北の大地を貫く「天に続く道」
これぞオホーツクの絶景ロード

広大な緑の大地とオホーツク海を望む「名もなき展望台」

「天に続く道」と名付けられたこの道は、網走と知床を結ぶ国道244・334号線の約18キロの直線道路。さらに町道、農道も加えるとなんと全長約28キロメートルもの長さでほぼ直線道路が続いています！ そしてこの道の斜里町側の終点に、その全貌を見渡す絶景スポットがあるのです。

網走から知床へ向かう国道334号線の直線道路は、斜里町峰浜で大きく左へ曲がります。ここで道なりに曲がらずに、海別岳（うなべつだけ）山麓の町道へ直進して丘の上へと一直線に登っていくと、左手に素朴な木造の展望台が見えてきます。

ここは旅人の間では「名もなき展望台」と呼ばれているそう。木製の階段を登ると期待を裏切らない絶景が待っています。初めて登った人は思わず感嘆の声が出てしまいますよ！


眼前に大パノラマで広がるのは、広大な緑の大地と青いオホーツク海！ 畑のなかを海へとまっすぐ伸びる道や、綺麗に並んだカラマツの防風林、ポプラ並木も広い風景を引き立てます。そして北海道ならではの広い青空も美しく、いつまでも眺めていたくなることでしょう。

「天に続く道」の全貌を見渡す丘の上の絶景スポットへ！

展望台からはさらに丘の上を目指しましょう。眼前に雄大にそびえる海別岳に向かって約１kmほど登っていった最高地点の突き当たり。そこが「天に続く道」の全貌を見渡す絶景スポットなんです！ ずっと登ってきた一直線の道を振り返ると……思わずウワーッ！と声が出てしまうほどの絶景が！

高低差のある地形によって、直線道路の先が地平線を超えてまるで空まで続いているように見えて「天に続く道」のネーミングも納得！ 知床連山海別岳から広大な斜里平野、そして遥か網走方面まで広がる緑の大地を貫く一本の道。東側には青く輝くオホーツク海が雄大に広がっています。


ここは知床ドライブの途中にぜひ立ち寄りたい穴場的スポット。いわゆる観光地ではないので駐車場も何もありませんが、季節や時間によってはここならではの絶景を静かに独占できることもあり、感動すること間違いありません！　

人気のパン屋やカフェなどのグルメスポットも！

「天に続く道」周辺にはグルメスポットもあります。丘の上の絶景スポットから知床方面へ少し下ったところの林のなかにあるのは、地元でも評判の「メーメーベーカリー」。

道産小麦、自家製酵母を使った蒔ガマで焼く美味しいパン！ そして地元の新鮮な食材を使ったランチやスイーツも。天気の良い日は外のベンチや店舗の屋上のテラス席でのランチがオススメですよ！

さらに下ったところにある海別スキー場の近くには、歴史ある窯元「斜里窯」に併設された「陶房cafe こひきや」があります。素敵な器たちと香り高い珈琲や地元食材を使った美味しい窯焼きピザやカレーなどのランチはいかが？


店内はゆったりとしたレトロで素敵な空間。土間から上がるフローリングにテーブル席。窓の外は広い畑とオホーツク海。木のぬくもりに包まれ、石窯で焼かれるピザや珈琲の香り、そして優しい音楽に癒されてほっこりとした幸せな気分になれますよ。隣の斜里窯ギャラリーにもぜひ立ち寄ってみて！ お気に入りの器が見つかるかも。

冬は流氷の大パノラマを望む絶景スキー場へ！

冬の積雪期には丘の上の絶景スポットまでは除雪されないので行けませんが、天に続く道のすぐ近くに位置する「海別スキー場」で楽しめます。ゲレンデからの眺めは天に続く道に勝るとも劣らない絶景！ とくに流氷の時期がオススメ。ここはオホーツク海の流氷に向かって滑ることができるスキー場なんです！

リフト１本の小さなスキー場ですが、頂上からの大パノラマは息を飲むほどの絶景！ 広大な白い大地に幾何学的に並んだ見事な防風林、そしてその向こうに白い流氷の浮かぶ海が広がっているのです！

海を見ながら滑るスキー場は北海道にはたくさんありますが、オホーツク海に接岸した流氷をここまで間近に雄大に見渡すことのできるゲレンデはここ海別スキー場だけでしょう。

さあ、知床観光とともに、季節ごとに色々な表情を見せてくれるオホーツクの絶景ロード「天に続く道」を爽快にドライブする素敵な旅に出かけてみませんか。