釧路といえば、絶対に外せない観光スポットが幣舞橋(ぬさまいばし)です。釧路川の河口近くにかかるこの橋は、北大通りと呼ばれるメインストリートの一部で、地元の人はもちろん、多くの観光客も行き来します。名所として広く知られているのは、橋の美しい造形と、橋を含めた周囲の景色の素晴らしさから。橋の上にある四体の彫刻も有名です。夕日をバックに浮かび上がる彫刻のシルエットは見とれてしまうほど。幣舞橋で釧路の美しい風景に出合いませんか?
北海道三大名橋にも選ばれた壮麗さ
幣舞橋は、釧路でももっとも有名な観光スポットの一つ。1889(明治22)年に、釧路川に架けられた木製の「愛北橋」がそのはじまりで、現在の橋は五代目。1976(昭和51)年に完成しました。ゆったりと優雅な曲線を描くヨーロッパ風のデザインと、レトロな街路灯、そして四人の彫刻家による女性像が作り出すシルエットは美しく、札幌の豊平橋、旭川の旭橋とともに北海道の三大名橋と言われています。メインストリートに架けられていることもあって、地元民にも愛され、親しまれている橋です。
四人の巨匠が作った彫刻がシンボル
幣舞橋の象徴ともいえるのが、橋脚の上に据えられた四体のブロンズ像です。この「道東四季の像」は、それぞれ春夏秋冬の四つの季節を表していて、昭和を代表する四人の彫刻家によって製作されました。船越保武、佐藤忠良、柳原義達、本郷新という巨匠が協力してできたこの連作。アイデアの発端は、橋を愛する市民でした。思いを形にするため、自分たちで資金を集め現在のこの壮麗な橋を完成させました。地元の方々の思いが詰まった、国内でも数少ない橋なのです。
季節で、時間で、変わる美しさ
幣舞橋の最大の魅力は、周囲の景色に溶け込んだときの美しさです。釧路川や太平洋などをバックに、橋の姿が浮かび上がるようすは、名所と呼ぶにふさわしい壮麗さ。美しい一瞬をとらえようと、周囲にはシャッターチャンスを狙うカメラマンたちがいます。霧がかかる夏の風景や、街路灯が川面に写るロマンチックな夜景、世界三大夕日にも数えられる夕景など、季節や時間によって異なる表情を見せる幣舞橋。見る角度や時間を変えて、その美しさを満喫してください。
※こちらは、公開日が2016年9月25日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。