北海道をツーリングするライダーたちから聖地とも言われる開陽台には、どこまでも続く草原と、ゆるやかな丘陵、宇宙サイズの防風林、果てしない直線道路、道東ならではのスケールの大きさを感じられる風景があります。頂上に立つ展望館からは地平線がぐるっと330度見渡せ、人気のビューポイントになっています。
広大な牧草地と北海道遺産の防風林
開陽台は、知床半島の南、中標津(なかしべつ)町にある標高270mの台地です。根室中標津空港からは車で約15分、道道150号線を北西に進んで、ミルクロード(町道北19号道路)を南西に向かいます。周辺には見渡す限りの牧草地が広がり、放牧されている牛の姿も見られます。麓に広がる格子状に美しく並ぶカラマツの防風林は、宇宙からも見えるほどの規模で、北海道遺産にも認定されている風景です。
どこまでも続くようなミルクロード
北海道の東端に広がる根釧台地は日本最大規模の台地。その広い大地を通る、どこまでも続くような真っすぐな道は、中標津町の特産品の牛乳を運ぶタンクローリーが走ることから「ミルクロード」と呼ばれています。道の両側には牧場が並び、のんびり過ごす牛の姿も見られます。時には鳥やキツネが飛び出して来ることもありますので注意が必要です。ミルクロードは起伏のある場所が撮影ポイント。駐車帯に車を停めてカメラを構えましょう。
地平線がぐるっと330度
開陽台展望館の屋上へ上がるとそこには、330度のパノラマが広がっています。330度というのは、地平線上に武佐岳があるため。条件が良い日には、オホーツク海はもちろん、知床半島から野付半島や国後島まで見渡せます。パノラマ写真や動画を撮りたいなら、人が少ない朝に行くのがオススメ。空気が澄んだ朝は視界もクリアになりやすく、海から昇る朝日も一見の価値がありますよ。
※こちらは、公開日が2017年9月6日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。