北海道庁旧本庁舎は、その美しい外観から「赤れんが庁舎」の名で親しまれている歴史的建造物です。明治の面影漂う見事なれんが造りは、旅の記念撮影スポットとして人気。格調高いレトロな建築デザインや貴重な絵画を見学すれば、北海道開拓の歩みを追体験することができます。四季で移り変わる豊かな庭園風景も、旅の疲れを癒してくれるはず。札幌駅から徒歩約10分。大通公園の前に立ち寄るのもおすすめです。
れんがが彩る洋風建築美にうっとり
明治から昭和までの約80年間、北海道の政治拠点となった北海道庁旧本庁舎。最大の見どころは、約250万個を使った赤れんがの壁です。アメリカ風ネオ・バロック様式の優美さに加え、1909年の火災を乗り越えたものと知れば、「赤れんが庁舎」という呼び名への感慨も深まることでしょう。建物正面を写す東門そばでの撮影は、逆光にならない午前が最適です。
北海道の歴史を活写した絵画も必見
北海道庁旧本庁舎内を見学する際は、掲示された絵画をお見逃しなく。これは1969年、国の重要文化財指定を記念し、北海道ゆかりの著名な画家が制作したもの。岩橋英遠の「阿寒湖畔の松浦武四郎」や片岡球子の「函館街頭風景」など、アート作品としても、北海道史を知るうえでも価値の高い傑作揃いです。ボランティアガイド(午前9時~午後5時)を利用すると作品にまつわる物語を聞くこともできます。
北海道庁旧本庁舎前庭は穴場の癒しスポット
時間に余裕があれば、北海道庁旧本庁舎の前庭も散策してください。約2万2,000平方mの敷地には、多様な植物や樹木が整備され、サクラ舞い散る春、スイレンに涼む夏、イチョウが色鮮やかな秋、真っ白い雪に覆われる冬…と、四季折々の表情が楽しめます。南側の池の奥には、〝逆さ赤れんが庁舎〟を望める絶景ポイントも。北海道の自然に囲まれて、癒しのひとときを満喫してください。
※こちらは、公開日が2015年12月18日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。