日本ではじめて国産ビールを誕生させたサッポロビールのサッポロビール園は、1966年創業(博物館は1987年に開館)。年間約18万人の観光客が訪れる人気のスポットです。開拓使の時代に建てられた、趣き深い赤レンガ工場跡の風景も美しく、都会のオアシスのような場所です。ビールの歴史は博物館で、伝統の味を誇るおいしい生ビールや生ラムジンギスカンは、開拓使館の「ケッセルホール」や「ポプラ館」、「ガーデングリル」「ライラック」など、テイストの違うさまざまな建物で味わえます。ここでしか飲めない限定の生ビールや、ビールにまつわるグッズが並ぶガーデンショップなど、ビール党の聖地ともいえる見どころ満載のサッポロビール園なのです。
日本ビールの黎明期を語る博物館
明治時代に建てられたレンガ造りの歴史的建造物でもあるサッポロビール博物館は、国内初のビール誕生秘話や、サッポロビールの原点「開拓使麦酒醸造所」の解説、ビール産業の発展や歩みなどを数多く展示しています。2016年からはじまったプレミアムツアー(大人500円、中学生~20歳未満300円、小学生以下無料)では、国産のビールづくりに邁進した先人たちの情熱を大型シアターや展示物でたどり、創業当初の製法を再現した「復刻札幌製麦酒」と、「サッポロ生ビール黒ラベル」の飲み比べが好評です。また自由見学コース(無料)もあるので、時間を気にせずじっくりと、館内を楽しめます。博物館内のスターホールでは、北海道工場直送の各種生ビール(有料)が味わえます。
工場直送ビールと旨いジンギスカン
1912(大正元)年に製造された巨大なケッセル(ビールの仕込み釜)を展示した開拓使館2階のメインホール「ケッセルホール」は歴史を感じさせる大型のホール。ここで飲むできたてのビールは、北海道遺産のジンギスカンとよくあい、一層おいしく感じます。厳選した生ラムと、肉の味を引き立てるフルーティーな特製のタレで食べるジンギスカン食べ飲み放題(4,120円)が好評。北海道工場から直送されるサッポロブランドの各種ビールは、熟練のビールマイスターが丁寧に注ぎ入れ、生ビール本来のおいしさを味わえます。
シチュエーションで選べるホールも
レンガの建物をシンボルとして、美しい木々と芝生が広がる園内は「サッポロガーデンパーク」と呼ばれるくつろぎと癒しの広場。四季折々の彩りを見せる建物を眺めながら食事ができる「ライラック」は漬け込みハーブなどの味付けジンギスカンが好評。洗練された空間と、大小さまざまな個室を完備した「ガーデングリル」では、穀物で育てたグレインフェットラムなどが味わえます。園内でひときわ大きな存在感を見せる「ポプラ館」は、サッポロビール最大のスケールを誇るビアホール。訪れる人の人数やシチュエーションにあわせたホールが選べ、ゆっくりと北海道の旬の味覚を味わえます。
※こちらは、公開日が2015年12月18日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。