※※優佳良織工芸館、国際染織美術館は長期休館中です※※
旭川市を一望する高台にある「北海道伝統美術工芸村」は、「優佳良織(ゆうからおり)工芸館」、「国際染織美術館」、「雪の美術館」の3館からなっています。これらの施設は、優佳良織の創始者・木内綾氏の、「北海道の文化を創り、伝えていく場所でありたい」という想いから生まれました。約8万平方mという広大な北海道伝統美術工芸村は、北海道の自然の美しさとともに、手仕事のすばらしさを感じることができる空間です。1館ずつ見学できますが、3館共通券、2館共通券もあります。
優佳良織のすべてがわかる工芸館
「優佳良織」は、旭川市の染織作家・木内綾氏が創作した、北海道独自の染織工芸。羊毛を素材にし、一つの作品に200から300もの多彩な色を使うことが特徴です。1980年に開館した「優佳良織工芸館」は、優佳良織の歴史と作品を展示。色鮮やかな作品の数々は、流氷やハマナス、ナナカマド、摩周湖など、北海道の自然の美しさがテーマとなり、北国の四季を感じることができます。工芸館では、作品の展示・販売のほか、手織り体験も受けつけています。
神秘の世界が広がる雪の美術館
「雪の美術館」は、大雪山に降る雪の美しさを伝えるために生まれた美術館。雪の結晶をイメージした六角形のらせん階段で、地下18mまで降りていくと、本物の氷がつらなる「氷の回廊」や、壮大な天井画のある「音楽堂」など、神秘的な世界が広がっています。また、そんなファンタジーの世界を背景に、好きなドレスを着て写真撮影ができる「お姫様体験」が大好評。非日常の空間でお姫様になった気分が味わえます。
日本唯一の染織専門美術館
1986年に開館した「国際染織美術館」は、世界と日本の優れた染織工芸品を展示しています。染織学の権威として知られる上村六郎氏(日本染織文化協会名誉会長)のコレクションを引き継ぎ、各国の民族衣装や、日本各地の伝統工芸品などを多数収蔵。このような染織専門の美術館は、日本唯一のものです。毎年開催する企画展は、染織だけでなく、ファッションやデザイン、民族学、歴史などに興味がある方も楽しめる充実した内容となっています。