北海道のなかでも手つかずの大自然の残る知床半島。その西海岸のほぼ中間に位置する「フレペの滝」は、知床の山々から流れてきた地下水が、断崖から染み出し、そのまま海へと流れ落ちている滝。「フレペ」は、アイヌ語のフレ(赤い)ぺ(水)が語源。しとしと流れ落ちる様子から別名「乙女の涙」とも呼ばれています。四季をとおして絶景を楽しめる展望台へと続く遊歩道や、夏には観光船に乗って海からも眺められる、知床の人気スポットです。
遊歩道や海上から絶景を楽しもう!
知床自然センターからフレぺの滝の展望台へと向かう片道1km(約20分)の遊歩道は、森、草原、断崖と、変化に富んだ景観を短時間に気軽に楽しめるのが魅力。展望台からは、雄大なオホーツク海と知床連山、そして断崖を流れ落ちるフレペの滝を堪能できます。また、自然センターから車で約10分のウトロ港から出港する観光船(知床観光船、カムイワッカクルーザーなど)に乗れば、海上から眺めることも! 陸上の遊歩道からは見られない断崖と滝の全貌の絶景が楽しめますよ!
冬の凍った滝や流氷も神秘的!
フレペの滝遊歩道は、年中通行できるのも魅力。冬には長靴やスノーシューを履いて散策できます。森の中ではエゾリスや野鳥、草原地帯に出ればエゾシカに会えることも。天然記念物のオオワシが見られるのもこの季節。厳冬期のフレペの滝は青白く凍り付き、オホーツク海には流氷もやってきて、知床の冬ならではの神秘的な絶景を楽しめるのです!
知床自然センターで楽しく学ぼう
遊歩道の入口にある「知床自然センター」は、インフォメーション、レクチャーコーナー、映像ホール、アウトドア用品やお土産のショップ、レストランなど、充実した設備の揃ったビジターセンターです。長靴、スノーシュー、双眼鏡などのレンタルもできます。知床はヒグマの高密度生息地帯。遊歩道周辺も例外ではありません。ここでヒグマ出没の最新情報などをチェックしてから散策に出発しましょう!
※こちらは、公開日が2016年10月9日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。