北海道東部、厚岸郡浜中町にある霧多布湿原は3,000ha以上の広さを誇る国内でも3番目に大きな湿原です。中心部は国の天然記念物にも指定されていて、5月~9月には色とりどりの花が私たちを楽しませてくれます。また特別天然記念物のタンチョウやオオワシ・オオハクチョウなどの渡り鳥や野生動物の姿が見られることも。貴重な自然に溢れた、霧多布湿原に足を運んでみませんか?
両サイドに広がる湿原を走る道
霧多布湿原の魅力にふれるなら、まずここから。霧多布湿原センターから霧多布の海岸線まで、湿原の中央部を通って真っすぐ伸びる道道808号線(別名:M・Gロード)。M.Gとは湿原の道という意味で、全長は約2km。途中には湿原の中央で休憩できる四番沢パーキングエリアや、琵琶瀬川に架かる小さな橋、少しだけ湿原に降りていくことのできる小道も。
鮮やかな花々がお出迎え
別名「花の湿原」とも呼ばれるほど、さまざまな花が咲くのも、この湿原の魅力の一つ。とくに、7月頃に咲くエゾカンゾウの日本有数の群生地としても知られています。その他にも白くフワフワとしたワタスゲや鮮やかなピンクの花弁のハマナスなどが、訪れた人々の目を楽しませてくれます。湿原の中央部は「霧多布泥炭形成群落」として、国の天然記念物に指定されていて、足を踏み入れることが禁止されているのでご注意を!
海と湿原を見下ろす絶景の展望台
間近で観察した後は、ちょっと高いところからも湿原を眺めてみましょう。そこで訪れておきたいのが北大西洋シーサイドラインの中心部に位置する「琵琶瀬展望台」です。展望台に上ってみると、霧多布湿原が森と海に囲まれた場所にあることや、湿原と共存している浜中町の風景が見えてきます。反対側には広大な太平洋を望め、レストランや売店もあるので旅の疲れを癒す場所としてもおすすめです。
※こちらは、公開日が2016年10月14日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。