オホーツク地方の中心都市・北見市の奥座敷として知られる、留辺蘂(るべしべ)町のおんねゆ温泉郷。1899(明治32)年、無加川べりに開湯した温根湯温泉を中心に、西の滝の湯温泉、東のポンユ温泉と3地区で100%源泉かけ流しが楽しめる、温泉好きにはたまらない贅沢な一帯です。湯量の豊富さは、アイヌ語で「大きなお湯」を意味する「オンネ」から地名が取られていることでも明らか。お肌にいい美白の湯といわれる女性にもうれしい温泉です。
温泉教授も認めた若返りの湯
女満別空港から約1時間半。国道39号線沿いの一帯・温根湯には3軒のホテルがあります。泉質はアルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)。温泉教授として知られる松田忠徳さんが、全国でも珍しい若返りの湯、美白・美肌の湯と認めた還元力の高さを誇る温泉です。湯量も3本ある泉源あわせて毎分1,000リットル湧き出るという豊富さ。100%源泉かけ流しも、この豊かな自然資源があればこそ。日帰り入浴がお得な「湯めぐり手形」(1,300円/滝の湯の塩別つるつる温泉を含めて4軒が各1回利用可能)で、源泉かけ流しの贅沢な温泉はしごを満喫しましょう!
お肌つるつる滝の湯温泉
温根湯から西に7キロほどの滝の湯温泉には、足湯を併設した宿と、森に抱かれた露天風呂を備えた宿の2軒があります。お肌につるつると滑らかな泉質から多くの温泉客に喜ばれています。もう一つ、JR留辺蘂駅にほど近いポンユ温泉にも2軒の宿があります。「ポンユ」とはアイヌ語で「小さなお湯」の意味ですが、こちらももちろん源泉かけ流し。アルカリ性単純温泉(緩和制低張性温泉)でヤケドなどの治療に効果があるといわれ、地元ばかりか道外からも湯治客が訪れています。
淡水魚の水族館や、北きつね牧場も
おんねゆ温泉郷にはユニークな観光スポットも揃っています。一つは、北海道をはじめ世界の淡水魚が集められた「北の大地の水族館(旧山の水族館)」。道の駅に併設された水族館は大きな話題になりました。もう一つ、水族館のある道の駅とは無加川を挟んで向かい側にあるのが、約60匹のキタキツネが放し飼いにされた「北きつね牧場」です。北海道広しといえど、これだけの規模でキタキツネを間近に見られる場所はありません。春のエゾムラサキツツジ、夏のホタル、冬のイルミネーションなどとあわせて、おんねゆ温泉郷の時間をとことん楽しみましょう!
※こちらは、公開日が2017年6月18日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。