北海道の味覚といえば「サケ」。日本有数の水揚げを誇るサケの漁場、標津(しべつ)町の「標津サーモンパーク」は、サケの研究から展示や紹介、食にいたるまで、あらゆる「サケ」の秘密がつまった施設。毎年秋には敷地内に流れる標津川へサケが産卵のために遡上し、その様子を見るためにたくさんの人が訪れる人気のスポットです。
サケってどうして生まれた川に戻れるの?種類はどのくらい? 味の違いは?北の方にしかいないのはなぜ…などなど、不思議なサケの世界をのぞきに行きましょう。
観光
2020.10.05
writer : noccoshi design.
北海道の味覚といえば「サケ」。日本有数の水揚げを誇るサケの漁場、標津(しべつ)町の「標津サーモンパーク」は、サケの研究から展示や紹介、食にいたるまで、あらゆる「サケ」の秘密がつまった施設。毎年秋には敷地内に流れる標津川へサケが産卵のために遡上し、その様子を見るためにたくさんの人が訪れる人気のスポットです。
サケってどうして生まれた川に戻れるの?種類はどのくらい? 味の違いは?北の方にしかいないのはなぜ…などなど、不思議なサケの世界をのぞきに行きましょう。
標津サーモンパークへは、女満別空港から車で約1時間50分、斜里町から根北峠を越えます。たんちょう釧路空港からは車で約2時間15分、国道272号線を北東へ向かいます。
まずはメイン施設の標津サーモン科学館で、身近なようで実はよく知らなかったサケ謎に迫ります。
北海道に生息するサケ科の魚と、根室海峡や近郊の海に生息する魚を展示している大水槽では、ニジマス、アメマス、イトウ、季節によってサクラマス、シロザケ、カラフトマスが見られます。
クロソイやカジカなど料理でおなじみの魚、高級魚のマツカワ、マンボウなど珍しい魚が一緒に泳いでいることも。時期や気候状況により魚が入れ替わるのを楽しみに何度も訪れるファンも多いそう。
小さめの魚は中水槽と小水槽に。海水にはコマイやフグ、淡水にはヒメマス。フウセンウオやホッカイシマエビなど珍しい生物の展示もあります。
標津サーモン科学館の「川の広場」は、イトウを中心とした淡水魚のコーナー。天然のイトウは現在北海道にしか生息しておらず、絶滅危惧種に指定されている貴重な魚。うき餌(100円)をあげると、70〜80cmにもなる巨体が飛びついてきます。とても食いしん坊のイトウ。食べ過ぎで死んでしまった個体がいたほどだとか…。
もう一つの目玉が、かつて北海道の石狩川や天塩川にも遡上していた魚「チョウザメ」。かわいい赤ちゃんチョウザメも大きくなると体長は1m以上に!
ここでしかできない「チョウザメの指パク体験」に挑戦してみましょう。水に手を入れると、チョウザメが餌と間違えてパクパク食いついてきます。あまりの迫力にビックリしてしまいますが、勇気を出してチャレンジ! 実はチョウザメは歯がない魚。怪我をすることはありませんのでご安心を。2mの巨大チョウザメに腕ごとパックリの「腕パク」は、館長の得意技として有名です。
9~10月の遡上時期は敷地内を流れる標津川と、標津サーモン科学館のなかの魚道水槽が繋がります。海から川に帰ってきたサケの姿は想像以上に大きくてビックリ! 水中の激しい動きや、シロザケとカラフトマスの違いもよくわかります。魚道水槽の端には落差がつけてあり、サケがジャンプすることもあるのでシャッターチャンスを狙えるかも。
11月はシロザケの産卵行動を展示。学芸員が産卵のタイミングを予想してお知らせするので、産卵の瞬間が見られるかも知れません。2~8月はシロザケやヤマメの稚魚がかわいらしく泳いでいます。
サケの遡上シーズンは、屋外の観覧橋から力強く泳ぐサケたちを直接見られるチャンス!一度は見てみたいサケの遡上。たくさんのサケが、地図もないのに故郷の川に帰ってくる姿には、自然と生命の不思議な力を感じずにはいられません。
軽食とレストラン、直売所が入った標津サーモンハウスでは「ピンクサーモンバーガー(400円)」がおすすめ。バンズからはみ出るくらいのボリュームのフライは、さっぱりしたサケの身が女性にも食べやすく、あっという間にペロリ。
スイーツなら標津の特産が3点揃った「イクラソフトクリーム(480円)」はいかがでしょう。サケ節とイクラの塩味がほんのり効いて、濃厚なソフトクリームと意外にもマッチ。標津サーモン科学館の餌を購入すると入っている50円の金券はサーモンハウスでも使えます。
300万年前から標津の海と川にやってくるサケ。古代から神の魚とされ、北海道のシンボルとも言える魚です。「サケの町」としての標津町の意気込みが感じられる施設「標津サーモンパーク」で、普段なにげなく食べている身近な魚「サケ」のことを楽しく、見て、知って、味わいましょう!
※こちらは2018年1月27日に公開された記事となります。更新日は上部にあります。
スマートポイント
ライターのおすすめ
子供も大人も楽しめる工夫がいっぱいの施設です。特にチョウザメの指パク体験はインパクト大!ぜひ挑戦してみてください。サケのオリジナルグッズも魚好きにはたまらないデザインなのでチェックしてみてくださいね。
noccoshi design.
札幌出身、2014年より道東暮し。グラフィックデザイナー。道東のオモシロイを開拓しています。
スポット名 | 標津サーモンパーク(標津サーモン科学館) |
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住所 | 北海道標津郡標津町北1条西6丁目1番1-1号 |
ジャンル | 観光 |
電話番号 | 0153-82-1141 |
料金 | 入館料:一般650円、5高校生400円、小中学生200円 ※団体割引あり(20名以上) ※ 障害者手帳のご提示で団体料金が適用されます。 |
営業時間 | 午前9時30分〜午後5時 ※入館受付:午後4時30分まで |
定休日 | 5〜10月:無休 11月、2〜4月:毎週水曜日(水曜日が祝日の場合翌日休館) 12月〜1月:冬期休館 |
駐車場 | 無料 |
備考 | HP : http://s-salmon.com/ |
地図 | 43.659740947402106 |
スポット名 | 標津サーモンハウス |
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住所 | 北海道標津郡標津町北1条西6丁目1番1-1号 |
ジャンル | 観光 |
電話番号 | 軽食・おみやげ売場:0153-82-1121 レストラン サーモン亭:0153-82-1121 しべついちば:0153-82-3132 |
料金 | 400円〜2,000円 |
営業時間 | 軽食・おみやげ売場:午前10時~午後4時30分 しべついちば:午前10時~午後4時30分 レストラン サーモン亭:午前11時~午後3時(ラストオーダー午後2時30分) |
定休日 | 全館:11月の水曜日、12月の日曜日、1〜10月は定休日なし 〈冬期休業期間〉 軽食・おみやげ売場:12月〜4月中旬 レストラン サーモン亭:11月初旬〜4月中旬 しべついちば:1〜4月中旬 |
駐車場 | 無料 |
地図 | 43.66016784501588 |