JR旭川駅前から、約1キロにわたって続くメインストリート、平和通買物公園(通称・買物公園)は、1972年に誕生した全国初の常設歩行者天国です。この道は戦前、陸軍の第7師団に通じるため「師団通」と呼ばれていましたが、戦後、平和への願いを込めて「平和通」と改名されました。現在は、デパートや飲食店、商店がズラリと並び、市民や観光客でにぎわいます。また、彫刻のまち旭川らしく通りのあちこちに彫刻があり、毎年2月には「氷彫刻世界大会」も開催。四季を通して楽しめる買物公園は、旭川での買い物はもちろん、お散歩コースにもぴったりのスポットです。
個性的なお店がズラリ120軒
買物公園には、現在、約120の店舗があります。歴史を感じる店からオープンしたての店まで、いろいろな顔が並び、ぶらぶら歩くだけでも楽しい時間を過ごせます。たとえば、歩行者天国になる以前からある「おもちゃのたもちゃん」は、創業から約70年、ご主人が一代で築いた名物店です。店の外までおもちゃがあふれ、全国のファンが掘り出し物を求めてやってきます。あなたもぜひ、お気に入りの1軒を見つけてみませんか。
彫刻にも季節が感じられます
旭川市内には、たくさんの野外彫刻がありますが、買物公園にも6つの彫刻が設置されています。どの彫刻も歩行者天国にさりげなく馴染み、市民に愛されていることがわかります。その証拠に、冬になると「サキソフォン吹きと猫」という彫刻のおじさんの首に、かわいいマフラーが巻いてあったり、すぐ隣に雪だるまが置かれていたり…。彫刻のまちの、冬ならではの景色です。
氷の彫刻は、光輝く夜もオススメ
毎年2月上旬、「旭川冬まつり」と同時開催の「氷彫刻世界大会」は、買物公園が会場。このイベントは、氷彫刻の大会として、国内でただ一つの公式世界大会です。個人戦と団体戦があり、世界各地から職人たちがやってきて、技を競い合います。前半3日間はその製作風景を見ることができ、後半3日間はそのまま作品を展示。繊細な氷細工は、息をのむほどの美しさです。日光があたる昼間もキレイですが、ライトアップされる夜間も見応えがあります。