北海道東部、オホーツク海に面した網走市に位置する能取湖(のとろこ)は、網走国定公園に属する海跡湖です。四季をとおして豊かな自然広がる美しい湖ですが、秋、湖畔一面に赤い絨毯を敷き詰めたように広がるサンゴ草群生が特に有名。なかでも卯原内(うばらない)地区にあるサンゴ草群生地は日本最大級を誇る規模で、一度は訪れたい絶景!ここは網走を代表する観光スポットになっています。
オホーツク海の恵みいっぱい! 風光明媚な美しい湖
能取湖という名は、アイヌ語の「ノッ・オロ」(岬のとなり)が語源で「湖の北東にある能取岬(のとろみさき)の近くの湖」という意味。湖岸には水質の良さを示す「アマモ」が繁茂し、オホーツク海につながっているため、サケやホタテ、北海シマエビなど豊富な海産物の漁場となっており、オジロワシや白鳥など多くの野鳥やキタキツネなど野生動物も暮らす、自然豊かな湖なのです。
日本一のサンゴ草群生地! 真紅に染まる秋の湖畔
サンゴ草の正式名称は「アッケシソウ」。塩分の多い湿地に生える葉のない一年草で、高さは10~30cm、秋には赤くなってサンゴのように見えることから通称「サンゴ草」と呼ばれています。真っ赤に色づく季節は9月中旬から下旬。能取湖畔には数カ所の群生地がありますが、日本一の規模といわれる卯原内の大群生地には遊歩道が整備され、群生地の真ん中まで行くことができ、見渡す限り真紅の絨毯のような美しいサンゴ草群落を満喫できます。
潮干狩り、美岬のヤチダモなどの見どころも!
能取湖の湖畔から能取岬へと続く道路「美岬ライン」は、風光明媚な湖を見ながら走る爽快な道。能取漁港の近くにはキャンプ場があり、4月から10月には無料で潮干狩りも楽しめます。途中林道へ入れば、森の中に佇む巨樹100選の「美岬のヤチダモ」などの穴場スポットも! 湖の北西岸の丘陵地にはオホーツク海と能取岬の向こうに知床連山を見ながら走れる美しい道などもあり、秋の能取湖はサンゴ草のほかにも素敵な見どころにあふれた魅力的なスポットです。
※こちらは、公開日が2016年12月28日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。