北海道北部に位置する紋別市は、オホーツク海に面した港町。流氷の街としても知られ、冬になると北の海から流氷が現れて、ときには海を真っ白に埋め尽くす幻想的な世界を見せてくれます。厚い流氷も砕きながら海を進む観光船が、二代目の流氷砕氷船ガリンコ号Ⅱ。真っ赤な船がガリガリと音を立てて氷を砕き進む姿は、力強くそしてどこかかわいらしくもあります。冬のオホーツク海でしか見られない景色を、船の上から体感できます。
北海道流氷観光の原点・ガリンコ号
オホーツク海に面した港町・紋別市。札幌や旭川などと高速バスで繋がっているだけでなく、市内にオホーツク紋別空港があるほか、女満別空港も使えるため、首都圏からのアクセスが良好な道北の観光地です。観光の目玉は冬の流氷。1989年に世界で初めて流氷観光船をスタートさせました。冬のオホーツク海でしか出合えない、美しくて感動的な光景は、「流氷とガリンコ号」として北海道遺産にも登録されている北国の宝物です。
流氷の海をぐるりと1時間周遊
1月~3月、流氷シーズンのガリンコ号Ⅱのクルーズ時間は約1時間。乗船受け付け場所になっている海洋交流館の船着場から、半径約5.5kmの沖合いまで出て、流氷の海の世界を体感させてくれます。流氷を砕くのは、船の先端部に装着されたアルキメディアン・スクリュー。回転するスクリューが、厚い氷を砕くときにでる、ガリガリという迫力いっぱいの音もこの観光船の魅力の一つです。
オホーツク海で出合う幻想的な風景
寒さが厳しくなると、水平線の向こうから白い帯のように現れる流氷。陸上から見ても美しい風景ですが、流氷砕氷船ガリンコ号Ⅱの船上から、間近に見る流氷の姿は、迫力があってどこか神秘的な雰囲気も。船尾からみると、白い流氷の海の上に深いブルーの航跡が残されているのもきれい。寒さや時間を忘れて見とれてしまう風景と出合えるはず。運がよければ、アザラシやオオワシ、オジロワシなどの野生動物に遭遇こともあって、オホーツクの雄大な自然を体感させてくれます。
※こちらは、公開日が2017年12月3日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。