衆トイレの間隔が長い場所が多いため、休憩ポイントは必ず確認しておきましょう。摩周湖方面から知床へ行く場合や、神の子池へ向かう前後に立ち寄ることをおすすめします。
- 午後8時まで営業しているレストランは少ないので、遅い時間の外食はこちらを利用するとよいでしょう。お休みが年末年始のみなのも嬉しいポイント。ただし午後2時~午後5時は準備時間になっているので注意。
- グループで温泉巡りをするなら、清里町内の三つの温泉施設で使用できる、11枚綴り3,900円の回数券がお得。道の駅ほか、それぞれの温泉施設で購入できます。
ライターのおすすめ
夏は観光客が多く、売店の野菜やパンは大人気。見つけたら売り切れる前に購入しましょう。野菜は地元の農家さんが納品しているので、雨などで農作業がお休みになりそうな日がチャンスです。
noccoshi design.
札幌出身、2014年より道東暮し。グラフィックデザイナー。道東のオモシロイを開拓しています。
INFORMATION
スポット名 | 道の駅パパスランドさっつる |
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住所 | 北海道斜里郡清里町字神威1071番地 |
ジャンル | 道の駅 |
電話番号 | 0152-26-2288 |
料金 | パパスランド温泉入浴料:大人(390円)、小・中学生(210円)、小学生以下(無料) |
営業時間 | 売店:午前9時~午後9時 パパスランド温泉:午前10時~午後9時 レストランパパス:午前11時~午後2時30分(LO.2時)、午後5時~午後8時30分(LO.7時50分) |
定休日 | なし |
駐車場 | あり |
備考 | HP : http://www.papasland-satturu.com/ |
地図 | 43.79051371416036 |