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豊平館

時計台に並ぶ歴史的建造物
明治の香り華やかな豊平館

writer:編集部(2019.10.04)

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豊平館は、札幌市時計台とほぼ同時期の1880(明治13)年に、開拓使によって建てられた歴史的建造物です。明治から三代の天皇が滞在したこともある豊平館は、当初ホテルや西洋料理店として使われ、時代の移り変わりともに市営の公民館や結婚式場などとして利用されました。その間には、札幌中心部から緑豊かな現在の中島公園に移築され、2016年には4年間の耐震工事や保存修理を経て、館内も明治当初の姿にリニューアル。およそ140年の歴史と当時の美しさを伝えています。

Point1

明治初期の札幌を語る貴重な歴史的建造物

地下鉄南北線の大通駅から、二つ目の中島公園駅で降りて徒歩5分。開拓使のシンボル、五稜星(ごりょうせい)を屋根飾りに抱いた豊平館は、市民の憩いの場として知られる緑豊かな中島公園内にあります。開拓使の設計によって建てられた豊平館は、同時期に建てられた札幌市時計台(旧札幌農学校演武場)や、赤れんが庁舎の愛称で呼ばれる北海道庁旧本庁舎と並ぶ、札幌の貴重な歴史的建造物。1964(昭和39)年には国の重要文化財に指定されています。

Point2

洋式建築に和のデザインが融合した美しさ

2016年6月のリニューアルで、豊平館は外観だけでなく館内もほぼ建築当時の姿を再現。基本は木造のアメリカ風様式ですが、正面の大屋根には、寺社で見られる火除けのおまじない、「懸魚(けぎょ)」が付けられています。ほかにも、シャンデリア天井の中心飾りや暖炉のマントルピースに日本の漆喰(しっくい)の技術が使われるなど、和と洋が融合した繊細なデザインが見どころです。

Point3

贅を尽くした造り、歴代天皇が使われた品々も

鹿鳴館を思わせる館内は、目を奪われるような西陣織のカーテンやじゅうたん、シャンデリアに、芸術的な造形の階段など、贅が尽くされた造りを当時そのままに見ることができます。明治から昭和の三代にわたる天皇が使われた品々や部屋も展示しているほか、豊平館の歴史をたどる映像やタッチパネルなども充実。ボランティアガイドによる案内サービスもおすすめです。

※こちらは、公開日が2017年2月4日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。

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