湖水の透明度が高く、真冬でも凍らない「日本最北の不凍湖」で知られる千歳市の支笏湖。1月の下旬から2月の上旬に開催される「千歳・支笏湖氷濤(ひょうとう)まつり」は、湖水を利用して作った氷のオブジェを楽しめる冬の祭典です。昼は日の光りを浴びて透き通るように美しいブルーの氷、夜は色とりどりにオブジェがライトアップされ、ロマンティックで幻想的な世界が広がります。土日祝日は約300発の花火が打ちあがり、氷像とコラボした絶景が人気を集めています。
時間をかけて作った氷の迫力に感動
札幌から車で約1時間20分。支笏洞爺国立公園内にある支笏湖畔で行われる「千歳・支笏湖氷濤まつり」は、冬の北海道を代表するイベント。1979年から開催され、世界じゅうから約20万人の観光客が訪れています。丸太や漁網などで骨組みを作り、24時間体制で約1ヶ月間湖水を吹き付けて作る巨大な氷像や氷のオブジェの数々は、白い雪のなかでもひときわダイナミック。「支笏湖ブルー」と呼ばれる神秘的な色の氷の美しさに魅了されます。
見て触れて遊べる氷のオブジェたち
およそ30基の氷像のなかでも人気を集めているのが、支笏湖名産のチップ(ヒメマス)やブラウントラウトなどの淡水魚が入った「氷の水族館」。まるで本当に泳いでいるかのように、生き生きとした魚体が氷漬けされています。氷像に登って会場を一望できる「ビッグマウンテン」や、千歳市にある渓谷に苔が密生している名所を再現した「苔の洞門」も絶好のフォトスポット。長靴のまま遊べるチャイルドリンクやアイススライダーは子どもたちに大人気のアクティビティです。夜の「千歳・支笏湖氷濤まつり」は、色とりどりにオブジェがライトアップされ、よりいっそう幻想的な世界を楽しめます。
支笏湖周辺の見どころもいっぱい
まつり会場では、甘酒やおしるこ、ほくほくに焼き上げられたじゃがバターなどの温かいメニューが人気。湖畔の食堂街では支笏湖名産のチップ(ヒメマス)料理も堪能できます。また、会場の手前にあるビジターセンターでは、支笏湖の自然や生態系がわかる野生動物の剥製などが展示され、野鳥やキタキツネをモチーフにしたお土産も充実しています。支笏湖は温泉の街。会場周辺にある温泉施設は日帰り入浴もOK。氷濤まつりはもちろん、支笏湖周辺は見どころいっぱいのフィールドなのです!
※こちらは、公開日が2017年4月12日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。